辻井 伸行。 奇跡のピアニスト 辻井伸行 デビュー10周年 感動と涙の全軌跡

『辻井伸行×ドイツ~31歳 新たな領域へ~』

辻井 伸行

自分の周りにもクラシックは辻井君のピアノしか聴きにいかないという女性がいます。 何しろ音がきれい!と言う事です。 異論はありません。 確かにきれいというかピュアと言う感じがします。 子供が穢れの無いまま大人になった!とでもいうかそういった種類。 このまま変に世の中の汚濁にまみれることなく、永遠の父つぁん坊やでいてくれるのも貴重かも。 ただきれいな音だけで複雑なクラシック音楽を表現できるとは限らない所が面白いというかはたまた奥が深いというか、、、他のピアニストもたくさん聴いてみてください。 日本語が聞こえてくる演奏。 それも結構ですよ。 日本人がやってるんですから。 朝比奈のブルックナーなんて全ての音からアイウエオが響いてきますから。 それでもいまだに教祖様です。 変に西洋人にならなくてOK。 自分でいればいいんです。 音楽表現に枷をはめたらつまらない。 それを気に入る人がいる限り、それはそれで全てではないとしても存在価値は十分あり!でしょう。 これは音楽に対する自分の考え。 違う考えも当然ありです。 彼の演奏、素晴らしいと思いますよ。 ただし、現時点ではあくまで、コンクールに優勝してブレイクした将来有望な若手ピアニストとしてなら、です。 これからもう一段化けるのかは、分かりません。 というか、コンクールに優勝したらもう「伝説のピアニスト」たちの「伝説の録音」の数々と肩を並べる深い感動を呼ぶ演奏がどんな曲でも出来る、などと思う方がどうかしています。 そもそも、彼が優勝したクライバーンコンクールの予選からファイナルまでに必要な曲をレパートリーとして揃えるだけでも、ピアノ弾きとして相応の訓練を積んだ人にしかできません。 好きだと思う人の演奏はどんどん聴けば良い、もっと好きだと思うピアニストが別にいるならそっちの演奏を聴けば良い。 まだ現役、特に若手の演奏家の評価はそれで良いはずなのに、皆騒ぎすぎなんですよ。 音よりも話題性で聴く演奏家を選ぶ聴衆の多さにイラっとした音楽ファンの中でも、特に狭量な方々が、話題性のある特定の演奏家のことを必要以上に辛辣に評しているだけです。 自分の耳で聴いた上で、良いと思った、他のどのピアニストの演奏よりも好きだと思った、と心から思えるなら、他人の演奏評など気にする必要はありません。 演奏において、「綺麗な音(響)」が全てとでも(笑) 絵画(名画でなくても構わない)を鑑賞するのに、「素人が見ても美しいと分かる色で描くのが正解じゃないですか?」と言ってるのと、全く同じ。 同じじゃない!と主張するなら、音楽もまともに鑑賞できてない動かぬ証拠。 俳優(女優含む)についてなら、「素人が見ても、眉目秀麗で、長身で均斉のとれた肉体美を誇り、美声の持ち主で、美しい佇まい、優美な所作・身のこなしが身に付いていて、美しい演技ができるのが正解じゃないですか?」と主張するくらい、滑稽なご意見。 因みに、私は、彼の音を格別美しいとは感じません。 もちろん、汚いとも感じませんが、「ヨーロッパ言語を、発音できないんだろうな」とは感じます。 習得もしてないんでしょう。 日本語の(全てに母音が付く、ドタバタ平坦な)発音しか、演奏から聞こえてこないので。 辻井さんは、音は綺麗ですが、最近の流行の演奏スタイルではないと思いますね。 ギーゼキングあたりに近いピアニストだと思います。 「音色」という言葉が示すとおり、美しい音にも、いろいろな色、すなわちいろいろな方向性をもった美しさの音があります。 どんなに美しくても1色だけではつまらない。 良質な音楽には変化がつきものです。 ギーゼキングらの時代も、もちろん変化を考えて音楽をやっていたわけですが、それは「和声が変わったり、あるフレーズから別のフレーズに移行したりするときに、音色を変化させる」という、現代から見れば素朴なものでした。 最近では、それだけでは不十分と見なされてきており、さらにもっときめ細かい、「メロディーの1音1音にも変化をつけて不揃いに弾く」ことが好まれるようになってきています。 (まあ、現代でも素人は前者すらできないわけですが…) セリフの朗読にたとえると分かりやすいと思います。 例えば、 「今日はとっても楽しかったね。 明日はもっと楽しくなるよね。 ハム太郎!」 みたいなセリフがあったとします(突然ハム太郎かよ!というツッコミは無しで笑)。 「今日は〜」の文と、「明日は〜」の文は、気持ちが違いますよね。 「今日は〜」では過去を振り返っていますが、「明日は〜」では未来の希望を語っています。 そういう気持ちを伝えたいなら、「今日は〜」よりも「明日は〜」のほうが、明るく高めの声で、話すべきでしょう。 ここまでは前時代的なやり方。 ですが、もっと細かく見ていくと、「今日は」「とっても」「楽しかったね」などといった1単語1単語の中にも、イントネーションがあります。 1単語の中でも声の高さや声質を変えたり、なきゃいけません。 意識的にやるか、たくさん訓練して無意識的にできるようにするかは別の話として、そういったこともできないと、なかなか演技のうまい役者とみなされません。 何も昔のピアニストをバカにするつもりはないです。 演奏の進化の過程の中では彼らの貢献は大きく、その業績をぞんざいにすることはできません。 ですが、上記の現代的な視点を知ってしまうと、もはや昔の演奏には戻れなくなってしまいます。 退屈すぎて。 (曲にもよります。 ラヴェルやドビュッシーに見られる印象主義的な曲であればまだいいですが、バッハやベートーヴェンで前時代的な演奏を聞かされたら、もう退屈で苦痛としかいいようがありません) 長くなりましたが、辻井さんの演奏はややギーゼキング的な、前時代的なものを感じます。 他に同年代で、現代的な、もっと退屈しない演奏を聞かせてくれるピアニストはたくさんいます。 日本人にも、外国人にも。 まあ、その前時代的な演奏すらできない素人が、自分の実力を棚に上げてあまりケチョンケチョンに批判するのもどうかとは思います。 ただ、相対的に見れば、もっと良い若手ピアニストがいるわけで、彼らを差し置いて国民的な人気をものにしている辻井さんが気に入らない(辻井さんだけでなく周囲の責任でもあるわけですが)というのも頷ける話です。 私は、もちろん辻井さんほどの実力もない、素人に毛が生えた程度のピアノ学習者ですが、辻井さんのCDや演奏会はいちいちチェックしていません。 他にチェックすべきピアニスト、自分の手本にすべきピアニストがいて、自分の限られた時間をそちらに回しています。

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辻井伸行の実力と評価は?ピアニストとして本物か?生い立ちから解説!

辻井 伸行

辻井伸行 ピアノ Nobuyuki Tsujii, piano 2009年6月、「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で日本人として初優勝して以来、国際的に活躍している。 ニューヨークのカーネギーホールの主催公演、イギリス最大の音楽祭「プロムス」へのBBCフィルとの出演、ウィーン楽友協会やベルリン・フィルハーモニー、パリのシャンゼリゼ劇場などの世界の著名なホールでの演奏会はいずれも絶賛され、ゲルギエフやアシュケナージなどの世界的指揮者との共演も常に高い評価を受けている。 CDも積極的に発表し、2度の日本ゴールドディスク大賞を受賞。 作曲家としても高い人気を誇り、映画《神様のカルテ》で「第21回日本映画批評家大賞」を受賞したほか、数多くの映画やドラマのテーマ曲を手掛けている。 三浦文彰 ヴァイオリン Fumiaki Miura, violin 2009年ハノーファー国際コンクールに史上最年少の16歳で優勝。 既にロサンゼルス・フィル、ロイヤル・フィル、マリインスキー劇場管、ベルリン・ドイツ響、エーテボリ響、チャイコフスキーシンフォニーオーケストラなどと共演。 ドゥダメル、ゲルギエフ、フェドセーエフ、ズーカーマンからソリストとしてたびたび指名されるなど国際的活躍が目覚ましい。 CDはエイベックス・クラシックスよりリリース。 使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたストラディヴァリウス 1704年製作 "Viotti"。 サントリーホールARKクラシックスのアーティスティック・リーダー。

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辻井伸行さんの演奏にケチをつける人が多いのは何故ですか?正直音楽を...

辻井 伸行

バン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝後、社会現象ともなったピアニスト辻井伸行をスタジオに招いた。 スタジオ・コンサートのオープニングは、ショパンの「練習曲作品10第4」。 ショパンは、最も得意とするところだという。 きれいな手が鍵盤に躍る。 左手と右手のコンビネーション 『辻井ピアノ』の世界を探る番組は、まず「飾り気のない素直な演奏」を魅力にあげる。 コンクールで審査員を務めたボストン在住の音楽評論家は、テクニックに頼る演奏家が多い中、新鮮さを感じたとし、「左手で安定した音を出しながら、右手では歌うような演奏ができる。 世界でも数少ないピアニストだ」と称える。 「左手と右手の絶妙なコンビネーション」も魅力の1つだと、番組は伝える。 辻井が6才のときから12年間、指導した川上昌裕・東京音楽大学講師は、彼のために左手用、右手用、別々に曲をテープに吹き込み、その数は100曲以上に及ぶという。 「右手の重要さ、左手の重要さ、それぞれ分けてインプットし、それが今につながって、自然体で心地よい表現、彼らしさが大きく出てきたとのかなと思う」と恩師は述べる。 また、「身体全体でうみ出す美しい音色」が魅力と見るのは、作曲家でピアニストの加古隆。 鍵盤を叩いたあと絶妙のタイミングで力を抜いて弱い音を響かせている、と言う加古は「美しい音、響きはそれだけで人の心を振るわせる」と語る。 器の大きいピアニストに 確かに『辻井ピアノ』は聴くたびに心洗われて目が潤むような思いにかられる。 その魅力は、音楽好きで耳が肥えているドイツの聴衆をも捉えたらしい。 コンクール優勝から3週間、彼はドルトムントの小ホールでの演奏会に臨む。 「大して期待しないわ」とか「満足できなかったら帰るつもり」と話していた観客の表情が、辻井のピアノを聴くうちに変わる様子をカメラが写す。 最初、重苦しい空気に包まれていた会場は大きな拍手に包まれる。 アンコールに応えて弾いたのはリストの「ハンガリー狂詩曲第2番」、コンクールの際に観客を最も盛り上げた曲だ。 終わったときにはスタンディングオベーション。 彼が目標とする「器の大きなピアニスト」へ向けて初の挑戦を乗り越えたといえよう。 スタジオに戻って国谷裕子キャスターから、器の大きなピアニストになって行くための課題は、と聞かれた辻井は「まだまだ表現力も勉強不足の部分もあるので磨いて、音楽以外のこともたくさん勉強して立派なピアニストになって行きたい」と言った。 スタジオゲストは指揮者の金聖響。 辻井が14才のとき共演したという金は「楽器から出る音だけじゃなくて、体との接点のもち方がすごかった」と述べる。 国谷が、辻井の飛躍する条件について尋ねると、指揮者は「コンクールに優勝してハードルが上がり、周りの期待も大きい。 厳しい環境に置かれるけど、1つ1つの演奏会を最高のものにするという気持ちを忘れずに、今までと同じように一生懸命にやると思うので、何も心配してない」と答え、「今度、一緒にやりましょうね。 ぜひ、お願いします」と呼びかけた。 スタジオ・コンサートのラストはショパンの「子守唄」。 テレビでも『至福の音色』にひたることができた。 アレマ * NHK(2009年7月2日放送).

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