日産 ルークス 2020。 真打ち登場!?日産が新型ルークスを発表!販売は3月19日から

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日産 ルークス 2020

新車で販売されるクルマの40%近くを占めるほど、高い人気を誇っているのが「軽自動車」だ。 その軽自動車の中でも、特に好調に売れているのが1,700mm以上の全高にスライドドアを備えた「軽スーパーハイトワゴン」だ。 この軽スーパーハイトワゴンは、軽自動車の販売のうち約50%を占めている。 いま、日本で最も売れているクルマが、ホンダ「N-BOX」だ。 画像は「N-BOX Custom」 いま、日本で販売されている新車の中で最も売れているのは、軽スーパーハイトワゴンのホンダ「N-BOX」だ。 N-BOXは、軽自動車の販売ランキングでは5年連続で1位を、普通車を含む新車販売台数でも3年連続で1位を獲得している。 もはや、日本を代表するクルマと言っても差し支えないだろう。 2020年3月、日産から新型軽スーパーハイトワゴン「ルークス」が発売された。 画像は「ルークス ハイウェイスター」 そんな、目下好調な軽スーパーハイトワゴン市場に、注目の新型車が登場した。 2020年3月に発売された日産「ルークス」だ。 ルークスは、最新モデルということもあって先進の装備など数多くの魅力的な機能を備えている。 そこで、今回は新型ルークスがどこまでN-BOXに迫れるのかを、居住性や使いやすさ、動力性能、コスパなどさまざまな視点で比較してみたい。 動力性能、走行安定性比較 まずは、動力性能から比較してみよう。 2WDのノーマルエンジン搭載車の場合、車重はルークスが940〜970kg、N-BOXは890〜930kgだ。 ホンダ「N-BOX」の走行イメージ N-BOXはルークスに比べて車重が軽く、実用回転域の駆動力もルークスに比べて少し余裕があるから、走りはN-BOXのほうがやや力強い。 いっぽう、ルークスはエンジン音が抑えられていることなどによって、N-BOXよりも静粛性が高い。 ターボについては、両車ともに十分な性能を発揮する。 そのうえで比べると、ルークスはターボの特性が少し強い。 エンジン回転の上昇に従って、パワーが加速度的に強まる傾向が見られ、ノイズも少し粗く感じる。 動力性能そのものは、N-BOXに軍配が上がる。 日産「ルークス」の走行イメージ だが、走行安定性についてはルークスのほうが勝っている。 N-BOXは、カーブを曲がったり車線変更などの際にボディが大きめに傾くのだが、ルークスはこの挙動が抑えられているのだ。 走りを総合的に見た場合には、安定性にすぐれるルークスのほうが運転しやすいだろう。 乗り心地比較 ルークスは、操舵に対する反応の鈍さが抑えられている代わりに、乗り心地はN-BOXよりも少し硬く感じる。 タイヤの転がり抵抗を抑えることで燃費を向上させているため、タイヤの指定空気圧が前後輪ともに240kPaと高いからだ。 日産「ルークス」の15インチタイヤ仕様は、14インチよりも乗り心地が硬く感じる ルークスには、14インチタイヤと15インチタイヤが用意されているが(足まわりの設定は共通)、特に15インチタイヤ装着車は上下に揺すられる感覚が強い。 それに比べて、N-BOXは少し硬めではあるが重厚感がともなっており、乗り心地は快適に感じる。 内装の質感、居住性比較 ホンダ「N-BOX」のインパネ。 メーターが高い位置に設置されているのが特徴的だ インパネの内装などの質感については、N-BOXのほうが少し高く感じる。 また、N-BOXはメーターをインパネ最上部の奥側に装着しているので、視認性がいい。 その代わり、インパネは上下方向の厚みが増している。 日産「ルークス」のインパネは、メーターも含めてほかの日産車にも見られるような一般的なデザインだ 日産「ルークス」は、数多くの収納設備を備えている。 画像は、助手席前に備えられている「インストスライドボックス」。 スリムタイプのティッシュボックスを収納することができる いっぽう、ルークスのインパネはメーターの位置なども含めて一般的なタイプだが使いやすい。 また、ルークスは収納設備が充実していることも特徴としてあげられる。 助手席前のインパネには引き出し式のボックスが用意されており、インパネ中央のトレイは手前に引き出すと小さなテーブルのように使えるなど、便利な収納装備を多く備えている。 日産「ルークス」の前後席シート ホンダ「N-BOX」の前後席シート 次に、前後席シートを比較してみよう。 前席の座り心地は、両車とも快適に仕上げられている。 ルークスは腰付近のサポート性がよく、N-BOXは肩まわりまでしっかりと支えてくれる。 注意したいのは、ルークスの運転席を上下に調節する「シートリフター」機能だ。 昨今のシートリフターはシート全体を上下させる方式が多いのだが、ルークスは背もたれが固定されて座面だけが動くタイプとなっている。 そのため、高さを調節すると着座感が変わってしまうのだ。 さらに、調節幅も少ないので改善を望みたい。 後席は、頭上や足元の空間については両車ともに広々としていて、十分なスペースを持ち合わせている。 後席のスライド位置を後端まで寄せれば、足元空間が大きく広がり、前席が遠く感じてしまうほどだ。 だが、後席の座面の柔軟性については両車ともに乏しく、大腿部を中心としたサポート性に不満が残る。 特にルークスの後席は座面長が短く、しかも座面の前端が硬めなので、座り心地に違和感が生じやすい。 荷室の広さとシートアレンジの使いやすさ比較 日産「ルークス」の荷室イメージ。 リアシートを倒せば、自転車などの大きなものも積み込むことができる 荷室については、ルークス、N-BOXともに後席の背もたれを前側に倒すと座面が連動して下がるタイプで、荷室に段差ができないので使い勝手がいい。 後席を倒して広げた荷室の床には少し傾斜ができるものの、広々としていて大きな荷物も積みやすい。 また、後席を前方にスライドさせることで、シートを倒すことなく荷室を広げることができるのも両車共通だ。 ホンダ「N-BOX」の荷室は床が低いので上下が広く、長尺物などを積み込みやすい そのうえで、荷室容量を比べてみるとN-BOXのほうがやや大きい。 なぜなら、N-BOXには、燃料タンクを前席の下に設置する「センタータンクレイアウト」が採用されており、荷室の床が低く抑えられているからだ。 路面からリアゲート開口下端部までの高さは、ルークスは590mmだが、N-BOXは470mmに収まる。 全高と室内高の数値はほぼ同じだが、荷室の床から天井までの高さはN-BOXが約100mm上回っている。 また、N-BOXのように荷室の床が低ければ、大きな荷物を積み込むときに持ち上げる必要がなく載せやすいというメリットもある。 さらに、燃料タンクを前席の下に搭載しているので、後席の座面を持ち上げれば天井の高い空間として、車内に背の高い荷物を積み込むこともできる。 このように、荷室の使い勝手についてはN-BOXがすぐれている。 安全装備、運転支援機能比較 「衝突被害軽減ブレーキ」は、両車ともに前方の車両と歩行者を検知できるが、N-BOXはさらに自転車にも対応している。 いっぽうのルークスでは、ドライバーから見えにくい2台前方を走る車両を検知して、急な減速が生じたときなどに警報を発してくれる。 「誤発進抑制機能」は、両車とも前後両方向に対応しているが、ルークスではさらにブレーキ制御が加わっている。 いっぽうN-BOXは、路側帯を歩く歩行者と接触しそうになったとき、ステアリングを制御して回避操作を支援してくれる機能がある。 これら衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能についての違いは、両車の優劣というよりもメーカーの安全性能に対する考え方の違いから来ており、互いに異なる特徴を備えていると言える。 日産「ルークス」の運転席の頭上に備えられている「SOSコール」ボタン。 万が一の事故などの際に、押すことでオペレーターとつながって助けを呼ぶことができる また、安全装備で大きく異なるのは、ルークスには「SOSコール」と呼ばれる機能が備わっていることだ。 運転席の上部にスイッチが装着されており、緊急時にはオペレーターを通じて救援要請などが行える。 また、エアバッグが作動するような交通事故が生じたときには、オペレーターが呼びかけてくれて、応答がないときは消防や警察に通報してくれる。 また、車間距離を自動制御できる「クルーズコントロール」などの運転支援機能も、両車で違いが見られる。 ルークスが搭載している「プロパイロット」は、パーキングブレーキが電動式だ。 したがって、先行車に追従走行しながら停車して、止まっている時間が長引いたときには自動的にパーキングブレーキを作動させてくれる。 対するN-BOXのパーキングブレーキは足踏み式なので、自動で作動しない。 そして、追従走行時の速度が時速25km以下になると、クルーズコントロールがキャンセルされてしまう。 ルークスとは異なり、全車速追従型ではない。 コストパフォーマンス比較 ルークスを購入するなら、前述したプロパイロット機能が搭載されているグレードがおすすめだ。 そうなると、ルークスの推奨グレードは「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」(2WD・1,843,600円)になる。 対するN-BOXのおすすめグレードは、エアロパーツを装着した「カスタムG・Lホンダセンシング」(2WD・1,746,800円)が買い得だ。 価格を比較するとN-BOXのほうが96,800円安いが、ルークスには55,000円相当の「右側電動スライドドア」が装備されている(左側はルークスもN-BOXも標準装備)。 さらに、ハイビームで走行中に対向車や先行車を検知したとき、24灯のLEDを必要な部分だけ自動消灯させてハイビーム状態を保ちながら相手車両の眩惑を抑える「アダプティブLEDヘッドライト」も備わる。 そのほか、前述したとおりパーキングブレーキは電動式で、運転支援機能は全車速追従型になる。 N-BOXは床が低く、荷物の収納性などにすぐれているが、機能や装備と価格のバランスではルークスが勝っている。 ただし、軽自動車は価格競争が激しいこともあって、どちらも買い得であることは間違いない。 総合評価 日産「ルークス」の外観イメージ ルークスは走行安定性にすぐれ、最新モデルであることから運転支援機能のプロパイロットやアダプティブLEDヘッドライトなど、充実した先進装備が魅力的だ。 そして、装備の割には価格が割安なことも魅力だ。 ホンダ「N-BOX」の外観イメージ 対するN-BOXは、乗り心地や後席の座り心地がルークスよりもすぐれている。 センタータンクレイアウトによって、荷室は広くて使いやすい。 N-BOXは発売が2017年だから、運転支援機能などに少々古さを感じるが、クルマの基本機能とされる快適性、荷室の使い勝手はN-BOXが勝っている。 このように、両車とも全高が1,700mmを超えるスライドドアを備えた背の高い軽自動車だが、性能や機能を比べてみるとそれぞれかなり異なる特徴を持っている。 発売から3年が経過していながらトップを独走するN-BOXの完成度はさすがだが、ルークスもN-BOXに対抗できるだけの十分な魅力を備えていると言えるだろう。

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【日産新型ルークス】内外装から収納まで全部見せ!画像100枚|3/19発売開始

日産 ルークス 2020

後席スライドドアの開口幅は、650mmを確保したことで、楽に乗り降りが可能。 このスライドドアは、片足を車体の下にかざすだけで、自動で開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を両側共に採用した。 荷物で両手が塞がっていたり、子供を抱っこしていても楽にドアを開閉することができる。 後席は、最大320mmスライドさせることができるため、前方にスライドすると運転席に座ったまま、後席に座っている子供に手が届久野も子育てママにはうれしいポイントだ。 また、前型と比較して、前席のシートのヒップポイントを60mm高くしたことにより、広い視界を確保。 さらに、小さい子供や年配の方の乗り降りをサポートする、助手席側スライドドア部の「オートステップ」をオプション設定する。 など、具体的な使用シーンを想定し、便利で快適な使い勝手の良いクルマに仕上げられている。 今回の新型ルークスには、更に進化させ運転支援技術「プロパイロット」が搭載される。 高速道路での「長距離運転」と「渋滞」という2大ストレスを軽減するのはもちろん、新たにミリ波レーダーを追加採用したことにより、より遠くの先行車の状況を検知し、スムースな制御が可能となった。 エンジンは、「日産デイズ」で好評のパワフルなBR06エンジンを、「日産ルークス」にあわせた最適なセッティングを施し、軽自動車を超える、力強い「走り」を体感できる。 また、前型車よりもエンジンの骨格を高剛性化したことで、エンジン音の静粛性を向上。 加えて、音源となるエンジン周りやドア周りに収音材を効果的に配置することにより、静かな室内空間を実現した。 さらに、疲れを軽減する効果のある「ゼログラビティシート」を採用したことで、ロングドライブ時の疲れもサポートする。 運転におけるストレスの軽減や、静かな室内を実現し、「楽」で「楽しい」移動空間を実現している。 また新たに、前方は、対向車がいてもハイビームを維持できるハイビームアシストの進化機能である「アダプティブLEDヘッドライトシステム」や、前方の車両進入禁止標識、最高速度標識、一時停止標識の3つの標識を検知する「標識検知機能」、「インテリジェント DA(ふらつき警報)」、「先行車発進お知らせ」などを搭載する。 「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は、ミリ波レーダーの採用により、夜間での性能が向上した。 脚部の保護効果を高めるSRSニーエアバッグシステム(運転席)や前後、側面からの衝突を考慮した高強度安全ボディにより、事故の際の衝撃を緩和。 また、もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」をハイウェイスターシリーズに標準搭載する。

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真打ち登場!?日産が新型ルークスを発表!販売は3月19日から

日産 ルークス 2020

新車で販売されるクルマの40%近くを占めるほど、高い人気を誇っているのが「軽自動車」だ。 その軽自動車の中でも、特に好調に売れているのが1,700mm以上の全高にスライドドアを備えた「軽スーパーハイトワゴン」だ。 この軽スーパーハイトワゴンは、軽自動車の販売のうち約50%を占めている。 いま、日本で最も売れているクルマが、ホンダ「N-BOX」だ。 画像は「N-BOX Custom」 いま、日本で販売されている新車の中で最も売れているのは、軽スーパーハイトワゴンのホンダ「N-BOX」だ。 N-BOXは、軽自動車の販売ランキングでは5年連続で1位を、普通車を含む新車販売台数でも3年連続で1位を獲得している。 もはや、日本を代表するクルマと言っても差し支えないだろう。 2020年3月、日産から新型軽スーパーハイトワゴン「ルークス」が発売された。 画像は「ルークス ハイウェイスター」 そんな、目下好調な軽スーパーハイトワゴン市場に、注目の新型車が登場した。 2020年3月に発売された日産「ルークス」だ。 ルークスは、最新モデルということもあって先進の装備など数多くの魅力的な機能を備えている。 そこで、今回は新型ルークスがどこまでN-BOXに迫れるのかを、居住性や使いやすさ、動力性能、コスパなどさまざまな視点で比較してみたい。 動力性能、走行安定性比較 まずは、動力性能から比較してみよう。 2WDのノーマルエンジン搭載車の場合、車重はルークスが940〜970kg、N-BOXは890〜930kgだ。 ホンダ「N-BOX」の走行イメージ N-BOXはルークスに比べて車重が軽く、実用回転域の駆動力もルークスに比べて少し余裕があるから、走りはN-BOXのほうがやや力強い。 いっぽう、ルークスはエンジン音が抑えられていることなどによって、N-BOXよりも静粛性が高い。 ターボについては、両車ともに十分な性能を発揮する。 そのうえで比べると、ルークスはターボの特性が少し強い。 エンジン回転の上昇に従って、パワーが加速度的に強まる傾向が見られ、ノイズも少し粗く感じる。 動力性能そのものは、N-BOXに軍配が上がる。 日産「ルークス」の走行イメージ だが、走行安定性についてはルークスのほうが勝っている。 N-BOXは、カーブを曲がったり車線変更などの際にボディが大きめに傾くのだが、ルークスはこの挙動が抑えられているのだ。 走りを総合的に見た場合には、安定性にすぐれるルークスのほうが運転しやすいだろう。 乗り心地比較 ルークスは、操舵に対する反応の鈍さが抑えられている代わりに、乗り心地はN-BOXよりも少し硬く感じる。 タイヤの転がり抵抗を抑えることで燃費を向上させているため、タイヤの指定空気圧が前後輪ともに240kPaと高いからだ。 日産「ルークス」の15インチタイヤ仕様は、14インチよりも乗り心地が硬く感じる ルークスには、14インチタイヤと15インチタイヤが用意されているが(足まわりの設定は共通)、特に15インチタイヤ装着車は上下に揺すられる感覚が強い。 それに比べて、N-BOXは少し硬めではあるが重厚感がともなっており、乗り心地は快適に感じる。 内装の質感、居住性比較 ホンダ「N-BOX」のインパネ。 メーターが高い位置に設置されているのが特徴的だ インパネの内装などの質感については、N-BOXのほうが少し高く感じる。 また、N-BOXはメーターをインパネ最上部の奥側に装着しているので、視認性がいい。 その代わり、インパネは上下方向の厚みが増している。 日産「ルークス」のインパネは、メーターも含めてほかの日産車にも見られるような一般的なデザインだ 日産「ルークス」は、数多くの収納設備を備えている。 画像は、助手席前に備えられている「インストスライドボックス」。 スリムタイプのティッシュボックスを収納することができる いっぽう、ルークスのインパネはメーターの位置なども含めて一般的なタイプだが使いやすい。 また、ルークスは収納設備が充実していることも特徴としてあげられる。 助手席前のインパネには引き出し式のボックスが用意されており、インパネ中央のトレイは手前に引き出すと小さなテーブルのように使えるなど、便利な収納装備を多く備えている。 日産「ルークス」の前後席シート ホンダ「N-BOX」の前後席シート 次に、前後席シートを比較してみよう。 前席の座り心地は、両車とも快適に仕上げられている。 ルークスは腰付近のサポート性がよく、N-BOXは肩まわりまでしっかりと支えてくれる。 注意したいのは、ルークスの運転席を上下に調節する「シートリフター」機能だ。 昨今のシートリフターはシート全体を上下させる方式が多いのだが、ルークスは背もたれが固定されて座面だけが動くタイプとなっている。 そのため、高さを調節すると着座感が変わってしまうのだ。 さらに、調節幅も少ないので改善を望みたい。 後席は、頭上や足元の空間については両車ともに広々としていて、十分なスペースを持ち合わせている。 後席のスライド位置を後端まで寄せれば、足元空間が大きく広がり、前席が遠く感じてしまうほどだ。 だが、後席の座面の柔軟性については両車ともに乏しく、大腿部を中心としたサポート性に不満が残る。 特にルークスの後席は座面長が短く、しかも座面の前端が硬めなので、座り心地に違和感が生じやすい。 荷室の広さとシートアレンジの使いやすさ比較 日産「ルークス」の荷室イメージ。 リアシートを倒せば、自転車などの大きなものも積み込むことができる 荷室については、ルークス、N-BOXともに後席の背もたれを前側に倒すと座面が連動して下がるタイプで、荷室に段差ができないので使い勝手がいい。 後席を倒して広げた荷室の床には少し傾斜ができるものの、広々としていて大きな荷物も積みやすい。 また、後席を前方にスライドさせることで、シートを倒すことなく荷室を広げることができるのも両車共通だ。 ホンダ「N-BOX」の荷室は床が低いので上下が広く、長尺物などを積み込みやすい そのうえで、荷室容量を比べてみるとN-BOXのほうがやや大きい。 なぜなら、N-BOXには、燃料タンクを前席の下に設置する「センタータンクレイアウト」が採用されており、荷室の床が低く抑えられているからだ。 路面からリアゲート開口下端部までの高さは、ルークスは590mmだが、N-BOXは470mmに収まる。 全高と室内高の数値はほぼ同じだが、荷室の床から天井までの高さはN-BOXが約100mm上回っている。 また、N-BOXのように荷室の床が低ければ、大きな荷物を積み込むときに持ち上げる必要がなく載せやすいというメリットもある。 さらに、燃料タンクを前席の下に搭載しているので、後席の座面を持ち上げれば天井の高い空間として、車内に背の高い荷物を積み込むこともできる。 このように、荷室の使い勝手についてはN-BOXがすぐれている。 安全装備、運転支援機能比較 「衝突被害軽減ブレーキ」は、両車ともに前方の車両と歩行者を検知できるが、N-BOXはさらに自転車にも対応している。 いっぽうのルークスでは、ドライバーから見えにくい2台前方を走る車両を検知して、急な減速が生じたときなどに警報を発してくれる。 「誤発進抑制機能」は、両車とも前後両方向に対応しているが、ルークスではさらにブレーキ制御が加わっている。 いっぽうN-BOXは、路側帯を歩く歩行者と接触しそうになったとき、ステアリングを制御して回避操作を支援してくれる機能がある。 これら衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能についての違いは、両車の優劣というよりもメーカーの安全性能に対する考え方の違いから来ており、互いに異なる特徴を備えていると言える。 日産「ルークス」の運転席の頭上に備えられている「SOSコール」ボタン。 万が一の事故などの際に、押すことでオペレーターとつながって助けを呼ぶことができる また、安全装備で大きく異なるのは、ルークスには「SOSコール」と呼ばれる機能が備わっていることだ。 運転席の上部にスイッチが装着されており、緊急時にはオペレーターを通じて救援要請などが行える。 また、エアバッグが作動するような交通事故が生じたときには、オペレーターが呼びかけてくれて、応答がないときは消防や警察に通報してくれる。 また、車間距離を自動制御できる「クルーズコントロール」などの運転支援機能も、両車で違いが見られる。 ルークスが搭載している「プロパイロット」は、パーキングブレーキが電動式だ。 したがって、先行車に追従走行しながら停車して、止まっている時間が長引いたときには自動的にパーキングブレーキを作動させてくれる。 対するN-BOXのパーキングブレーキは足踏み式なので、自動で作動しない。 そして、追従走行時の速度が時速25km以下になると、クルーズコントロールがキャンセルされてしまう。 ルークスとは異なり、全車速追従型ではない。 コストパフォーマンス比較 ルークスを購入するなら、前述したプロパイロット機能が搭載されているグレードがおすすめだ。 そうなると、ルークスの推奨グレードは「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」(2WD・1,843,600円)になる。 対するN-BOXのおすすめグレードは、エアロパーツを装着した「カスタムG・Lホンダセンシング」(2WD・1,746,800円)が買い得だ。 価格を比較するとN-BOXのほうが96,800円安いが、ルークスには55,000円相当の「右側電動スライドドア」が装備されている(左側はルークスもN-BOXも標準装備)。 さらに、ハイビームで走行中に対向車や先行車を検知したとき、24灯のLEDを必要な部分だけ自動消灯させてハイビーム状態を保ちながら相手車両の眩惑を抑える「アダプティブLEDヘッドライト」も備わる。 そのほか、前述したとおりパーキングブレーキは電動式で、運転支援機能は全車速追従型になる。 N-BOXは床が低く、荷物の収納性などにすぐれているが、機能や装備と価格のバランスではルークスが勝っている。 ただし、軽自動車は価格競争が激しいこともあって、どちらも買い得であることは間違いない。 総合評価 日産「ルークス」の外観イメージ ルークスは走行安定性にすぐれ、最新モデルであることから運転支援機能のプロパイロットやアダプティブLEDヘッドライトなど、充実した先進装備が魅力的だ。 そして、装備の割には価格が割安なことも魅力だ。 ホンダ「N-BOX」の外観イメージ 対するN-BOXは、乗り心地や後席の座り心地がルークスよりもすぐれている。 センタータンクレイアウトによって、荷室は広くて使いやすい。 N-BOXは発売が2017年だから、運転支援機能などに少々古さを感じるが、クルマの基本機能とされる快適性、荷室の使い勝手はN-BOXが勝っている。 このように、両車とも全高が1,700mmを超えるスライドドアを備えた背の高い軽自動車だが、性能や機能を比べてみるとそれぞれかなり異なる特徴を持っている。 発売から3年が経過していながらトップを独走するN-BOXの完成度はさすがだが、ルークスもN-BOXに対抗できるだけの十分な魅力を備えていると言えるだろう。

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