虫 かぶり 姫 小説。 本の虫「虫かぶり姫」

虫かぶり姫 最新刊(次は4巻)の発売日をメールでお知らせ【コミックの発売日を通知するベルアラート】

虫 かぶり 姫 小説

似たようなライトノベルがとっても良かったので、これを読んだ人はコレ的なオススメで出てきた本作を読んでみました。 しかし私には読みづらく、途中で何度か投げ出しそうに。 一文に凝りすぎて日本語として間違ってない?みたいなのが結構あって疲れます。 ちまちま気になってしまい、こんなに気になってすみません、という気にすらなる。 笑 (とくに途中の副官?側近?の一人称の話がわかりづらい) わりと冒頭からキャラが次々と出てくるので、それも混乱の一つ。 一人称なのにヒロインの性格がつかみづらく、殿下にも魅力を感じられず(ヒロインに惹かれた描写弱すぎないか?あんなにすぐ性格変わるか?)、なんだかなぁと。 何よりヒロインが、人気の冒険活劇小説が好きだという相手に、「盗賊の物語だ」と言うシーンに、ほんとうに本が大好きという設定ならそんな見方、言い方するか?とちょっと不快…。 おそらく「桃太郎」からとった設定ですよね。 何も悪いことをしていない鬼を、桃太郎がやっつけるのはおかしいっていう。 凡人とは違う視点を持つ変わり者のヒロインです!っていう感じを出したいエピソードなんだろうけど、頭が良く本好きなら、その物語にそんな意図がないことは分かるだろうし、たとえそう思ったとしても、その本が好きな相手に普通そんなこと言うか?天然だから許されるのか?と、ヒロインの浅慮さになんだかガッカリしてしまいここで読むのをやめてしまいました。 そしてヒロインの頭脳(そんな大したことは言っていない)に頼りきりのこの国の行く末は大丈夫なのか? 恐らくシンデレラを灰被り姫と言うようにタイトルを付けたんでしょうけど、そもそも本の虫というのは本ばかり読んでいる人のことを比喩として言っているだけで、実際に虫がいるわけではありません。 シンデレラはいつも掃除をさせられて実際に灰を被っていたから灰被りと言っているわけで、実際に虫を被っているわけでもないのに虫かぶり姫はおかしいですよね。 虫かぶり姫というなら探究心が強くいつも森に探検に出ているおてんばな姫とかの方が合っていた気がします。 というかこのタイトルを見て担当とか誰かおかしさを指摘してくれる人は居なかったのでしょうか…。 初めて見た時からタイトルのおかしさが凄く引っかかっていました。 絵は種村有菜をリスペクトしているような感じで綺麗です。 貴族や中世ヨーロッパが好きな人には向いていると思います。 よくある話かなと思ってましたが、作者の方が私ならこう書きたいなと後書きで述べられていた様にストーリー的には王道なのですが こわざが効いていて個人的には面白かったです 文章的に少々読みづらい箇所もありましたが、特に問題なるレベルではなく、ヒロイン目線はひたすら淡々にお話し進んでいきす ずっとそのままで行くのかと思いきや、彼女の中にはヒーローの王子クリスに対する想いも少しずつ着実に積っていくので その二人の関係性が良かったです それもこれもクリスが頑張ったからだよね~ 王子、初恋の女の子を手に入れるため、ひらすら頑張るお話 腹黒王子とはいえないのは彼の陰でのヘタレ故でしょう 一応完結されているそうですが、2人の話もっとよんでみたいなと思いました.

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虫かぶり姫 (アイリスNEO)

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コンテンツ• 『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』のあらすじ・ネタバレ・感想を紹介!漫画村・星のロミ以外で安全に読む方法!? クリストファー王子の婚約者である本好きな侯爵令嬢エリアーナ。 彼女が不在の王宮では、敵国だったマルドゥラの使節団が来た直後に国王が病で倒れ、マルドゥラ国の策略ではないかとかつてない緊迫した空気に。 さらに王都でも病が広がり、王子は対策に追われていた。 そんな中、エリアーナの生死不明の知らせが届いたのだけれど……。 彼女を心配するどころか、王子に新たな婚約者候補をという声があがって!? いつも通り書き下ろしもついています。 椎名先生の四コマも見られますよ~! — 由唯 view829 で、昨夜から『虫かぶり姫』5巻を読み返していたのですが……。 自分の文章ってどうにも集中力が続かない……。 たぶん書いている時には気付かなかった、「この表現はこっちでしょ」とか「なんでこんな文章書いた!」とか粗探しになってしまって……いかん。 そこで、もしかしたら、 「 漫画村」や「 zip」「 rar」「 星のロミ」といった違法サイトを使用して、読むんじゃないか? そう思われてしまっているかもしれませんが、 実は、「漫画村」や「zip」「rar」「星のロミ」を利用する方法ではないありません。 と、いうよりも、「漫画村」や「zip」「rar」「星のロミ」は、利用したくても、 現在ほとんど利用することができない状態なんですよ。 なぜなら….. 『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を無料読破の神様・漫画村・星のロミで読めない理由  『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を「漫画村」で読めない理由….. それは単純に、あなたもご存知の通り、漫画村は現在、 完全にサイトが廃止されているからです。 漫画村は、その圧倒的違法性から、ネット上で大きく話題になっていたり、国がかりでコテンパンにされたりと、2018年4月11日には、もう跡形もなく消え去ってしまったわけなんですよ。。。 (笑) そこで、なぜ「zip」や「rar」「星のロミ」では、『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を無料で読むことができないのかといいますと、 ・ 「zip」や「rar」「星のロミ」は圧縮されているファイルだから解凍しなくてはいけない ・ スマホには、解凍ソフトが入っていない という究極の2つの条件が揃ってしまったからです。 ですので単純に、「zip」や「rar」「星のロミ」では、『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を絶対に無料で読むことができない、というわけですね。 電子書籍・漫画好きからしたら、悲しい現実ですよね…….。 『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を完全無料で読む方法は、令和現在になっても普通に存在するので。 もしかしたら、お聞きしたことはあるのではないでしょうか?? そこで、この内のどちらかで、 『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を漫画村やzip、rar、星のロミの力を使わずに完全無料で読むことができる、ということですね。 ……………………. つまり、『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を書店で買うときと同じ値段がかかるということですね。 そこで、そう考えました際に、まず、 「eBookJapan」だとポイントをもらうことができませんので、もう、その時点で、 『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』を無料で読むことができないわけなんですよ。 しかし、 「U-NEXT」の場合、登録時に600円分のポイントの無料で全員もらうことができるため、 『虫かぶり姫: 5巻冬下虫の見る夢、決別の目覚め』が無料で読めてしまう、ということです。 かなり太っ腹なサービスですよね >< そして、続いてなのですが無料での利用に関してですが、実はどちらも、本来有料のサービスなんですね。 月額で料金がかかってきます。 そこで「 eBookJapan」をみてみますと、 サービスの無料体験期間というものが設けられておらず、初月から費用が固定で発生しまうわけなんですよ。 ですが「 」は、そこも徹底されていました。 なぜなら、「 U-NEXT」の場合、 31日間無料お試しキャンペーンを実施しており、さらに 期間内に解約してしまえば、料金が一切発生しないんです。 そして、そんな「U-NEXT」では現在、 アニメや 映画、 ドラマの新作・旧作合わせて、 14万作品。 さらに、今回のメインである、 電子書籍が 計33万冊という超膨大な作品が配信されている、 のにも関わらず、31日間無料で使い放題ですので、もう使用するこちらにとっては、もうメリットしかないわけなんですよ(笑) 解約方法も電話ではなくて、サービス内から、1分ほどの簡単な入力だけで、できてしまうので、 「解約のし忘れ・やり方が分からない」なんてことも一切ありません。

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スポンサーリンク 「 堤中納言物語」は平安時代後期に書かれたと思われる、 短編集です。 10篇の物語と1篇の断章をふくみます。 作者も編集した人も、わかっていません。 それぞれの話は短く、オチも山場もハッキリしています。 ピリッと味がきいた、短編の見本といった感じです。 これから古典に親しもうという方には、よい入り口だと思います。 どの話も文庫本にして10ページ前後の話ばかりで、 読みやすいです。 つかれません。 虫愛づる姫君 「 虫愛づる姫君」は特に有名かつ、完成度が高い話です。 毛虫を可愛がる姫さまの話。 「げえっ」と思いますが、 少し読めば主人公の姫さまが、とても可愛いということに気づきます。 姫君が、虫を取ってくる係の童たちに片っ端から虫の名前をつけまくるあたりは、 特にかわいく描かれており、ほほえましいです。 子供たちや姫の父親など、脇役の描写もトボけた味があり 活き活きしています。 「風の谷のナウシカ」の元ネタとして知られます。 原文 蝶めづる姫君の住みたまふかきたはらに、按察使の大納言の御むすめ、心にくくなべてならぬさまに、親たちかしづきたまふこと限りなし。 この姫君ののたまふこと、「人々の、花、蝶やとめづるこそ、はかなくあやしけれ。 人は、まことあり、本地たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」とて、よろづの虫の、恐ろしげなるを取り集めて、「これが、成らむさまを見む」とて、さまざまなる籠箱どもに入れさせたまふ。 中にも「烏毛虫の、心深きさましたるこそ心にくけれ」とて、明け暮れは、耳はさみをして、手のうらにそへふせて、まぼりたまふ。 若き人々はおぢ惑ひければ、男の童の、ものおぢせず、いふかひなきを召し寄せて、箱の虫どもを取らせ、名を問ひ聞き、いま新しきには名をつけて、興じたたまふ。 「人はすべて、つくろふところあるはわろし」とて、眉さらに抜きたまはず。 歯黒め、「さらにうるさし、きたなし」とて、つけたまはず。 いと白らかに笑みつつ、この虫どもを、朝夕に愛したまふ。 人々おぢわびて過ぐれば、その御方は、いとあやしくなむののしりける。 かくおづる人をば、「けしからず、ぼうぞくなり」とて、いと眉黒にてなむ睨みたまひけるに、いとど心地惑ひける。 親たちは、「いとあやしく、さまことにおはするこそ」と思しけれど、「思し取りたることぞあらむや。 あやしきことぞ。 思ひて聞こゆることは、深く、さ、いらへたまへば、いとぞかしこきや」と、これをも、いと恥づかしと思したり。 「さはありとも、音聞きあやしや。 人は、みめをかしきことをこそ好むなれ。 『むくつけげなる烏毛虫を興ずなる』と、世の人の聞かむもいとあやし」と聞こえたまへば、「苦しからず。 よろづのことどもをたづねて、末を見ればこそ、事はゆゑあれ。 いとをさなきことなり。 烏毛虫の、蝶とはなるなり」そのさまのなり出づるを、取り出でて見せたまへり。 「きぬとて、人々の着るも、蚕のまだ羽つかぬにし出だし、蝶になりぬれば、いともそでにて、あだになりぬるをや」とのたまふに、言ひ返すべうもあらず、あさまし。 さすがに、親たちにもさし向ひたまはず、「鬼と女とは、人に見えぬぞよき」と案じたまへり。 母屋の簾を少し巻き上げて、几帳いでたて、しかくさかしく言ひ出だしたまふなりけり。 口語訳 蝶をかわいがっている姫君がお住まいになっている館の隣に、按察使の大納言の姫君のお屋敷があった。 奥ゆかしく並大抵で無い感じの姫君で、親たちはたいそう可愛がっていた。 この姫君がおっしゃることには「人々が花よ蝶よと愛でることは、浅ましくつまらないことです。 人は誠実で、物事の本質をたずね求める人こそ、心ばえがよく素晴らしいのです」 姫はそう言っていろいろと気味の悪い虫を取り集めて、「これがどんなふうに育つか、観察しましょう」と虫かごとして使ういろいろな箱に入れさせる。 中でも「毛虫が思慮深そうにしているのが奥ゆかしい」といって、朝な夕なに髪をだらしなく耳にはさんでかきあげて、手の裏に毛虫をのせて、かわいがっていらっしゃる。 若い女房たちはは怖がるので、物怖じしない身分の低い男の子たちを召し寄せて、箱に入れる虫を捕ってこさせ、虫の名前を聞き、だれも名前を知らない新しい虫には名前をつけて、喜んでいらっしゃる。 「人はすべて、着飾らずありのままの姿がよいのです」といって、普通年頃の女性が眉を抜くようには眉をまったくお抜きにならない。 お歯黒は「まったく面倒で汚いこと」といっておつけにならない。 そして真っ白な歯を見せてお笑いになる。 そんなふうにして朝な夕なに虫たちを愛でておられた。 女房たちが虫を怖がって逃げまわるので、この姫君の部屋はいつもやかましく大騒ぎだ。 怖がる女房たちを姫君は「はしたない、品が無い」といって、真っ黒な眉で睨みつける。 女房たちはただただ途方に暮れるばかりだ。 親たちは「実に風変わりで、普通の姫君と違っているなあ」とお思いになるが「姫には姫の何かしらの考えがあってのことだろう。 風変わりではあるが…。 こちらが姫のことを思って忠告しても、逆にキッパリと言い返されるからなあ。 実にやりにくい」姫にあれこれ言うのも一苦労だと困っていらっしゃる。 「そうはいっても、世間体が悪いじゃないか。 人は見かけがいいのを好むものだ。 『気味が悪い毛虫を可愛がって喜んでるんだとよ」そんな噂が世間の人の耳に入ったら、事だろう」 「どうでもいいです。 人が何言おうと。 物事の本質をたずねて、その行く末を観察すれば、物事には必ず理由があります。 そんなこともわからないのは幼稚です。 みんなが気持悪いと言って嫌う毛虫が、ついには美しい蝶になるんですよ」 姫はそう言って、さなぎが今まさに羽化しそうなのを取り出してお見せになる。 「絹といって人々が着ているものも、蚕がまだ羽の無い毛虫の時に作り出して、蝶になってしまえばいらなくなって邪魔になるものから出来ているのですよ」 姫君がこんなふうにおっしゃるので、両親は言い返しようもない。 あきれ返っている。 こんなふうに万事型破りな姫君だが、やはりお姫様なだけあって、親たちにさえ直接顔を向かい合わせて話そうとはなさらない。 「鬼と女とはむやみに人前に出ないほうがよい」というお考えなのだ。 母屋の簾を少し巻き上げて几帳を押し出して、こんなふうに利口げに弁じ立てなさるのだった。 スポンサーリンク 原文 これを、若き人々聞きて、「いみじくさかしたまへど、いと心地こそ惑へ、この御遊びものは」「いかなる人、蝶めづる姫君につかまつらむ」とて、兵衛といふ人、 いかでわれ とかむかたふなく いてしがな 鳥毛虫(かわむし)ながら見るわざはせじ と言へば、小大輔(こだいふ)といふ人、笑ひて、 うらやまし 花や蝶やと言ふめれど 鳥毛虫くさき よをも見るかな など言ひて笑へば、「からしや、眉はしも、鳥毛虫だちためり」「さて、歯ぐきは、皮のむけたるにやあらむ」とて、左近といふ人、 「冬くれば 衣たのもし寒くとも 鳥毛虫多く 見ゆるあたりは 衣(きぬ)など着ずともあらなむかし」など言ひあへるを、とがとがしなき女聞きて、「若人たちは、何事言ひおはさうずるぞ。 蝶めでたまふなる人も、もはら、めでたうもおぼえず。 けしからずこそおぼゆれ。 さてまた、鳥毛虫ならべ、蝶といふ人ありなむやは。 ただ、それが蛻(もぬ)くるぞかし。 そのほどをたづねてしたまふぞかし。 それこそ心深けれ。 蝶はとらふれば、手にきりつきひて、いとむつかしきものぞかし。 また、蝶はとらふれば、瘡病(わらはやみ)せさすなり。 あなゆゆしとも、ゆゆし」と言ふに、いとど憎さまさりて、言ひあへり。 この虫どもとらふる童べには、をかしきもの、かれが欲しがるものを賜へば、さまざまに、恐ろしげなる虫どもを取り集めて奉る。 「鳥毛虫は、毛などはをかしげなれど、おぼえねば、さうざうし」とて、蟷螂(いぼじり)、蝸牛(かたつぶり)などを取り集めて、唄ひののしらせて聞かせたまひて、われも声をうちあげて、「かたつぶりのお、つのの、あらそふや、なぞ」といふことを、うち誦(ずん)じたまふ。 童べの名は、例のやうなるはわびしとて、虫の名をなむつけたまひたりける。 けらを、ひきまろ、いなかたち、いなごまろ、あまびこなんどつけて、召し使ひたまひける。 しないでほしい。 「ありなむかし」の誤りという説も。 主語は複数。 おこり。 粉に毒があって発病するという発想らしい。 稲蜻蛉(いなかたち)か。 口語訳 これを、若い女房たちが聞いて、「えらくもてはやしいらっしゃるけど、まったく困っちゃうわね。 この虫さんたちには」「どういう人が、蝶をかわいがるお姫さまにお仕え申し上げるんでしょう」ということで、兵衛という女房が、 どうにかして私は姫君に道理を説くことなく、この館にい続けたいものだわ。 姫君だっていつまでも毛虫ではあるまいに。 いつかは蝶になるんですから。 と言えば、小大輔という女房が笑って、 他の館の女房たちがうらやましいわ。 花や蝶やと愛でているようですもの。 なのに私たちときたら、毛虫くさいのを見ているんですからねえ など言って笑えば、「まいっちゃうわね。 姫様の眉ったらまったく、毛虫みたいだし」「それに歯ぐきは毛虫の皮のむけたのみたいだものね」といって、左近と言う女房が、 「冬が来てもこの館には衣がたくさんあるのでたものしいことですわ。 寒さなんて問題にならないわ。 なにしろこの館には毛虫がたくさんいるのだから 姫様も、着物など着ないでいらっしゃればよろしいのに」など言い合っているのを、うるさがたの古参の女房が聞いて、 「お若い方々は何を騒いでいらっしゃるのです。 蝶を愛でていらっしゃるとかいうよその人のことなんか、一向にいいとは思われません。 むしろ私は嫌ですね。 そうはいっても、毛虫を並べて、それを蝶だという人があるでしょうか。 ただ、その毛虫が脱皮して蝶になるのですよ。 その過程を調べてこそ姫様は毛虫を愛されているのです。 なんとも心深いことじゃないですか。 蝶はとらえると手に粉がついて、ひどく嫌なものです。 また、蝶はとらえるとおこりの原因になりますよ。 ああ嫌なものです。 嫌なものです」 などと古参の女房が姫様を弁護するので、若い女房たちはいよいよ憎々しく陰口を言いあった。 この虫どもを捕まえてくる童たちには、姫君が、いいものや、彼らがほしがるものを褒美としてお与えになるので、さまざまに、恐ろしげな虫たちを取り集めて、童たちは姫君に献上した。 「毛虫は毛並などは面白いけれど、歌や故事に出てこないので、それらを思い出すよすがとならないのが物足りない」といって、カマキリ、カタツムリなど取り集めて、大声で人に歌を歌わせてお聴きになり、自らも声をうち上げて、 「カタツムリのぉ~、つのの~、争うや~何ぞ」といった句を、吟詠なさるのだった。 童の呼び名も、ふつうのようなのはつまらないと言って、虫の名前をお付けになった。 けら男、ひき麿、いなかたち、いなご麿、雨彦などと名付けて、召使なさるのだった。 原文 かかること、世に聞こえて、いと、うたてあるこを言ふ中に、ある上達部(かんだちめ)の御子(おおんこ)、うちはやりてものおぢせず、愛敬(あいぎょう)づきたるあり。 この姫君のことを聞きて、「さりとも、これにはおぢなむ」とて、帯の端の、いとをかしげなるに、蛇(くちなわ)のかたをいみじく似せて、動くべきさまなどしつけて、いろこだちたる懸袋に入れて、結びつけたる文を見れば、 はふはふも 君があたりに したがはむ 長き心の限りなき身は とあるを、何心なく御前に持て参りて、「袋など。 あくるだにあやしくおもたきかな」とて、ひきあけたれば、蛇(くちなわ)、首をもたげたり。 人々、心を惑はしてののしるに、君はいとのどかにて、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」とて、「生前(しょうぜん)の親ならむ。 な騒ぎそ」と、うちわななかし、顔、ほかやうに、「なまめかしきうちしも、けちえんに思はむぞ、あやしき心なりや」と、うちつぶやきて、近く引き寄せたまふも、さすがに、恐ろしくおぼえたまひければ、立ちどころ居どころ、蝶のごとく、こゑせみ声に、のたまふ声の、いみじうをかしければ、人々逃げ去りきて、笑ひいれば、しかじかと聞こゆ。 「いとあさましく、むくつけきことをも聞くわざかな。 さるもののあるを見る見る、みな立ちぬらむことこそ、あやしきや」とて、大殿、太刀をひきさげて、もて走りたり。 よく見たまへば、いみじうよく似せて作りたまへりければ、手に取り持ちて、「いみじう、物よくしける人かな」とて、「かしこがり、ほめたまふと聞きて、したるなめり。 返事(かえりごと をして、はやくやりたまひてよ」とて、渡りたまひぬ。 人々、作りたると聞きて、「けしからぬわざしける人かな」と言ひにくみ、「返事せずは、おぼつかなかりなむ」とて、いとこはく、すくよかなる紙に書きたまふ。 仮名はまだ書きたまはざりければ、片仮名(かたかんな)に、 「契りあらば よき極楽にゆきあはむ まつはれにくし虫のすがたは 福地の園に」とある。 および参議の人。 参議は四位だが上達部に入れる。 大御子(おほみこ)の音便。 御婿とする説も。 または結縁(成仏の因縁を結ぶ)。 不気味だ。 ひっこみがつかない。 相手がばつが悪いとする説も。 姫君が用いるような紙ではない。 当時の女性はひらがなを用いるのが当たり前だった。 「尼君もただ福地の園に種まきてとやうなりし一言をうちたのみて」(源氏物語・若紫上)。 「耶輪陀羅(やしゅだら)が福地の園に種蒔きて逢はん必ず有為の都に」耶輪陀羅は釈迦在俗時の妻。 後に出家した。 口語訳 このようなことが世に聞こえて、たいそうひどいことを言う人がある中に、ある上達部の御曹司で、血気にはやって物おじせず、人好きのする愛敬ある男があった。 その男がこの姫君のことを聞いて、「そうはいっても、これには怖がるだろう」といって、帯の端の、たいそう立派なのを、蛇の形にたいそう似せて、動くしかけなどを設えて、うろこ模様の首から下げる懸袋に入れて、結び付けた文を女房が見たところ、 地面を這いながらも、あなたの御許によりそいましょう。 あなたを思う心は、限り無長く続いているのです。 とあるのを、何心なく姫様の御前に持って参って、「袋とか。 開けるだけでも妙に重たい感じですわ」といって引き開けてみれば、蛇が首をもたげた。 人々が心を乱して大騒ぎするのに、姫君はたいそう落ち着いたふうを装って、「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」といって、「この蛇は私の生前の親でしょう。 騒がないで」と、打ち震え、顔は蛇からそっぽを向いて、「美しい間だけたいそう可愛がるのは、ひどい心じゃないかしら」と、ぶつぶつつぶやいて、近くに蛇を引き寄せなさるものの、そうはいってもやはり恐ろしくお思いになるので、立ちつ座りつ、蝶のように落ち着かず、声はセミの声のように甲高く、物をおっしゃる声の、たいそうおかしいので、女房たちは笑いをこらえつつ姫君のお前を逃げ去ってきて、笑いこんでいたが、やがて姫君が父の大納言に事の次第を報告なさった。 「まったくあきれた、恐ろしいことを聞くものだ。 そのような恐ろしいものがあるのを見ながら、みな立ち去ってきたなど。 ひどいことだ」といって父大納言は太刀を引っ下げて、持って走ってきた。 よくご覧になると、たいそう本物に似せて作られた偽物だったので、手に取り持って、「えらく器用な方だなあ」といって、「かしこぶって、虫を可愛がったりしなさっていると聞いて、こんなことをしたんだろう。 早く返事をして送りなさい」といって、お部屋に帰っていかれた。 女房たちは、作り物の蛇だったと聞いて、「ひどいことする人もいるものねえ」と言って憎み、「返事をしないのは、ひっこみがつきませんよ」といって女房たちがすすめるので、姫君は、たいそうゴワゴワして武骨な紙にお書きになった。 仮名はまだお書きにならないので、片仮名で、 「ご縁があれば極楽の中でも最上級の上品でお会いしましょう。 でもあたは蛇の姿なのですから、私のそばに居にくいですね。 福地の園でお会いしましょう」と書いてあった。 原文 右馬佐、見たまひて、「いとめづらかに、さまことなる文かな」と思ひて、「いかで見てしがな」と思ひて、中将と言ひ合せて、あやしき女どもの姿を作りて、按察使の大納言の出でたまへるほどに、おはして、姫君の住みたまふかたの、北面の立蔀のもとにて見たまへば、男の童の、ことなるなき、草木どもにたたずみありきて、さて、言ふやうには、「この木に、すべて、いくらもありくは、いとをかしきものかな」と。 「これ御覧ぜよ」とて、簾を引き上げて、「いとおもしろき鳥毛虫(かわむし)こそ候へ」と言へば、さかしき声にて、「いと興あることかな。 こち持て来 こ)」とのたまへば、「取り分つべくもはべらず。 ただここもと、御覧ぜよ」と言へば、あららかに踏みて出づ。 簾をおし張りて、枝を見はりたまふを見れば、頭(かしら へ衣(きぬ)着あげて、髪も、さがりば清げにはあれど、けづりつくろはねばにや、しぶげに見ゆるを、眉いと黒く、はなばなとあざやかに、涼しげに見えたり。 口つきも愛敬づきて、清げなれど、歯黒めつけねば、いと世づかず。 「化粧(けそう)したらば、清げにありぬべし。 心憂くもあるかな」とおぼゆ。 かくまでやつしたれど、見にくくなどはあらで、いと、さまことに、あざやかにけだかく、はれやかなるさまぞあたらしき。 練色の、綾の袿(うちき)ひとかさね、はたおりめの小袿ひとかさね、白き袴を好みて着たまへり。 この虫を、いとよく見むと思ひて、さし出でて、「あなめでたや。 日にあぶらるるが苦しければ、こなたざまに来るなりけり。 これを、一つも落さで、追ひおこせよ。 童べ」とのたまへば、突き落せば、はらはらと落つ。 白き扇の、墨黒に真奈の手習したるをさし出でて、「これに拾い入れよ」とのたまへば、童べ、取り入る。 皆君達(きんだち)も、あさましう、「ざいなむあるわたりに、こよなくもあるかな」と思ひて、この人を思ひて、「いみじ」と君は見たまふ。 童の立てる、あやしと見て、「かの立蔀のもとに添ひて、清げなる男の、さすがに姿つきあやしげなるこそ、のぞき立てれ」と言へば、この大輔(だいふ)の君といふ、「あないみじ。 御前には、例の、虫興じたまふとて、あらはにやおはすらむ。 告げたてまつらむ」とて参れば、例の、簾の外におはして、鳥毛虫(かわむし)ののしりて、払ひ落させたまふ。 いと恐ろければ、近くは寄らで、「入らせたまへ。 端あらはなり」と聞こえさすれば、「これを制せむと思ひて言ふ」とおぼえて、「それ、さばれ、もの恥づかしからず」とのたまへば、「あな心憂。 そらごとと思しめすか。 その立蔀のつらに、いと恥づかしげなる人、侍るなるを。 奥にて御覧ぜよ」と言へば、「けらを、かしこに出で見て来」とのたまへば、立ち走りいきて、「まことに、侍るなりけり」と申せば、立ち走り、鳥毛虫は袖に拾ひ入れて、走り入りたまひぬ。 たけだちよきほどに、髪も袿ばかりにて、いと多かり。 すそもそがねば、ふさやかならねど、ととのほりて、なかなかうつくしげなり。 「かくまであらぬも、世の常び、ことざま、けはひ、もとつけぬるは、くちをしうやはある。 まことに、うとましかるべきさまなれど、いと清げに、けだかう、わづらはしきけぞ、ことなるべき。 あなくちをし。 などか、いとむくつけき心なるらむ。 かばかりなるさまを」と申す。 エリアを区切るパーテーション。 かしこい。 すぐれている。 しっかりしている。 色艶が無い。 世間並でない。 惜しい。 残念だ。 何枚も重ね、袖口の配色の美を競った。 古語の「きりぎりす」の別名。 上に小袿、下に袿を羽織った。 白い袴は男性がはくもの。 口語訳 右馬佐は姫君の様子を御覧になって、「たいそう珍しく、並々でない文だなあ」と思って、「どうにかして姫君の姿を見たいものだ」と思って、中将と言い合わせて、身分の低い女の姿に変装して、按察使の大納言が外出なさっている間に、館へ行って、姫君のお住まいになっている方面の、北面の立蔀のもとにて御覧になると、男の童がの、特に変わった様子も無いのが、草木がいっぱいあるところに立ち止りつつ歩いていて、さて、言うことには 「この木全体に、たくさん毛虫が這っているぞ。 こりゃすごいぞ」と。 そこで童は「これをご覧ください」と簾を引き上げて「たいそうすごい毛虫の行列ですよ」と言えば、「まあ素敵ね。 こっちに持って来て」とおっしゃるので「こんなに多くては取り分けようもありません。 すぐここですから、直接来て、ご覧になってください」と言えば、姫君は荒々しく床を踏んで出ていく。 簾を押し張るように身を乗り出して、毛虫のいる枝を目を大きく見開いて御覧になっているのを見ると、頭まで衣をかぶるように着て、髪も、額髪がかかるあたりは美しくはあるのだが、毛づくろいをしないためであろうか、ぼさぼさに見えるのを、眉はたいそう黒く、あざやかに際立っており、涼しげに見える。 口元も愛敬があり美しいのだが、お歯黒をしないので、どうにも色気が無い。 「化粧をしたら、美しかろうに。 残念なものだなあ」と思うのだ。 こうまでみすぼらしい姿をしてはいるが、醜くなどはなく、たいそう、いや本当に、あざやかに気品があり、晴れ晴れしい様子をしているのが、勿体ない。 練色の綾の袿をひとかさね、こおろぎの柄の小袿をひとかさね、男がはくような白い袴を着ていらっしゃる。 この虫を、たいそうよく見ようと思われて、顔を差し出して「まあ素敵。 日にあぶられるのが苦しいので、こっちに来たのね。 これを、一つも落とさないで、追いよこしてちょうだい。 童たち」とおっしゃれば、童たちが突き落とせば、はらはらと落ちる。 白い扇の、墨も黒々と漢字の手習いしたのを差し出して、「これに拾い入れてよ」とおっしゃれば、童たちは、毛虫を扇に取り入れる。 垣間見ていた右馬佐と中将の二人も呆れかえり、「才学ある大納言さまのお館に、これは大変な姫君がいたものだなあ」と思って、この姫君のことを思って「大変なことだ」と右馬佐はご覧になる。 童が、右馬佐らが立っているのをあやしいと見て、「あの立蔀のところに寄り添って、美しい男の、そうはいっても妙な格好をしているのが、のぞき見しています」と言えば、ここに大輔の君という女房が、「あら大変。 姫君はいつものように虫をかわいがって大騒ぎよ。 外からはっきりと見られてしまうことでしょう。 ご報告しなければ」とて参上すれば、姫君はいつものように簾の外にいらっしゃって、毛虫を大騒ぎで、払い落とさせていらっしゃる。 女房はたいそう毛虫が怖いので、近くには寄らないで、「中にお入りください。 端近くいらっしゃると、外から見えてしまいます」と申し上げると、「虫をかわいがるのを止めようと思ってあんなことを言うのね」と思って、「だから何。 人目なんて私は気にしないわ。 恥ずかいことなんか、何もないんだから」とおっしゃると、 「なんと残念なことを。 私が嘘を言っているとお思いなのですか。 そこの立蔀のそばに、それはもうこっちが恥ずかしくなるくらい立派な人が立っていらっしゃいます。 部屋の奥で御覧ください」と言えば、「けらを、そこに出て、見てきなさい」とおっしゃると、けらをが立って走っていって、「本当に、いらっしゃいます」と申し上げると、姫君は立って走っていき、鳥毛虫を袖にすばやく拾い入れると、すぐにまた奥に走り入ってしまわれた。 身の丈高からず低からず、髪も袿のあたりまでの長さで、たいそう多い。 髪の端も切りそろえていないので、ふさふさしているが、美しく整っていて、かえって可愛らしく見える。 「ここまでの器量ではなくても、世間なみの立居振舞をして、化粧をして取り繕えば、世間的にはよしとされるものだ。 惜しいなあ。 ほんとうに、虫を好むなんてとんでもない性質だが、たいそう美しく、気高く、虫を好むのが玉にきずだ。 ああ残念だなあ。 どうして、虫を好むなんて、たいそうひどい性質なのだろう。 こんなにも美しいのに」と思うのだった。 原文 右馬佐、「ただ帰らむは、いとさうざうし。 見けりとだに知らせむ」とて、畳紙に、草の汁して、 鳥毛虫(かわむし)の毛深きさまを見つるよりとりもちてのみ守るべきかな とて、扇して打ち叩きたまへば、童べ出で来たり。 「これ奉れ」とて、取らすれば、大輔の君といふ人、「この、かしこに立ちたまへる人の、御前に奉れとて」と言へば、取りて、「あないみじ。 右馬佐のしわざにこそあめれ。 心憂げなる虫をしも興じたまへる御顔を、見たまひつらむよ」とて、さまざま聞こゆれば、言ひたまふことは、「思ひとけば、ものなむ恥づかしからぬ。 人は夢幻のやうなる世に、誰かとまりて、悪しきことをも見、善きをも見思ふべき」とのたまへば、いふかひなくて、若き人々、おのがじし心憂がりあへり。 この人々、返さでやはあるとて、しばし立ちたまへれど、童べをもみな呼び入れて、「心憂し」と言ひあへり。 ある人々は心づきたるもあるべし、さすがに、いとほしとて、 人に似ぬ 心のうちは鳥毛虫の 名をとひてこそ 言はまほしけれ 右馬佐、 鳥毛虫に まぎるるまつの 毛の末に あたるばかりの 人はなきかな と言ひて、笑ひて帰りぬめり。 二の巻にあるべし。 畳んで懐に入れておく紙。 今さら何といってもかいがない。 女房たちと見る説も。 姫君を見たとだけ知らせていこう」といって畳紙に草の汁で、 毛虫の毛深い様子を見てからというもの、貴女に心惹かれて、貴女を手に取ってかわいがりたい気持ちですよ。 といって、扇を叩いて合図をすると、童たちが出てきた。 「これを姫君に差し上げてくれ」といって取らせると、大輔の君という女房が「あの、あそこに立っていらした人が、姫君に差し上げろと」と言って子供たちが渡すのを取り次いで、 「ああひどい。 右馬佐の書いた文に違いないわ。 虫を愛でていらっしゃる残念な御顔を、ご覧になられたのだわ」といって、ワアワア騒ぎ立てると、姫君がおっしゃることに 「悟ってみれば、どんなものでも、恥ずかしいということはありません。 人は夢幻のようなこの世の中に誰がいつまでもとどまっているでしょう。 必ず皆死ぬのです。 そんな中であれが悪い、これが良いなんて判断できるでしょうか」とおっしゃると、女房たちは今さら言っても仕方が無いと諦めてそれぞれ互いに残念がった。 この右馬佐たちは、きっと返事があるだろうとしばらく立っていらっしゃったが、童たちをもみな屋敷の中に呼び入れて、「残念だ」と皆で言い合っている。 しかし女房たちの中に一部の者が気づいて、やはり待たせっぱなしは気の毒だと思って、姫君に代作して右馬佐に歌を送った。 世間の人に似ない私の心のうちは、毛虫の名を問うようにあなたの名を教えてもらってから、言おうと思います。 右馬佐、 毛虫と見間違うほどの貴女のまゆ毛の端ほども、あなたに匹敵する人はありませんよ。 と言って、笑って帰ってしまったようだ。 続きは二の巻で。 その他の話 花桜折る少々 女に夜這いをかけたところが、連れ出してみると… 前半の風流な月夜の描写と、ラストの滑稽さ、 そのギャップが、味わい深いです。 このついで 薫物の香からの連想で、3つのお話が語られます。 歌を中心においた風流なお話です。 ほどほどの懸想 下流、中流、上流それぞれの社会の階層における、 恋愛模様です。 当時は身分のワクは厳格で、身分違いの恋は ありえなかったんだと実感できます。 特に下流編。 小舎人と女童の恋は ほほえましく描かれています。 逢坂超えぬ中納言 歌とか楽器とか、何をやらせてもソツなくこなす権中納言ですが、 ずっと片思いの姫宮に気持が通じず、悩んでいました。 ある夜、とうとうガマンできず、姫宮の部屋に 忍び込みます。 しかし、思いは遂げられず… 何とも、男として、 ムラムラしたものが残る話です。 宮中での「菖蒲あわせ」の場面がみどころです。 左右チームにわかれて、菖蒲を出し合って、 これは形がいい、これは色がすぐれている、 気品がただよっている、なんて言って、 勝敗を争うわけです。 「美味しんぼ」などの料理漫画における、料理勝負ですね、 あれの草っぱ版みたいなもんです。 貝合 義理の姉からイジメられている姫君を貝合の勝負に勝たせてあげるため、 主人公の少将が一肌脱ぐという話です。 主人公の少将がある館に覗き見に入ります。 その館では幼い姫君が貝合の準備をしていました。 貝合というのは当時の貴族の遊びです。 左右のチームに分かれて貝殻を出して、 これはいい、これはイマイチとかいって優劣を決めるんです。 姫君の対戦相手は、義理の姉でした。 最近お父さんが再婚して、義理の姉ができたんですね。 ところがこの義妹がとてもイジワルで、 なにかと姫君をイジメているらしい。 今回の貝合も、あちこちのツテを総動員してキレイな貝を集め、 大恥をかかせてやろうという魂胆です。 覗きに入った少将は、これは捨ててはおけないと、 姫君のために一肌ぬぐことにしました。 【垣間見】【貝合】といった、この時代特有の 習慣がとりいられいて、興味深いです。 思わぬ方にとまりする少将 友人どうしでお互いの恋人をとっかえる話です。 四角関係ってことです。 しかも女二人は姉妹です。 ようは姉妹両方とエロいことをするのです。 男冥利につきます。 はなだの女御 女たちが集まって、自分の仕えている女主人を花にたとえます。 あの人は竜胆だわ、あの人は撫子ね、なんて言って。 それを男が覗き見しているという話です。 はいずみ 新しい妻を迎えるにあたり以前の妻を追い出すも、 やはり情が移り、俺が悪かった、あなた!ということでヨリを戻します。 一方の新しい妻は大失敗をして男に見捨てられるという話です。 音声つきメールマガジン「左大臣の古典・歴史の名場面」のご案内 現在18000人以上が購読中。 メールアドレスを入力すると、日本の歴史・古典について、楽しくわかりやすい解説音声を無料で定期的に受け取ることができます。 毎回10分程度の短い解説で、時間を取りません。 楽しんで聴いているうちに、日本の歴史・古典について、広く、立体的な知識が身につきます。 スマートフォン・Androidでもお聴きになれます。 不要な場合はいつでも購読解除できます。 いつも使っているメールアドレスを入力して、 「無料メルマガを受け取る」ボタンをクリックしてください。 次回からお使いのメールアドレスにメルマガが届きます。 単に「覚える」ということを越えて、深く立体的な知識が身に付きます。 現代語訳つき朗読「おくのほそ道」 『おくのほそ道』は本文だけを読んでも意味がつかめません。 現代語訳を読んでもまだわかりません。 簡潔で最小限の言葉の奥にある、深い情緒や意味。 それを味わい尽くすには? 李白 詩と生涯 中国の詩である漢詩 唐詩 を日本語書き下しでだけ読んで、本当に味わったと言えるでしょうか?やはり中国語でどう発音するのかは、気になる所だと思います。 詩吟愛好者の方にもおすすめです。

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