血小板 減少 鑑別。 沖縄県医師会_沖縄県医師会報(2009年8月号)

急性腎障害+血小板減少

血小板 減少 鑑別

こんにちはMed-Dis()と申します。 末梢血に芽球が出現したら、骨髄生検について一緒に勉強しました。 本日は、汎血球減少、好塩基球増多症について一緒に勉強していきましょう。 本日は血液内科疾患について勉強してみましょう。 血液内科疾患は専門性が高く手を出しにくいと考えがちですが、実際どのような疾患を鑑別にあげ、治療を行っていけばよいか考えておく必要があると思います。 今回は第九弾として汎血球減少、好塩基球増多症について勉強しましょう。 第 93 回 汎血球減少、好塩基球増多症 ~鑑別診断と治療について考えよう~ 本文内容は主に『レジデントのための血液教室 宮川義隆著』を参考に記載しています。 この本はレジデント向けに書かれていますが、なんといっても読みやすいです。 血液疾患の勉強の最初のとっかかりにしてみてはいかがでしょう。 高齢者では血液がんの骨髄異形成症候群(MDS)を鑑別に上げる必要があります。 はMDSと異なり若者にも発症します。 薬剤(、抗薬、抗リウマチ薬、鎮痛消炎薬)、被曝でも汎血球減少が生じえます。 ・診察のポイント まず、年齢と自覚症状を確認します。 高齢者であれば、MDS)も鑑別にあげ、骨髄検査を行います。 問診で胃全摘の既往があれば巨赤芽球性貧血を疑います。 の体内貯蓄は鉄と比べて豊富にあるため、術後5年以降に発症することが多いです。 ビタミン B12 欠乏が重症かつ長期に渡ると、ハンター舌炎(舌乳頭の萎縮、平滑化と痛み)と亜急性連合性脊髄変性症(四肢のしびれ、下肢の振動覚の低下、深部反射の亢進、病的反射の出現)を認めます。 汎血球減少においては。 免疫力低下、貧血症状、出血傾向を認めます。 ・鑑別診断 最終的に 骨髄検査が必要ではありますが、末梢血検査である程度は絞り込めます。 例えば 大球性貧血があれば、巨赤芽球性貧血と MDSを疑います。 巨赤芽球性貧血の原因は胃全摘または悪性貧血による欠乏症と欠乏症があります。 いずれの疾患も無効造血をきたすため、が高値、間接優位の黄疸、血清ハプト低値を示すことがあります。 MDSのとして特異性は高くないが良性疾患との鑑別に有効な末梢血WT1 mRNA検査があります。 は網状赤血球が極度に低下しますので、 MDS との鑑別は簡単にできます。 骨髄生検で細胞数が極度に減り、脂肪組織に置き換わっている状態( 脂肪髄)であれば確定診断できます。 腰椎で脂肪髄を補助診断できます。 発熱を伴う女性患者では、全身性エリテマトーデス、成人発症Still病なども鑑別に上げる必要があります。 ・治療 ビタミン B12 欠乏による巨赤芽球性貧血であれば、 製剤を筋肉内注射します。 大酒家は禁酒すれば血球数が回復することがありますが、禁酒自体がすぐには期待できないことがあります。 はPh()染色体異常による-abl遺伝子が、がん細胞の増殖を刺激して発症します。 は真性多血症、本態性血小板血症、骨髄線維症と同じく慢性骨髄増殖性腫瘍に分類されます。 2005年にキナーゼ阻害薬(イマチニブ:)が登場し、9割が外来治療で行えるようになった。 ・診察のポイント 慢性期の には症状がありません。 そのため健康診断やかかりつけ医の検査で偶然見つかることが多いです。 急性とは臨床経過が大きく異なります。 約30%に軽度の脾腫を認めますが、リンパ節と肝臓は腫れません。 ・検査 血算と血液像の再検査に加え、、末梢血の遺伝子検査を提出します。 bcl-abl 陽性であれば、 と確定診断します。 貧血または血小板減少がある場合は、急性に移行している可能性が高く、骨髄検査を行います。 骨髄中の芽球が 20 %以上であれば、急性と診断します。 好中球顆粒のアルカリフォスファターゼ染色によるNAPスコアが低下するとされていますが、遺伝子検査が普及しており、提出は不要です。 ・鑑別診断 では好塩基球が10 %以上に増えることがあります。 好中球主体の増加であること、未熟な芽球に加えて、前骨髄球、骨髄球、後骨髄球、分葉核球と各段階の白血球が増加していることが最大の特徴です。 これに対し、裂孔は急性にみられる検査所見で未熟な芽球が増え、中間段階の細胞はなく成熟した分葉核球が存在する状況です。 は好塩基球に加えて血小板も増えていることが多いですが、好塩基球の増加に乏しい場合、 と本態性血小板血症を血算だけで鑑別するのは困難です。 は末梢血のbcl-abl融合遺伝子、 本態性血小板血症は約半数で JAK2 のV617F が変異により診断が可能です(いずれも保険適応で外注が可能です)。 ・治療 キナーゼ阻害薬の内服により (慢性期)の9 割に治療効果を認めます。 急性と異なり、入院せずに外来で治療を完結できるため、他の血液がんと比べて負担が少ないと言えます。 のあるイマチニブは10年を超える治療実績があり、有効性と安全性が確立しています。 第 2 世代のキナーゼ阻害薬はイマチニブと比べてより速く細胞を減らすことが知られていますが、費用がこと、副作用がふえること、生存期間を有意に延長させるデータがないことから使い分けは主治医の判断によるのが現状です。 いかがでしたか。 次回は『不明熱の鑑別診断、1ヶ月の発熱+リンパ節腫大』の勉強を行います。 Med-Dis.

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急性腎障害+血小板減少の鑑別

血小板 減少 鑑別

見逃してはいけない血算(下) [診内研より] 聖路加国際病院 血液内科 岡田 定先生講演 (前号よりつづき) 〈症例6〉61歳男性 高度疼痛と紫斑 3週間前より腰部、胸部、腹部に鋭い疼痛が出現。 全身性に多発性の数㎝大の紫斑もあり。 受診時の血算。 WBC 14,600 赤芽球 16 骨髄球 9. 5 後骨髄球 6. 0 桿状核球 6. 5 分葉核球 69. 0 好酸球 1. 5 好塩基球 0 リンパ球 3. 5 単球 4. 0 Hb 4. 7 MCV 95. 3 PLT 1. 1万 Ret 13. 4% Ret 19. 97万 白血球分画異常の鑑別のポイント 癌の全身骨転移を考える全身性の疼痛、DICを疑う血小板減少と出血傾向があり、幼若な好中球と赤芽球の出現(白赤芽球症)から、癌の骨髄転移を疑う。 診断と経過 癌の骨髄転移、DIC。 骨髄検査で集塊した癌細胞あり、骨シンチで全身の骨に転移巣を認めた。 明らかな原発巣は不明であり、原発不明癌として化学療法を施行。 2カ月後に退院。 見逃してはいけない 白赤芽球症を見たら、癌の骨髄転移や造血器腫瘍を見逃さない。 近医で、シプロキサンとカロナールを処方。 解熱したが、脱水状態となり入院。 入院時の血算と生化学。 WBC 1,700 好中球 51. 0 好酸球 0. 5 好塩基球 0. 5 リンパ球 43. 0 単球 3. 0 異型リンパ球 2. 0 Hb 14. 8 PLT 5. 7万 CRP 0. 通常の感冒にしては、白血球減少や血小板減少が高度で、肝障害もある。 よく面接すると、MSM(男性と性交渉をもつ男性)であることが判明。 急性HIV感染症を疑った。 診断と経過 急性HIV感染症。 HIV抗体陰性、HIV-RNA1. 急性CMV感染症の共感染が判明。 肝機能も正常化。 見逃してはいけない 異型リンパ球+ウイルス感染症状+HIVリスクを見たら、急性HIV感染症を見逃さない。 〈症例8〉66歳女性 腰痛、血小板減少 3カ月前から腰痛あり、他院のCTで多発性骨転移疑い。 口腔内に粘膜下出血、全身性に多発性の紫斑あり。 入院時の血算。 WBC 7,200 骨髄球 1. 5 後骨髄球 1. 5 桿状核球 2. 5 分葉核球 61. 5 好酸球 0 好塩基球 1. 5 リンパ球 21. 0 単球 10. 5 Hb 11. 4 MCV 83. 4 PLT 7. 7万 血小板減少症の鑑別のポイント 血小板7. 病歴から基礎疾患に進行癌が考えられ、DICの病態を最も疑う。 診断と経過 癌の骨髄転移、DIC。 消化管内視鏡検査で胃癌と診断され、胸腰椎MRIで椎体の広範囲にびまん性骨硬化性骨転移巣を認めた。 見逃してはいけない 基礎疾患+血小板減少+FDP増加を見たら、DICを考えよう。 紹介受診時の血算。 WBC 8,900 好中球 70. 5 好酸球 4. 5 好塩基球 3. 5 リンパ球 16. 5 単球 5. 0 Hb 13. 6 PLT 90. 5万 血小板増加症の鑑別のポイント 基礎疾患がなさそうで、軽度の白血球増加と慢性的な著明な血小板増加あり。 まず、本態性血小板血症を疑う。 慢性骨髄性白血病の可能性もある。 診断と経過 本態性血小板血症。 見逃してはいけない 慢性的な高度の血小板増加症を見たら、まず本態性血小板血症と慢性骨髄性白血病を見逃さない。 〈症例10〉38歳男性 関節痛、発熱、出血 10日前から右肩関節痛が続き、8日前から紫斑、口腔内出血が徐々に悪化。 前日から38. ER受診時の血算。 WBC 600 Hb 6. 8 MCV 94. 6 PLT 1. 1万 汎血球減少症の鑑別のポイント 高熱と高度の汎血球減少症からは、重症感染症、造血器疾患、血球貪食症候群を最も疑う。 高度の出血傾向からはDICを考える。 汎血球減少症+DICからは、急性前骨髄球性白血病を最も疑う。 診断と経過 急性前骨髄球性白血病(APL)、DIC、敗血症。 すぐに抗菌薬を開始したが、数時間後に敗血症性ショックとなり集中管理を要した。 APLと診断後、レチノイン酸+化学療法を施行。 約10年間寛解持続。 高度の汎血球減少症と高熱を見たら、重症感染症、急性白血病、血球貪食症候群を疑う。 おわりに 以上、10症例をご紹介しましたが、血算のもつ情報にお気づきいただけたでしょうか。 血算には、意外なほど重要な情報が隠れています。 どうかお見逃しなく。 文献 岡田 定『誰も教えてくれなかった血算の読み方・考え方』医学書院、2011 (おわり).

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急性腎障害+血小板減少の鑑別

血小板 減少 鑑別

N Engl J Med 2017;376:74-80. DOI: 10. 本剤を投与開始する際には、溶血のため赤血球輸血が必要と考えられ、今後も輸血の継続が見込まれる患者を対象とすること。 本剤による血栓塞栓症の抑制効果、腎機能改善効果及び延命効果は確認されていない。 本剤の急性溶血発作に対する改善効果は確認されていない。 本剤投与によりPNH赤血球クローンが増加するため、本剤を中止した場合に重篤な血管内溶血が認められるおそれがあることから、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤投与の是非を慎重に検討し、適切な対象患者に対し投与を開始すること。 非典型溶血性尿毒症症候群における血栓性微小血管障害の抑制 本剤の適用にあたっては、日本小児科学会及び日本腎臓学会の診断基準等を参考に、非典型溶血性尿毒症症候群と診断された患者を対象とすること。 最近の投稿• カテゴリー• 107•

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