アドアストラ 意味。 『アド・アストラ』絶賛の感想ぞくぞく ─ 「ただのSF映画ではない」ブラピの繊細な瞳に宇宙を見る

『アド・アストラ』解説・考察――なぜ猿は凶暴化し、父は狂ったのか?

アドアストラ 意味

CONTENTS• 映画『アド・アストラ』の作品情報 C 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 【日本公開】 2019年(アメリカ映画) 【監督】 ジェームズ・グレイ 【製作】 PLAN B 【キャスト】 ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リブ・タイラー、ドナルド・サザーランド 【作品概要】 壮大なスペース・アクション映画『アド・アストラ』のプロデュース担当は、一流のクオリティを誇る作品を世に出してきた、ブラッド・ピット率いる製作会社PLAN B。 そのブラッド・ピットが、自ら初の宇宙飛行士役に挑みます。 宇宙で消息を絶った父親役に、日本のCMでもお馴染みトミー・リー・ジョーンズ。 さらに『アルマゲドン』のリヴ・タイラーが妻役で登場。 監督は『リトル・オデッサ』でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞し、カンヌ国際映画祭の常連、ジェームス・グレイ監督。 映画『アド・アストラ』のあらすじとネタバレ C 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 近い未来。 人類は地球と月と火星を行き来し、さらなる宇宙の開拓を進めていました。 宇宙飛行士のロイ・マクブライドは、地球外生命体の探究に人生を捧げた宇宙科学者の父クリフォードの後を追うように自らも宇宙飛行士の道を選びました。 宇宙飛行士たるもの何事にも動じないメンタルの強さが求められます。 常に行う心理検査では一度も心拍数が乱れたことはありません。 それは、仕事の事故でかなりの高度から投げ飛ばされた時も、妻が出て行った時も、ロイの心は乱れることはありませんでした。 しかしロイの本当の心はいつも悲しみに泣いているようでした。 ある日、ロイは宇宙軍の上司に呼び出され、最高機密を命じられます。 その任務とは、生前父親が取り組んでいた「リマ計画」に関わるものでした。 地球外生命体の探索に火星から海王星を目指した父クリフォード。 その途中で消息を絶っていた父が生きているというのです。 しかも、父が乗っていた宇宙船が原因で人類を滅ぼすほどの大規模なサージが起こっているとのこと。 宇宙軍は、ロイに火星のハブから父親へのコンタクトを試みることを命じます。 ロイの監視役として付き添うのは、父クリフォードと親交があったトム・プルーイット大佐です。 大佐はマクブライド親子を心配していました。 火星までの道のりは、地球から月を経由して向かいます。 月への飛行は、簡単なものでした。 月のステーションには多くの観光客が訪れにぎわっています。 月から火星へのロケット打上台までは、外の治安が乱れているため軍の援軍が付きます。 月の表面を車で走る一行。 真っ黒な空に、青い地球が浮かんでいます。 突然、謎の車が数台、姿を現し追いかけてきます。 略奪目的の盗賊です。 銃で撃たれ命からがら逃げ切るも、トム大佐の不整脈が止まらなくなってしまいます。 ここからは進めないと判断したトムは、ロイに父の生存の証拠を渡し「宇宙軍はお前を良く思っていない」。 と忠告します。 月を経ち、火星に向かう途中。 クルーの皆は任務を知らずお気楽な様子です。 そこに他の船からの救難信号が届きます。 ロイの静止を押し切り、船長は船の救出に向かいます。 船内に侵入するロイと船長。 生物医学の研究で動物実験をしていたであろう船内は、何者かに切り裂かれたような跡が残っていました。 二手に分かれたはずの船長が浮いて震えています。 近づくロイに、その背後から飛び出してきたのは、凶暴化したサルでした。 サルは船長を食いちぎり、ロイに襲い掛かります。 扉を封鎖し、サルを撃退したロイでしたが、船長の命は助けられませんでした。 死体は宇宙の闇へと放たれます。 心理検査では、抱えきた父への怒り、心を開き人を思いやることが出来ない自分への苛立ち、ロイの不安な気持ちが初めて語られます。 火星に到着したロイを迎えたのは、火星生まれの所長ヘレン・ラントスでした。 しかし、彼女も知らされていない宇宙軍極秘の任務がすでに遂行されていたのです。 C 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 火星のハブでロイは、宇宙軍の支持で父親に向けメッセージを送り続けます。 父は何を見つけたのか?精神を病んでしまったのだろうか。 ロイは決まった原稿を読み上げるのにうんざりしていました。 自らの言葉で父に語りかけるロイ。 「もう一度会いたい」。 ガラスの向こうの通信室に何やら動きがありました。 父からの反応が返ってきたのかもしれない。 問いただすロイに宇宙軍は、任務は終了し地球に帰る時だと告げます。 納得のいかないロイの元に、ヘレンがやってきます。 彼女の父もまた、ロイの父親と共に「リマ計画」に参加していました。 ヘレンは、リマ計画の結末を明かします。 そこには父クリフォードからの最後の通信が写っていました。 父が乗った船のクルー達は、地球との距離と無重力の生活に限界が来ていました。 心理的なストレスは反乱を起こします。 先に進み地球外生物の探索を進めたい父と、地球に帰りたいクルー。 父は船を乗っ取られそうになり、やむを得ない選択にでました。 乱闘で皆を殺してしまった父。 宇宙軍の作戦は、父との連絡を取ることではなかったのです。 場所を突き止め、リマ計画の船ごと爆発させ、サージを止めることでした。 「あなたも責任を取る必要がある」。 ヘレンは、ロイをこっそり海王星行きの船に潜り込ませます。 見つかったロイはクルーを説得するも、軍の命令で始末されそうになります。 乱闘になり、穴が開いた船内でヘルメットをかぶっていなかったクルー全員が死んでしまいます。 結果、父と同じことをしてしまったロイ。 父との再会と任務を果たすため、ロイは海王星を目指します。 地球から43憶キロ。 無重力が体力的にも精神的にもこたえます。 襲い来る孤独感。 出口のない暗闇の中をさまよい続けます。 目の前に、何層かの環をまとい青白く浮かぶ星、海王星が現れます。 その側には、リマ計画の船が、サージを生み出しているようです。 移動の小型船で近づき、船内に侵入するロイ。 船内には遺体が浮かんでいます。 船に爆弾を設置しようとしたその時。 「ロイ?」。 自分を呼ぶ声。 父・クリフォードでした。 「父さん一人かい?」。 「あぁ、ずっと一人だ」。 父は死なせてしまったクルー達のことを嘆きます。 「一緒に帰ろう」と手を差し伸べるロイに、父は「ここが家だ」。 と動こうとしません。 「地球には何もない。 ここに私は運命を見つけたのだ。 だから、妻も息子も捨てた」。 科学者としての執念がここまで彼を生かしていたのです。 「それでも、愛してる」。 ロイは怯える父を優しく導きます。 船内に時限爆弾を設置し、帰りの船に戻る親子。 しかし、途中で父は自ら手を放し宇宙へ残ることを選択します。 諦めず放そうとしないロイに、父は懇願するかのように「放せ」。 と言います。 宇宙服越しに見つめ合うロイとクリフォードの距離が離れて行きます。 無重力のなか回る体をそのままにロイは叫びます。 その叫びも宇宙に飲み込まれていきます。 地球に戻ったロイは、宇宙飛行士を続けています。 心理検査では、いつもの正常値が出ています。 しかしロイは今までには感じられなかった心情を語ります。 「先の事はわからない。 でも心配はしない。 身近な人に心を委ね、苦労を分かち合う。 そして、いたわり合う。 私は生き、愛する」。 そこには、扉を開け歩み寄ってくる、妻イヴの姿がありました。 映画『アド・アストラ』の感想と評価 C 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 壮大すぎるスペース・アクションに驚きが止まりません。 宇宙を夢見ていた時代は終わり、宇宙に行くことが可能な現代だからこそ感じるリアリティ。 人類はまさに、サイエンス・フィクションからサイエンス・ファクトを体験する時代になりました。 かなりの高度からの落下、月面でのカーチェイスに、宇宙船での乱闘など、今まで見たこともない映像に緊張が走ります。 気付くと足を踏ん張っている状態です。 映像は無重力の映像なので可笑しな気分です。 まだ宇宙空間を体験したことがないにも関わらず、 ヘルメット越しに聞こえる息遣いや、ノイズの混じった通信音、宇宙での爆発音が、 自分が体験しているかのような臨場感を与えてくれます。 また、意外にも宇宙飛行士役は初となる ブラッド・ピットの演技に惹き込まれます。 どんなトラブルにも慌てない平常心と、不屈の精神力を併せ持った宇宙飛行士ロイ。 その反面、人に心を開けず孤独を抱えています。 ブラッド・ピットの 笑顔を封印し、憂いを帯びた悲し気な演技に孤独感を一層感じます。 感情を押し殺し気丈に振る舞う演技も、父との対面を前に気持ちが揺れる様も見事に表現しています。 また、ロイの父親・クリフォード役の トミー・リー・ジョーンズにも注目です。 自分の探究のためなら家族も捨て、仲間も顧みない宇宙科学者が、長い孤独の末に息子に見せた姿が切なく、印象に残ります。 そしてさらに注目なのが、主人公ロイの妻・イヴ役の リヴ・タイラーの美しさ。 ロイが宇宙で孤独に押しつぶされそうな時、イヴと過ごした日々が思い出されます。 彼女との幸せな日常が、宇宙の暗闇の中、とても輝いて見えます。 日本では 宇宙人としてCMで活躍するトミー・リー・ジョーンズ。 『アルマゲドン』での役と重なるリヴ・タイラー。 偶然なのか必然なのか? 宇宙に縁のあるキャストが揃いました。 映画『 アド・アストラ』は、第76回ベネチア国際映画祭に正式出品が決定しています。 また、アカデミー賞最有力の呼び声も高く期待される作品です。 まとめ C 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation ブラッド・ピット主演の 壮大なスペース・アクション大作『アド・アストラ』を紹介しました。 100年後の未来を描いた『アド・アストラ』ですが、人類の宇宙への未来はそう遠くないかもしれません。 テクノロジーが進化し人類が宇宙に旅立つ時代となっても、 人類は人を愛する心を失ってはいけない。 人は孤独では生きていけないのです。 「未だかつて誰も観たことのない作品を創る」と、ジェームズ・グレイ監督が覚悟を持って作り上げた映画『アド・アストラ』。 ぜひ、 大画面で、体験したことのない宇宙の旅を体験してください。

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アド・アストラ【映画】ネタバレ衝撃の真実とは?あらすじやキャストが豪華!

アドアストラ 意味

世界的ハリウッドスター、 が初めて宇宙に挑んだ 『 』が、2019年9月20日より日米同時公開となる。 深奥なる大宇宙を舞台に、宇宙探索中に消息を絶った父を探して壮大なミッションに挑むブラッド・ピットの熱演に、早くも「アカデミー賞最有力」との絶賛が相次いでいる。 2019年9月13日、 ブラッド・ピットがジャパンプレミアに登場し、この年最大の注目作をいち早く日本のファンに届けてくれた。 この記事では、 ジャパンプレミアに参加したTHE RIVER読者の生の声と共に『アド・アストラ』の凄まじさをご紹介しよう。 父は地球外生命体を探索する宇宙船に乗ってから16年後、43億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明となったとされる。 第76回ベネチア国際映画祭で初披露された本作には、海外メディアからも大絶賛の声が殺到。 米The Guardianが「 スペース・オペラの最高傑作」、米The Wrapが「 ブラッド・ピット史上最高の演技」と評すれば、米The Hollywood Reporterは「 ストーリーも演技も非の打ちどころのない完璧な作品だ」と讃えているのだ。 「『地獄の黙示録』ミーツ『2001年宇宙の旅』」とのが見られるように、ジェームズ・グレイ監督は本作のアイデアに『2001年宇宙の旅』や、『地獄の黙示録』の原作となった小説「闇の奥」を挙げている。 特に『2001年宇宙の旅』は、監督にとって「5本の指に入る」と言うほど敬愛する映画で、本作にあたっても「考えずにはいられなかった」という。 また、スピルバーグ監督の名作『E. 』(1982)に対する監督のは、『アド・アストラ』に本質的に通じていると言えよう。 「あの作品は、両親の離婚と子供の孤独、彼(主人公エリオット)にとって、いかに人との交流が必要だったかを描いているんですよ。 だから感動するんです。 」 人間ドラマ響く、かつてないSF映画 『アド・アストラ』は間違いなくSF映画であるが、監督はSF要素を仰々しく描くことを意図していない。 宇宙服のデザインひとつにもそのこだわりは表れていて、監督は「 一番気に入っているのは、衣装に注目が集まらない点だ」と語っている。 「これはSF映画では難しいことだ。 私は登場人物が、着るべきものを着ているというだけにしたかった。 」 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 『アド・アストラ』は全編に渡って、非常にストイックで極限まで研ぎ澄まされた世界観を貫いている。 全ては、誰もが心を動かされる、濃厚な物語のためだ。 ブラッド・ピットは本作について、「人間の謎や孤独というものを宇宙に象徴させている」と語っている。 「確かに映像美や没入感で観客を宇宙に誘うシーンは目を見張ります。 ただ、それはメインではなく、観客を孤独な海へいざなう波でしかないのです。 その海で語られる物語は、壮大でありながらどこか身近にあって、誰もが感じたことのあるちっぽけさ。 じゃあ、本当に大切なものは何か、ということを考えさせてくれるのです。 」 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 単なるSF映画にとどまらない、極めて人間的な作品であることが想像できるだろう。 「 ただのSF映画で無く、自分がどうあるべきかを追い求めていく『宇宙』と『人間』の絡み合った新しいヒューマンドラマだと思います。 監督の前作『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2017)で主演を務める予定もあったが、スケジュールの都合で叶わなかった。 『ロスト・シティZ』はジェームズ監督にとって初の冒険映画となった苦心作。 アマゾンの奥地に伝説の古代都市があると信じて探検に取り憑かれ、そのまま消息不明になった実在する謎多き冒険家パーシー・フォーセットを描いている。 なぜ、人は理想を探求するのか?探求の果てに、いったい何が見つかるのか?そもそも、私たち人間が本当に探求したいものは何なのか?『アド・アストラ』は、『ロスト・シティZ』にも見られた哲学観をさらに深く掘り下げ、かつ誰にでも身近なところまで引き寄せることに成功している。 それはピットによる「この映画は、自分自身を探求する物語」という説明に表れているとおりだ。 ブラピ史上最高の演技、アカデミー賞最有力との声も この哲学的とも言える物語を繊細に演じあげるのが、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でも眩しい姿を見せた ブラッド・ピットだ。 『アド・アストラ』では常に冷静で、宇宙飛行士としての使命を全うするうち自身の感情の対処方法を見失う孤独な男ロイの魂を、熟練の渋味を宿した表情のシワ一筋にまで染み渡らせている。 米Varietyにして「 ピットの存在感こそが映画全体を支えている」、The Hollywood Reporterには「 キャリア史上最高」と唸らせた彼の演技に、THE RIVER読者も感激しきりだ。 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 「静」の演技を制するのは並大抵のことではないが、『アド・アストラ』のピットはいとも簡単にやってのけているかのように見える。 ピットが宇宙服のヘルメット越しに、表情だけでキャラクターの心情を表す一人芝居のシーンが多いのだが、瞼やシワを極めて繊細に動かして、静かに圧倒させてくれる。 また、ピットの「目」や「瞳」を絶賛する声が複数寄せられた点も興味深い。 その美しく繊細な演技は、劇場の大画面だからこそ真に堪能できるというものだ。 (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation 吸い込まれるような宇宙空間への没入感 神秘と夢と恐怖、その全てである宇宙の静寂に吸い込まれそうになる感覚に陥ることができるのは、映画館の大画面ならでは。 撮影監督を務めたのは、『ダンケルク』(2017)でアカデミー賞にノミネートされ、宇宙モノの第2作目として『インターステラー』(2014)での経験を全てつぎ込んだホイテ・ヴァン・ホイテマだ。 ピットいわくオールドスクールな撮影手法にこだわった今作では、極力デジタル・フォーマットを使わずにフィルムでの撮影に挑んだ。 本作を映画館で観れば、巨大なスクリーンを覆う宇宙空間の闇に「奥行き」が感じられることだろう。 「 大きいスクリーンで観ればより際立つ、地球の成層圏や宇宙空間の場面の壮大観。 映画館で観ないと、あとで絶対後悔する作品です。 キューブリック的、ヴィルヌーヴ的、ノーラン的と言えるほどの、作品を貫く美的センスに舌を巻きました。 主人公ロイの父で、謎多き消えた宇宙飛行士クリフォード役には、『メン・イン・ブラック』シリーズなどでお馴染みの名優トミー・リー・ジョーンズ。 その古き友人で引退した宇宙飛行士プルイット大佐に、大ベテランのドナルド・サザーランド。 火星で生まれ育ったヘレン・ラントスの役には、『ラビング 愛という名前のふたり』(2016、日本2017)でアカデミー賞主演女優賞ノミネートのルース・ネッガが起用された。 主人公ロイとすれ違う妻イヴ役として、リヴ・タイラーが『アルマゲドン』(1998)ぶりの宇宙モノに出演している。 「 キャストが本当に豪華で、それぞれが作り出す人間関係もとても良かったです。 凄まじく研ぎ澄まされた2019年最大の衝撃作を、劇場の大スクリーンで堪能して欲しい。

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アド・アストラ【映画】ネタバレ衝撃の真実とは?あらすじやキャストが豪華!

アドアストラ 意味

「Ad Astra」が意味するのは、ラテン語で「to the stars」(星に向かって)です。 これは、ラテン語の格言 「per aspera ad astra(ペル・アスペラ・アド・アストラ)」から引用している言葉です。 意味としては 「困難な道(aspera)を通って(per)星々(astra)を目指す(ad)」という感じ。 困難を乗り越えて何かを達成するという解釈ができます。 本作は、地球から遥か遠く離れた海王星にいる父親を探しに行く旅を描いていて、当然その道は果てしなく険しいので、内容ともマッチしますね。 公開された2019年は、ブラックホールの撮影に初めて成功した記念的な年でもあります。 そのため、SF作品としては注目される作品になっていることでしょう。 最高傑作!驚異的な映像で見る者を圧倒する!(The Guardian)• ブラッド・ピット史上最高の演技!(The Wrap)• 完璧な作品(The Hollywood Reporter) 海外メディアで大絶賛された本作。 しかし、批評家たちと一般人の評価は割れることも多々あります。 壮大な宇宙と矮小な人間のコントラスト ブラッド・ピットは、同時期に公開された クエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で レオナルド・ディカプリオとのダブル主演を務めています。 動きが多く軽快で開放的な役柄だったスタントマン役とは対照的に、本作では 冷静沈着で感情の起伏の少ない閉塞的な宇宙飛行士を演じています。 公開時期が近い中で、これだけ違う役柄を好演していたのはさすがだと思いました。 壮大な宇宙空間と、そこで描かれるパーソナルな人間の模様。 その絶妙なコントラストが作品に深みを出していました。 ちなみに、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でブラピは アカデミー賞助演男優賞を受賞しています。 地球から月へ 近い未来。 サージと呼ばれる巨大な電磁波・重力波が太陽系を襲います。 ロイも宇宙ステーションでの作業中に被害にあい、地球へと落とされるものの、間一髪で助かります。 復帰後、才能を認められ、極秘任務として父親が生きていることを伝えられるロイ。 さらには、サージが父のいる海王星付近から発生していることも伝えられます。 そこで、遠く離れた海王星にいる父親の安否を確認するために、息子からのメッセージをレーザー照射で送るというミッションを受けます。 海王星へメッセージを送るためには火星から送る必要があり、まず地球から月へ旅立ちます。 月 極秘任務のため、ロイには監視の目がつくことになり、プルーイット大佐と共に行動することになります。 月に到着後、火星行きの宇宙船ケフェウスに乗るため移動する途中、略奪者たちに襲われてしまいます。 ロイと大佐は命からがら逃げ切るものの、大佐は不整脈を起こし火星へは行けなくなります。 大佐はロイへデータを渡して気をつけるよう忠告します。 大佐からの情報で、父クリフォードが息子ロイからのメッセージに応じなければ、父の宇宙船もろとも破壊する計画であることが明らかになります。 月から火星へ 火星へと旅立ったロイたちは、道中で救難信号を受け、宇宙船の救出を試みます。 しかしその宇宙船では生物実験をしていて、乗組員は死んでいて、ロイと船長もその生物に襲われてしまいます。 間一髪で脱出するも船長は死んでしまいました。 トラブルに見舞われながらも火星に到着する一行。 そこで、父へのメッセージを送るも反応はありませんでした。 軍からの指示を無視して自分の気持ちを乗せて再度メッセージを送りますが、結果的に担当を外されてしまいます。 イライラするロイに火星基地の長官ヘレンが接触してきます。 彼女の話によると彼女の両親もロイの父と同じリマ計画のクルーであり、船内で起きた反乱によってクリフォードに殺されたと話します。 その事件を軍は隠蔽し、クリフォードを行方不明として処理したという経緯が明らかになるのでした。 同時にクリフォードとサージの対処のため、核爆弾を積んだケフェウス号は海王星へ行く準備が進められていました。 それを知ったロイはヘレンの力を借りて、船内に侵入します。 侵入がバレてしまい、軍の命令により乗組員から殺されそうになるも、返り討ちにして全員が死んでしまいます。 海王星へ 一人残ったロイは海王星へと代わりに任務を果たすべく向かうのでした。 海王星付近でリマ号を発見し、爆弾をセットするロイ。 その時、クリフォードが目の前に現れるのでした。 彼によると、海王星への長い旅路でおかしくなったクルーの反乱に遭い、彼らによってサージも起こされたのでした。 しかし一人になったクリフォードにはサージを止める術がなかったのです。 父を説得して地球に一緒に帰るよう話すロイでしたが、クリフォードには地球に未練などない語ります。 なんとか船外へ連れ出すロイでしたが、クリフォードは抵抗し宇宙へ投げ飛ばされてしまいます。 助けるロイでしたが父は話すよう伝え、ロイも最終的にそれに従うのでした。 地球に帰還 その後、父のリマ計画での調査資料を携え、ケフェウス号になんとか乗り込んだロイは、地球への帰還を遂げます。 ロイはこれまでの孤独だった自分を改め直すべく、愛する人に再開するのでした。 宇宙を舞台とした映画は数多くあるのですが、その多くが広大な宇宙を前にした時に感じる孤独というものを描いています。 今作においてもそれは同じで、目新しいものはあまり感じられませんでした。 しかし、それが面白い部分でもあり、宇宙の神秘に魅せられつつも、人間のパーソナルな部分に共感するんです。 月にファーストフード店の進出• 月での資源争い この辺りは、妙にリアルに感じるものがあり面白い演出でした。 時代が進歩して宇宙まで開拓できるようになった時代においても、紛争は起こり、人間の小ささが宇宙との対比で皮肉っぽく描かれます。 また、地球を含めた太陽系を脅かすサージを引き起こしたのも、結局は人間が原因であり、宇宙という無限の風呂敷の中でもがく人間模様というのも楽しめる部分ではありました。 一方で、発車直前の宇宙船に乗り込むのは無謀すぎたり、生物実験船のシーンの必要性を感じなかったりと、取ってつけた抑揚を描こうとしている風にも感じてしまいました。 『ゼロ・グラビティ』• 『インターステラー』• 『オデッセイ』• 『メッセージ』• 『パッセンジャー』 宇宙を舞台とした近年のSF映画はどれも面白く、高い標準でのクオリティがある分、それらと比較され差別化することの難しさを感じました。 関連記事 ブラピの演技は確かに申し分ない 本作ではブラッド・ピットが初めて宇宙飛行士役を演じました。 ブラピの演技に関しては前評判通りすごく良く、引退も示唆していますが役の渋みが増していて今後も出てほしいですね。 映画『アド・アストラ』はU-NEXTで無料ポイントを使って無料視聴できます。 30日間の無料体験で解約すれば一切お金がかかりませんので見ないと損ですよ。

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