映画 僕 の ワンダフル ライフ。 僕のワンダフル・ライフ

僕のワンダフル・ライフ : 作品情報

映画 僕 の ワンダフル ライフ

映画『僕のワンダフル・ライフ』『僕のワンダフル・ジャーニー』ネタバレ感想。 犬と人をめぐるファンタジー映画。 映画『僕のワンダフル・ライフ』『僕のワンダフル・ジャーニー』ネタバレ感想。 犬と人をめぐるファンタジー映画。 2019. 2017年に公開された『僕のワンダフル・ライフ』の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』がこの秋公開となりました。 『ワイルド・スピード:スーパーコンボ』で予告編が初見だったんですが、 泣くわ、こんなん。 涙腺が早々にクライマックスを迎えました。 本編は涙とか関係ないどんちゃら映画だったのもあって余計に。 BGMにフィリップ・フィリップス氏の『Gone, Gone, Gone』を持ってくるとか卑怯すぎるからやめてつかーさい。 体内の水分が全部外に出る勢いで犬好きには来るものがあったっス。 あいにく『僕のワンダフル・ライフ』のほうは未見だったので、急ぎAmazon Prime Videoにて視聴。 万全の体勢で映画館に行ってまいりました。 今回は二作合わせての感想となります。 未見の方は注意。 ちなみにエンドクレジット後に映像はないよ! 目次• ワンコワンコわんこ!! 記念すべき第一作目。 主演は『オーロラの彼方に』のパパン役デニス・クエイド氏。 ヒロイン役に『トゥモローランド』のブリット・ロバートソンさんが出演されています。 あらすじ 僕はワンコ。 名前はまだない。 一度目の犬生はまだ元気いっぱいの子犬だった頃、野犬管理局につかまってあっけなく終わった。 けれど二度目に生まれ変わったとき、僕は幸運にも最高にご機嫌な少年に拾ってもらった。 彼の名前は イーサン。 運命を感じたね。 お互い瞳を見た途端に ビビッと来たんだ。 イーサンは僕を ベイリーと名付け、『ボスドッグ』と呼んではかわいがってくれた。 僕はイーサンが大好きだった。 だけど僕は犬でイーサンは人だから、別れの時はすぐそこまでやってきていた。 大好きなイーサン。 君のそばで僕は眠りにつく。 君に出会えてとても幸せだった……。 うん? ……あれ? 僕、また生まれ変わってるんだけど?? 感想 犬好きの夢を詰め込んだ一種のファンタジー映画でした。 死別した愛犬が何度も生まれ変わり、もう一度自分の元に戻って来る。 愛犬家の誰しもが思い描く夢が実現する本作。 『ジャーニー』の予告編を見た限りでは、ベイリーが必死になって主人を探す姿が印象的で、きっと第一作でも放浪の旅の末にイーサンと感動の再会を果たすのじゃろうて……と思っていたら、 案外探してなかった。 意外なほど探していなかった! 三回目、四回目ではきちんと別のご主人がいて、彼らの元で犬生をまっとうしている。 そこにイーサンの姿はまったくない。 おやおや? そして犬と人との絆がメイン……かと思いきや、ベイリー周辺の人間ドラマがかなりのウェイトを占め、犬はどちらかと言えば狂言回しのような立場に置かれる。 おまけに生まれ変わることが前提のため、死のシーンはそれほどの悲しみを呼ばず、イーサン以外のご主人が単なる通過点……のような扱いになっている。 なんか思ってたのと違う。 と感じてしまったわけだが、お話としては面白かった。 とりわけイーサンの青春時代。 夢破れて自暴自棄になった彼が農業学校に入学するために家を離れるシーン。 広大な麦畑をベイリーが突っ走り、イーサンの車に飛び乗って無邪気にボールを落とす。 ベイリーはイーサンが何故出て行くのかを理解していない。 一時的に家を離れるのはわかっているが、いずれ帰って来ると思っている。 再び遊んでもらえると思っている。 だが、子どもは家を出て行くものなのだ。 名作『マイ・ドッグ・スキップ』でも描かれたように、子供時代にどれほど密な時間を過ごした犬であっても、若者は実家を去ると同時に彼らを置いていく。 子どもたちが本当の意味で添い遂げるのは、最初の犬ではなく大人になってから飼った二番目以降の犬なのだ。 とても大事だったはずの犬の晩年に、ほとんどの者は添い遂げることができない。 最期の瞬間に間に合う者すら半数に満たないだろう。 イーサンはかろうじて間に合ったけれど、この不義理とも言える人間の行動に、しかし犬は怒りもせず、ただただ会えたことを喜ぶ。 その事実が胸に刺さる。 物語は三度生まれ変わったベイリーが、偶然に恵まれ老人となったイーサンと再会するところで終わりを迎える。 イーサンがずっと独り身だったことにも驚いたが、何が衝撃かって、 あのかわいかったイーサンが強面のデニス・クエイド氏になっていたことだ。 クエイド氏になあ……あの少年がなあ……。 だがどんな姿であろうと、ベイリーにとってイーサンはイーサンであり、逆もまた然り。 犬と人との絆に心打たれてのハッピーエンドは美しい。 本作を見終わった後で感極まり、自宅の愛犬をかわいがろうとした人は多いでしょう。 筆者の場合は歯をむかれた挙句に逃亡されたことを付け加えておきます(多分深夜だったので眠かった)。 犬がみんなベイリーのように従順だと思ったら大間違いだYO。 五回も生まれ変わるけど、どの姿もとにかくかわゆい。 雄雌の区別なくナレーションは『アナ雪』のオラフでおなじみジョシュ・ギャッド氏。 初っ端「生きる意味とは」と哲学的なことを言い出すため身構えてしまったが、ワンコはワンコだったのでやっぱりかわゆい。 結局は「ご主人を愛することだぁよ」と最後に言い出すのでとんでもなくかわゆい。 ちなみに生まれ変わった犬種ですが、 一匹目:多分雑種。 子犬のうちに終わってしまったので不明だが中型犬かな? 二匹目:ゴールデン・レトリーバー。 みんな大好き穏やかワンコ。 三匹目:ジャーマン・シェパード。 頭良い犬の代表格。 四匹目:ウェルシュ・コーギー。 英国王室御用達。 お尻のかわいさは天下一品。 五匹目:グレート・ピレニーズとバーニーズ・マウンテン・ドッグの雑種。 だそうです。 なんにせよワンコはめんこい。 予告や説明文だと生まれ変わりつつイーサンを探している感じだったが、 そんなことはなかった。 再会はまったくの偶然だった。 五回目の最初の主人が飼って早速庭に放置し、数年経った後にトラックで捨てに行った先が、たまたまイーサンの農場の近くだったというのが真相。 周辺を歩くうちに懐かしい匂いに惹かれ、「あっ、ここイーサンの家じゃん!」と走り込んで見事再び彼の愛犬の座に収まる。 なんてなんてかわゆいワンコでしょうか。 君に幸あれ。 クエイド氏は素敵な役者さんですが、なんでいきなり強面になるんじゃい。 年月の経過を感じろという監督のご意思なんでしょうか。 そーですか。 幼いころからベイリーとアメフトのボールを投げて遊んでいたため、高校時代は名クォーターバックとして活躍し、大学にも推薦入学できるほどだった。 だが同級生の嫉妬を買い、そいつが自宅に火をつけたせいで脱出の際に足を骨折。 アメフトの道を断たれてしまう。 自暴自棄になったイーサンは恋人のハンナに一方的に別れを告げ、しかも最悪の時期にベイリーとも死別。 すっかり人生にそっぽを向かれた彼は、 そのままずっと独りで農場暮らしを送っていたことが判明する。 優しい祖父母やお母さんがその後どうなったかは描かれず。 年齢的に死別してしまったのだろうが、 お前そんなキャラだったっけ? と首をひねってしまった。 進路が上手くいかなかったとはいえ、あんだけイケメンで性格もよかったんだから、もっと人生開けてよかったんじゃないかなと思うのですが。 けれど幸運の犬・ベイリーと再会してからは上向き調子に。 ベイリーの尽力で夫と死別したハンナと再会し、再婚。 彼女の家族も含め、再び周囲との交流が始まった模様。 しばらくは新しく来た犬がベイリーだとは知らず、『バディ』なんて名前をつけていたが、アメフトボールにて二人だけの技を披露したことで真実に気づく。 犬好きで途方もなく感じがよい。 彼と同じ大学に進むはずだったが、前述の放火により別々の道を歩むことに。 せっかく訪ねてきてくれた彼女を追い払うイーサンは ポンチキだが、気持ちはわかるのでううむ……となる。 そして数十年後。 こじらせまくったイーサンと再会。 彼にプロポーズされ、あっさりと受け入れる。 急に強面化したイーサンとは違い、若ハンナがそのまま美しく年を重ねたような姿だったので配役グッジョブ。 広々とした農地を持っており、そこがイーサンの生涯の家となった。 ワンコと少年にはまさに理想的環境。 上司夫妻を家に呼んだ際、ベイリーのやんちゃによる致命的な失敗を犯し、出世の道を断たれてしまう。 そのせいでやさぐれたのか、後に離婚。 嫉妬ボーイが放火する原因を作る。 その後の経緯はまったく描かれなかったが、続編を見るにきっと和解の道があったのだろうと信じたい。 警察官。 警察犬に生まれ変わったベイリーとともに事件解決に奔走するが、とある犯人を追い詰めた際、ベイリーが銃で撃たれて死別してしまう。 別れたのか死別したのか、妻が去ってからは寂しい独り身の生活を送っており、長らくベイリーをベッドには入れてくれなかった。 そしてようやく受け入れてくれた矢先の悲劇。 彼について ベイリーはまったく心配していないのだが、その後きっといいことがあったと思いたい。 ベイリーは幸運の犬だし。 人付き合いが苦手でぼっち学生だったため、食に楽しみを見出していた模様。 だがピザとかアイスとか犬にあげたらいかんじゃろ。 食生活は不健康だったが、彼女の元でベイリーは寿命を全うした。 愛する夫と子供たちに恵まれたので、マヤについては何の心配もいらないようだ。 名作『ギルバート・グレイプ』を撮ったお方。 さすがの手腕。 とても面白かったです。 ありがとうございます。 今度はイーサンの孫娘CJを巡ってベイリーが大活躍。 イーサン役のデニス・クエイド氏が続投。 義理の孫娘CJ役に『24:レガシー』等TVで活躍中のキャスリン・プレスコットさんが出演されています。 あらすじ 僕は ベイリー。 イーサンと再会してから早数年。 農場には新しい家族が増えた。 ハンナの孫 CJはとてもいい子だけど、母さんの グロリアはいつもツンケンしてる。 ある日グロリアがCJを連れて出て行ってしまった。 追いかけたかったけど、年をとった僕にその力はなかった。 イーサンとハンナはとてもがっかりして悲しそうだ。 そんな二人を元気づけてあげたい。 でも、僕には五回目のお迎えの時期が迫っていた。 僕が目を閉じる前に、イーサンが言った。 「CJを頼む」って。 うん、わかった。 そうして、CJを探して僕の六度目の旅が始まったんだ。 感想 一作目に引き続き、ベイリーが何度も生まれ変わって、今度はCJの元へと帰って来る展開となる本作。 何度か挟まれる別れの時は悲しいけれど、また生まれ変わるし……と高をくくっていたら。 アカン。 ラスト数分で、全犬好きの心をえぐる……もとい 涙を根こそぎ搾り取る展開が待っているため、犬好きだけならず一度でも動物と心を通わせたことのある人は気をつけろ! 予想していなかっただけに、かなりきました。 てっきりベイリーは今後も生まれ変わってイーサンの子孫一族を見守り続ける犬になるんじゃろと思っていたのですが。 そうではなかった。 母グロリアによって祖父母と引き離され、ネグレクト気味の生活を送ってきたCJ。 ベイリーはイーサンの指示通りに生まれ変わってはCJを探し、彼女のそばで彼女が孤独にならないように導き続ける。 幼馴染のトレントとの仲を取り持ち、彼女に寄って来る悪い虫は排除する。 三回生まれ変わったのち、ついにCJをイーサンたちと再会させ、幸せな家庭を築くことを後押しする。 そして訪れる寿命が尽きる時。 何度も訪れた生と死の狭間にある大草原を走るベイリーの前に、待っているCJの姿はない。 彼はかつて生まれ変わった犬の姿を遡り、映画冒頭の大きな犬の姿となって、虹の橋を渡っていく。 橋の向こう側で待つイーサン。 イーサン「やるか? ボスドッグ」 ベイリー「ワン!」 再びボール遊びを始める一人と一匹の前には、無限の大草原が広がっていた。 アカーーーン!! これはアカン。 涙腺がアカン。 映画が終わった後、周囲には鼻水すする音しかしてなかったですからね。 本当にアカン……。 つまりは、 ベイリーの主人はイーサンだったということなんですね。 CJを追いかけたのは、イーサンに頼まれたから。 彼女が幸せになったら、ベイリーはイーサンの元に帰って来る。 作中で、年老いたイーサンが先に逝きます。 ベイリーと家族に看取られ、眠りについたイーサンの後で、ベイリーにも老衰という名のその時が訪れる。 けれどベイリーは、二度と生まれ変わることはない。 最愛の主人の待つ場所を目指し、一目散に虹の橋を渡っていくのです。 なんつーエゴ満載の。 けれど幸福な結末なのか。 主人が死んだら、犬もその輪廻を閉じる……というのは、人間の身勝手な願望満載の展開です。 けれどそれがすとんと腑に落ちてしまうのは、犬という生き物がそれほど忠実で優しい存在だからでしょう。 ベイリーは特別な犬だったけれど、彼が特別なのは記憶を持ち越せるという点において。 きっとこの作品が言いたいのは、犬はみんな生涯の主人に出会うまで生まれ変わり続け、そしてひとたび主人を見つけたら、その人が生きている限り何度もそのそばに帰ってくる。 そして主人が亡くなったら共に虹の橋を渡る。 こんなん泣くわ。 というわけで、もしこれから見ようとしている人がいたら気を付けて。 ティッシュが何枚あっても足りませぬ。 筆者はレイトショー後に感極まって帰宅したのですが、宅の愛犬は出迎えてはくれたものの、鍵を閉めて振り返ったらいませんでした。 そして寝床まで探しに行ったら、例によって歯をむかれて唸られた次第です(多分眠かった)。 めちゃんこかわゆい上に、健気が度を超すケナゲンティウス族。 今回は三回生まれ変わって、CJの幸せ道をサポートする。 犬種は以下。 最初:前作の終わりにも出ていたミックス犬。 一回目:ビーグル犬。 女の子。 たれ耳がかわゆい。 二回目:アフリカン・ボーアボール。 舐められたら唾液がすごかろう。 三回目:ヨークシャー・テリア。 ワシワシ! と鳴く小ちゃいやつ。 二回目はジョーという別の主人の元で犬生を全うしたため、CJとは一度接触しただけで終わる。 テリアはちっちゃいのによく頑張った。 イーサンと再会後、得意のボールキャッチ技を見せ、CJにも彼がベイリーであることを理解してもらい、満足しながら天に召された。 もしイーサンが生まれ変わることがあったら、ベイリーも再び輪廻の道に入るに違いない。 天国でも元気でね。 本作ではCJが主役なので時々しか出てこないが、 最後にすべてをかっさらっていった。 ベイリーと末永く仲良しでいてね。 夫を先に亡くした女性は長生きするというから、ハンナが虹の橋を渡るのはまだまだ先になりそうな。 イーサンとベイリーが喜んで迎えてくれるでしょう。 ハンナの孫。 歌手を目指しているというが、作曲はするものの一度も人前で歌ったことがない。 十代の頃はまだいいが、二十代になっても一度も……となると、トレントの彼女が言った嫌みは嫌みでなくなってしまうのだが、それでもしばらく歌わなかった。 だがようやく歌ったら大成功。 レコードも出せたようで何より。 ベイリーの尽力のおかげでトレントと幸せな家庭を築く。 モリー・マックスは二度と彼女の元に戻っては来ないが、きっと彼女だけの愛犬とこの先出会えるだろう。 幸あれ。 中国系アメリカ人。 少年時代は地味な感じだったが、再会したらやたら豪華なマンションに住んでるし、かなりできる男だった模様。 癌を嗅ぎ分ける訓練をベイリーが受けていたおかげで早期発見でき、一命をとりとめる。 その後は無事CJと結ばれ、幸せな家庭を築く。 ワンコにも理解が深い、いい奴だ。 娘を妊娠し、幸せが待ち受けているはずだったところに、夫が交通事故で死別してしまう。 若さゆえにCJをイーサンたちに取り上げられると誤解し、娘を連れて家を出て行ってしまった。 だがその後は案の定ネグレクトに走り、 夫の残したCJ用の遺産を使い込むという離れ業を披露。 どう弁護しろっちゅーねん。 一応お酒を抜いたら後悔の念が押し寄せてきたようで、和解の道を模索することとなった。 人の好い家族に恵まれてよかったのう。 CJの運転する車を執拗に煽り、生まれ変わったベイリー=モリーが死亡する原因を作る。 何がしたかったんだ、お前は。 女性の監督。 TVシリーズなどを撮っておられる方だそうです。 とても面白かったです。 ありがとうございます。

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僕のワンダフル・ライフ|上映スケジュール

映画 僕 の ワンダフル ライフ

ラッパーにしてラジオDJ、そして映画評論もするライムスター宇多丸が、毎週ランダムで決まった映画を自腹で鑑賞。 その感想を生放送で語り下ろす「週刊映画時評ムービーウォッチメン」。 ここではその書き起こしをノーカットで掲載いたします。 先週土曜日に評論した映画は、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』などで知られるラッセ・ハルストレム監督の最新作(2017年9月29日公開)です。 いったい誰が映画を見張るのか。 いったい誰が映画をウォッチするのか。 映画ウォッチ超人シネマンディアス宇多丸がいま立ち上がる。 その名も、週間映画時評ムービーウォッチ 「ワン」! …… 全然いま、鳴き声は上手くなかったですけど。 それこそ、この後も出てきますけど、(『僕のワンダフル・ライフ』ラッセ・ハルストレム監督の代表作)『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の主人公の男の子が、犬の鳴き声がすごく上手い。 それをすごく、嫌がらせみたいにしつこく繰り返す、っていうくだりが(『マイライフ~』の)後半に出てきて、 あれめっちゃ嫌だった! あの場面。 はい(笑)。 毎週土曜夜 10 時から TBS ラジオをキーステーションに生放送でお送りしている『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』。 ここから 11 時までは、劇場で公開されている最新映画を映画ウォッチ超人こと<シネマンディアス宇多丸>が毎週自腹でウキウキウォッチング。 その<監視結果>を報告するという映画評論コーナーです。 今夜扱う映画は先週、「ムービーガチャマシン」(ガチャガチャ)を回して決まったこの映画 …… ! (曲が流れる) 『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『 HACHI 約束の犬』などで知られるラッセ・ハルストレム監督の ドッグムービー最新作。 飼い主の少年と再びめぐり会うため、生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描いたドラマ。 主人公の犬ベイリーの声を担当するのはディズニーアニメ『アナと雪の女王』でオラフの声を演じたジョシュ・ギャッド。 その他、デニス・クエイド、ブリット・ロバートソンらが出演ということでございます。 ということで、『僕のワンダフル・ライフ』をもう見たよというリスナーのみなさん、<ウォッチメン>のからの監視報告(感想)をメールなどでいただいております。 ありがとうございます。 まあ、そうですか。 (この番組にメールなどが)ドサッと来るタイプの映画はありますけど、そういう傾向ではなかったのかもしれないですけどね。 賛否の比率では「賛」、 褒める人が 6 割。 否定的意見が残り 4 割。 「犬好きなので、 とにかく泣いた」「犬は好きじゃないけど、 とにかく泣いた」「犬を飼ったことがある人なら心が救われるはず。 見るべき」など感動したという人からの賞賛メールが目立つ。 一方、「話がつまらない」「犬がしゃべりすぎ」「人間の理想を犬に押し付けていて不快」 「犬が嫌いだから」 …… (笑)。 オバQじゃないんだから! などの声もチラホラということでございます。 代表的なところをご紹介いたしましょう。 ラジオネーム 「すきやばし太郎」さん。 23 才男性。 「気持ち悪いかもしれませんが、自分のオールタイムベストは 『わさお』です。 めちゃくちゃな話でしょ? と問われても折れる気はありません。 あののんびりしたトーンや泣かせにかかる名俳優たち。 そしてわさおのがんばっていないように見えるたたずまい。 年に 1 回見返しても『すごいな』と感心してしまいます」。 こういうのいいですよね。 自分にとってやっぱり大事な 1 本、っていうのは絶対にいいですよ。 「 …… つまり、『僕のワンダフル・ライフ』はチラシが置かれた時に、『これは見なければ!』というアンテナがピーンと反応しました。 しかも『 HACHI 約束の犬』の監督と知ってなおさら期待度が高まりました」。 ラッセ・ハルストレム=『 HACHI 』の監督、という認識(笑)。 「 …… そして見た感想は 今年のベストムービーだと確信しました。 『少し偶然が多すぎないかな?』『筋が通っていないよ』などなど、おかしいところが多すぎますが、 そこがいいじゃない! 粗を探して批判する人生なんて面白くない。 むしろ飽きさせない映画作りに感心しました。 犬目線に重きを置いて、カメラワークから犬の本音まで『あったらいいな』を実現させてしまう大胆さ。 犬の撮り方ひとつ取っても慣れているなと思わせてくれます。 ダイナミックさと人間ドラマ。 あえてたとえるなら、 犬版『 Mr. ビーン』でした。 邦題がちょっと恥ずかしかったけど、個人的には大傑作でした。 ちなみに自分は戌年生まれの 犬苦手です」。 えっ、えっ、えっ!? 俺、いままで読んできて、絶対に愛犬家だと思っていたのに …… あ、そうなんだ。 それで『わさお』(笑)。 すごいね。 面白いですねー! 大変こういうのはいいですね。 一方、ダメだったという方。 「青い韋駄天」さん。 「宇多丸さん、こんばんは。 『僕のワンダフル・ライフ』を吹き替え版で見てきました。 久しぶりに 最高に胸くそ悪い映画を見た気分でした。 この映画、個人的に何から何まで好きになれませんでした。 まず、なんと言っても予告編以上の展開がなにも怒らないストーリー。 私たち人間は犬は無邪気だからイタズラをすると思っているし、それを許せるのだと思います。 しかし、それがなんらかの意図のもとに行われた行動だとしたら、それはもはやイタズラではありません。 テロです」と(笑)。 まあ、要はその犬の意志が感じられると、犬のそのワチャワチャみたいなのがかわいく感じられなくなっちゃってくるということかな。 まあ、いろいろとあって、「 …… 間違いなく今年見た映画の中でいちばん不快な映画でした。 自分も犬を飼っていた身として、かわいがって育てている犬にとって自分は踏み台程度の存在で、大して大事に考えていてくれなかったのかとしたら、これほど悲しいことはない」って、これは途中の話ね。 だからメインの男の子に関してはあれなんだけど、途中の人生ならぬ犬生の間の飼い主の話。 まあ、それはたしかにね。 考えだしたらありますけどね。 ということで『僕のワンダフル・ライフ』、私もまさに TOHO シネマズ錦糸町で吹き替え版を …… 吹き替え版がすごい力が入っているということで見てまいりましたし、あとバルト 9 で普通に 2 回、見てまいりました。 本当にもう大ベテランなんですけどね。 『 HACHI 約束の犬』、 2009 年の作品ですけど、これ、当然ハチ公物語のハリウッド版の映画化で、リチャード・ギア主演版ということで、公開当時、さんざんこの番組では、(リチャード・ギアのモノマネで) 「ハチィ~、ハチィ~」って(笑)、しまお(まほ)さんとかと連発しまくっていたのに …… たしか、シネマハスラー時代で賽の目には入っていたけど、当たらなかったんですよね。 あとそれ以外だと、 4 作前に当たる 2011 年の『砂漠でサーモン・フィッシング』。 これもたぶん、賽の目には入っていたんですよね。 でもやっぱり当たらなかった、という感じだったと思うんですけど。 とにかく、ラッセ・ハルストレムさん。 スウェーデンの方ですね。 奥さんはちなみに、同じスウェーデン出身の、女優のさんです。 とにかく、 1975 年にもう監督デビューしていて、以来ずーっと、結構比較的コンスタントに新作を撮り続けてきた人なので。 とにかく多作なんですよ。 すごい多いんですね。 過去にね。 で、代表作はやっぱり、たとえば 1993 年『ギルバート・グレイプ』とか、 99 年の『サイダーハウス・ルール』とか、あとは『ショコラ』とかね、このあたり。 そしてなんと言っても、やっぱり彼の名を世界的なレベルで一気に高めたのはやっぱり、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』という 1985 年の作品。 日本では 88 年に公開ですが。 ちなみに今週、玉さん(玉袋筋太郎)、時代劇研究家の春日(太一)さんと飲んでいて、春日さんはラッセ・ハルストレムにすごい思い入れがあって、 実はスタローン級に思い入れがあるって。 そこまでですか!? っていう。 それぐらいだとおっしゃってましたけどね。 で、まあそのラッセ・ハルストレムさん。 最近になって、久々にスウェーデンに戻って撮った『ヒプノティスト 催眠』なんていうシリアス・サスペンス物をやったりもしているけど …… ただまあ、メイン路線はやっぱり明らかに、得意としているのは、ちょっとコメディ風味の人間ドラマ、という感じだと思いますね。 アドリブを生かした、非常に風通しのいい俳優演出に定評がある、という風に言われております。 俳優からすごく好かれる監督さんですね。 で、今回の『僕のワンダフル・ライフ』を含めて、基本的には人の脚本で映画を作る人ではあるんですね。 で、あるんだけど、それでもやっぱり、こうやってずっと長年ラッセ・ハルストレムの映画を見てくると、うっすらと共通する作風というかテーマ性のようなものは、あると僕は思っています。 ある無垢(イノセント)な存在 …… 彼らはあまりにも純粋すぎて、その物語世界の中では正常とされるような、「普通の大人」の、人間的な社会規範からは時に外れた振る舞いをするぐらいなんだけども …… とにかくそういった 無垢(イノセント)な存在の視線を通して、時に結構ヘビーだったり、実は結構悲劇的だったりもする「人生の流転」を描くという、こういう感じ。 なので、作品自体は今回の『僕のワンダフル・ライフ』もそうですけど、一見ハートウォーミングみたいなパッケージングをしているんだけど、実は劇中で起こったことそのものは結構エグかったり。 あと、「かならずしもストレートな美談って、これは言えないんじゃないかな?」みたいな、結構アンビバレントな気持ちになるような時があるのが、ラッセ・ハルストレムだと思う。 少なくとも、世評も高いような、つまり上手く行っているような作品では、いつも割とこんなような物語を選んで、作品、映画を撮っているように見える。 もしくは、今回の『僕のワンダフル・ライフ』なんかは割とそっちの順番だと思うんだけど、要は「こういう話だったらラッセ・ハルストレムが得意だろう」っていう風に、企画を振られ続けている。 なので、一貫したフィルモグラフィーの感じがあるっていう、そういうような感じの人だと思いますよね、ラッセ・ハルストレム。 覚えていてくださいね。 僕がいま言ったことをね …… つまり、 それこそが「犬」なんですよ。 無垢(イノセント)な存在。 で、イノセントすぎて社会規範からは時に外れた振る舞いをする。 まあ、動物なんで(笑)。 先ほどのメールでもあった、めちゃくちゃやったりするっていうのもだから、動物なんで。 人間の規範とは合っていないんで、っていうことなんだけども、全く無垢というか、悪気がなくやっているイノセントな存在から見た、意外にヘビーだったり悲劇的だったりする人生の流転、ということ。 これは要は、さっき言った代表作中の代表作、まあ名作と言っていいでしょうね、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と、あと間違いなく「『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の …… 」ってその「ドッグ」、特にタイトルの 「ドッグ感」ありきで来たオファーであろう(笑)『 HACHI 約束の犬』と、今回の『僕のワンダフル・ライフ』の 3 本、っていうことなんだけど。 で、実際に先週ガチャの候補に入っている時点で僕も、「またラッセ・ハルストレム、犬の映画?」なんて言い方をしてしまいましたけど。 ただ、冷静に考えると、 『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』は別に、犬がメインの映画じゃないよね?っていうことなんだよね(笑)。 もちろん犬の話題はいっぱい出てくるんだけど。 むしろ『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』においては、さっき言った無垢(イノセント)な存在っていうのは、主人公の少年イングマルが、さっき言った犬的な位置づけと言っていいと思うんですよね。 つまり、まだイノセントすぎて、時折ちょっと動物的に見える瞬間すらあるという、そういう存在。 で、「いまは不在の最愛の誰か」に対して、一途な思いを抱き続けている、っていうか、その思いに執着し続けている、というあたりも、ちょっと『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の主人公イングマルくんは、犬的なというか、そういう感じだと思う。 まあ、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の場合はそれがお母さんで、『 HACHI 』とか『ワンダフル・ライフ』は飼い主である、ということなんですけどね。 ということで、いずれにせよ今回の『僕のワンダフル・ライフ』は、その犬物であるのと同時に、序盤は少年物でもある、ということで、ラッセ・ハルストレムのフィルモグラフィー上の、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』と『 HACHI 』にいちばん近い、連なる作品、という言い方は間違っていないかなという風に思います。 で、まずこの『僕のワンダフル・ライフ』、 2011 年にアメリカで出てめちゃくちゃ売れた、ベストセラーになった原作小説があるわけです。 まあ、「ある犬の目的」ですよね。 日本語訳も新潮文庫から出ていますけども。 で、今回の映画化にあたって、著者の W ・ブルース・キャメロンさん自身と、この話を書くきっかけとなったという、現妻であるキャスリン・ミションさん本人が共同脚本として参加している、ということもあって …… 実は割と大きな改変もしているんです。 あと、物語中で最もはっきりと悪役的なキャラクターがいるんですけど …… これ、映画でも出てきますけども、その悪役的なキャラクターの悪さが、映画版だとややというか、結構ソフトに中和されています。 小説だと、もっとダークな、救いのないキャラクター。 で、僕はこの改変によって、ちょっと一長一短あるなという風には思っています。 映画版はソフトになったことで、割と万人にちゃんと優しい映画になっている、というのもあるけど、同時にちょっと、世界のダークさを見つめるっていうところでは、甘くなったというところはあるかなとも思います。 まあ、一長一短あるとは思ってますけどね。 とにかくそういう、いくつかの大きな改変を含みつつ …… 基本的には 原作の構造とかテイストを忠実に継承した上で、よりはっきりと、「映画的なカタルシスを生む」方向で演出が加えられているという。 たとえば、非常に説明ナレーションが多い映画ではあるんですけど、最終的にはやっぱりある 「動き」が全てを物語る。 いちばん大事なところはやっぱり、動きで表現している、というあたりも含めて、小説の映画化という意味では、非常に順当なバランスだと思います、原作小説と読み比べると。 ちなみに本作の公開前に、これは向こうのアメリカの芸能ニュースサイトのリーク映像から、ちょっと動物虐待疑惑が持ち上がって、炎上しちゃってボイコット運動が起きたりして。 で、プレミア上映が中止になったりとか、いろいろな事件があったりしたんですけど、製作サイドはすぐに虐待の事実を否定して、「出た映像は悪意に満ちた再編集によるものだ」という風に反論して、次第に事態は鎮火していった、というような経緯があったということは付け加えておきたいと思います。 「ワン」が入っているあたりで悪くないな、と思いますけども。 脈々と続く動物映画、わけても犬映画の系譜。 まあね、犬ちゃん映画、ワンちゃん映画ありますよね。 もっとはっきり言えば、こういうことですよね。 「犬エクスプロイテーション映画」っていうことですよね。 「犬ポルノ」なんて言い方もしていますけどね(笑)。 とにかく賢くてきゃわいいワンちゃんが出ているだけで、 「はきゅーん!」ってなってしまう(笑)。 そして、なんなら劇中でその子が死んじゃったりするような展開があった日にはもう、 脊髄反射的に鼻汁を垂らして号泣してしまうという …… そんな僕のような観客から(笑)涙と金を搾り取るために機能特化した、犬エクスプロイテーション映画。 ちなみに、僕自身の犬に対するスタンスを言っておくと、僕は子供の時からマンション住まいだったんで、実は 1 回も犬は飼えなかったんです。 それだけに、犬を飼うことに対する憧れがめっちゃ、ずーっと強い。 久住昌之さんの漫画で、『とうとうロボが来た!! 』っていう漫画があるんですね。 少年がずっと犬を飼いたくて …… っていう。 (自分は)あの少年のテンションのまま、大人になった。 だから「犬っていいよなー。 犬、いいよなー」って。 で、知り合いの人の犬とかをかわいがったりしたことはあるんだけど、でも、ちょっとやっぱり犬を触るのは慣れていない感じ。 なんで、僕はやっぱり、ちょっと犬には弱いところは実際にあります。 で、とにかくその犬エクスプロイテーション映画という一大ジャンルの、強力最新型であることは否定しようもない。 非常に機能特化しているんですよね、この『僕のワンダフル・ライフ』。 で、ただ言うまでもないけど、「ジャンル映画だからダメ」なんてことは当然ないですよね。 ジャンル映画だからバカにするなんて、そんな態度は映画ファンとして当然あり得ないわけで。 たとえば犬映画でも、比較的最近ので言えば、僕はあちこちで、それこそ『映画カウンセリング』の単行本の中でも推していますけども。 『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』。 これは 2008 年の作品。 これもまあ、アメリカのベストセラーエッセイの映画化ですけど、これなんかとっても大人なバランスの、もう絶対に大好きな一本ですね。 結構ずっと大好きな一本だったりしますし。 『マーリー』、みなさん絶対にナメないで見ていただきたいけども。 やっぱり本当に意地悪でね、最低!っていう …… これ、褒めてますけども。 最低!っていう楽しさでしたしね。 ちなみに、犬エクスプロイテーション映画に対する完全にカウンター的な作品としては、週刊プレイボーイの高橋ヨシキさんによる今回の『僕のワンダフル・ライフ』レビューでも比較対象として挙げられていた、『バクステール』というね。 これも実は、犬の主観ナレーションで進むとか、あと飼い主が次々と変わるオムニバス構造、っていう部分だけに関して言えば、『僕のワンダフル・ライフ』と共通しているというか。 ちょっと裏表構造みたいなところがあるかもしれませんけどね。 88 年の作品ですけどね、『バクステール』。 とにかく、今回の『僕のワンダフル・ライフ』は、『 HACHI 約束の犬』で割と大胆に 犬主観と犬回想(笑)を取り入れてみせたラッセ・ハルストレムが、さらに大胆に、 全編犬の主観描写、特に 犬主観ナレーションを導入してみたと。 実際、これを無定見に垂れ流したがゆえに、いきなりもう見るに堪えないものになっちゃっている犬映画はまあ、山ほどあるわけです。 僕も全然、犬が出ていればなんでもいいっていうわけじゃなくて、「なんだよ、このクソみてえな擬人化よお!」みたいなのはいっぱいあるんですけど …… 特に日本映画にそういうの、多い気もするんですが。 ただ、本作の犬主観ナレーションに関しては、作り手ができるだけ、要は「犬ができると思われる範囲の思考表現」に止めようと意識しているがゆえに …… たとえば、頭の中で主人公の犬は考えているんだけど、 犬同士であっても意志の疎通はできない。 つまり、「言語能力」ではやっぱりないんだ、っていう範囲に、そのラインを守っていたりするがゆえに、まあ危うい一線をギリギリ踏み越えないまま、「基本的には概ね」見事にタイトロープを渡ってみせているな、という風には思えます。 「基本的には概ね」ね。 後ほど言いますけど、ちょっと踏み越えているな、というところもなくはないんだけど。 ただ、この『僕のワンダフル・ライフ』、その犬主観ナレーションだけでもまあ非常に際どいところに加えて、先ほどから言っている通り、根本設定として、犬が輪廻転生する。 生まれ変わる。 なおかつ、前の人生ならぬ「犬生」の記憶を累積的に引き継いでいる、っていう、二重に嘘っぽい、フィクショナルな設定を持ち込んでいて。 『君の名は』がさ、何重にもそのフィクショナルな設定を持ち込みすぎて、ちょっとどうなんだ?っていうのと同じように、正直、ちょっとまともに考え出すと、若干白けてくるところは、なくはないわけです。 特に後者ね。 「記憶を累積的に受け継ぐ」ってこれ、前世から記憶が累積していったら、じゃあなんで「今回のここ」から始まっているんだよ?っていう問題もあるし。 そして、この映画のエンディング後も転生が続くんだとしたら、それってむしろバッドエンディングじゃね? 煉獄だろ、それ!っていうさ。 そんな感じがしたりとか …… まあ、ラストであのベイリーの魂が、まさしく「成仏」したって考えれば、まあまあ、そこは勝手に忖度できなくはないけども。 まず単純にやっぱり、感情移入していた犬のキャラクターが死ぬところっていうのは、まあ普通の映画でも、泣きやすいところじゃないですか。 それがこれ、今回は、この(物語の)構造上、何回も出てくるわけですよ(笑)。 まあ、ここが非常にエクスプロイテーション的だと言われる所以でもあるとは思うんだけど。 しかもそこには、死によって分かたれてしまった飼い主への思いっていうのがずっと通底している。 つまり、やっぱり犬を亡くしたことのある愛犬家の方にとっては、ちょっと願望の成就であると同時に、 すごくギューッと切なくなるような構造がある。 とはいえ、ここはさすがラッセ・ハルストレムというか、たとえば犬が死ぬところで、周りの人間までギャーギャー泣き叫んだりとか、そういう演出はしていないですよね。 あと、やたらと悲しい音楽で盛り上げるとか、そういう演出はしていないです。 演出でちゃんと、バランスで、やっていることのベタ感とのバランスはきっちりと取っているんで …… ここはやっぱりラッセ・ハルストレム、手練ですよ。 下手なことはしていない。 で、さらにそれだけじゃなくて、この輪廻転生設定、エンターテイメントとして、たとえば物語のモードがどんどん変わっていくオムニバス形式ならではのテンポの良さというか、エンターテイメントとしての緩急の妙っていうのかな? 1 時間 40 分の中で、いくつも、いろんなモードがあって飽きないみたいな、そういう効果もある。 特に本作では、最初ノスタルジックな 1950 年代アメリカから、 60 年代。 あのサム&デイヴの曲が流れて …… とか、曲で表現されているんですよね。 60 年代から次、 70 年代。 これはシカゴが舞台っていう設定らしいけど、 70 年代クライムアクション風な感じになったりとか。 あるいはさらに変わって、 80 年代ポップカルチャーの香り …… しかも、 80 年代の中でも、 80 年代中盤の黒人ポップカルチャーの、あの服装の、ジェリーカールの感じとかね。 「ああ、この感じ! あったあった!」みたいな感じとか。 そして最後は、ちょっと若干ダークな第三幕の展開があってからの、再びノスタルジックな場面に戻る、というようなこの終盤まで、次々と物語のトーン、そして映画としてのタッチ …… 画面の撮り方とか、そういうのからも変わっていく、ということで、端的に言って、飽きさせない、というのもありますし。 個人的にはですね、時間的にはわずか 10 分程度なんだけど、その中にある、 「言葉が通じないバディ物」の醍醐味が詰まった、 70 年代のこのパート。 ここで僕はもう、図らずも大号泣をしてしまいまして。 ジョン・オーティス演じる警官カルロスの孤独さ。 あの、「ベイリー改めエリーよ、戻るならこの人のところに戻ってあげてくれよ!」って(観客としては思いたくもなると)いう …… で、その一時のエリーとの時間。 ここだけで僕ね、この 10 分で、 5 億点出ているぐらいなんですけどね。 もう死ぬかと思うぐらい、ここで泣いちゃいました。 どっちかって言うと、カルロスの孤独に思いを馳せて。 まあ、そんな緩急がつくという、物語上の効果がある。 輪廻転生っていうこの設定ルール。 ド頭から、ここは割とブラックジョーク風に …… 要するに、最初に生まれてすぐ、 1 回保健所に連れて行かれて、「はい、おしまい!」みたいな。 ちょっとギャグっぽくやるわけですよ。 これを最初に示すために、「ああ、輪廻転生の話なのね。 記憶は受け継がれるのね」っていう設定ルールがわかるだけではなくて、要は、 「いつ、どのような形で死を招く事態が訪れるか、この映画はわからねえな」って思うわけですよ。 観客にも予想がつかないわけです。 なので、それゆえのスリリングさが、実は全編に薄ーく、不吉に …… 常に死の予感が漂っているんですよ。 なので、たとえば前半 1 時間。 イーサンという少年の少年期。 要は、微笑ましい「少年と犬」のジュブナイル物、みたいな感じなんだけど、でもここもずーっと、なにか不吉な予感 …… たとえば、お父さんの暗い性格の感じとか、不吉さがずっと、実は見た目以上に通底しているし。 で、事実、その微笑ましい「少年と犬」パートで起こったエピソードが、まさにお父さんの人生を暗転させる、まあひとつのきっかけにもなっているわけですから …… あるいはもちろん、中盤で待っている、ある巨大な悲劇も然り。 つまり、人生の流転のヘビーさっていうのは …… 一見、ハートウォーミングなパッケージにしているんだけど、実は起こっていることはすごくヘビーだっていうこれ、完全にやっぱり、ラッセ・ハルストレムの十八番のバランスだと思いますね。 だから、見た目のパッケージングとか、起こっているなんか演出上の雰囲気よりはずっとヘビーだし、よく考えれば、そんなに甘い美談でもない。 でも、それでもやっぱり人生には価値があるんじゃないか? …… というこのバランスが、ラッセ・ハルストレム(の作風であると自分は考える)。 正直、そのデニス・クエイドが登場して以降の、終盤ね。 犬心理の描き方、擬人度が、ちょっと僕の感覚からすると、一線を越え始めるんです、正直。 ちょっと、さっきまでの犬感からは外れているぞ、って思う。 もうちょっと抑制していればな …… とも思うけど。 ただ、それだとちょっとね、地味な終わり方になっちゃうかもな、というのもありますけどね。 ただ、それでも、ある「動き」 …… 結局いろいろとセリフで犬の心理を説明する映画なんだけど、結局最後はある「アクション」で、飼い主と犬との変わらぬ絆、っていうのをポンと示すという、映画的なカタルシス、演出を見せられると、やっぱり僕は 「ああ、これが映画だ。 映画の見せ方だ」って …… 小説にはあのアクションの見せ方はないですから、やっぱりグッと泣いてしまうところもある。 もちろん表情とかは一部 CG とかで調整しているのかなとも思いますけど。 マーク・フォーブスさんというアニマルトレーナー、本当にすさまじい仕事をしていると思う。 特に、冷静に考えて、 4 匹の違う犬種をそれぞれ、実は中に 1 匹のひとつの筋が通った魂があるんだ、って見せるって、これ人間の役者につける演出としても、結構難しいですよ。 なのに、なんかそういう風にちゃんと見えている、っていうあたり、本当にすごいんじゃないかと思いました。 ということで、言いたいことはなくはないですけど、犬エクスプロイテーション映画、ひとつのジャンル映画として非常に僕は …… このジャンル映画としての出来は、十分に高い作品だと思いますし。 特にこの中盤の、カルロスのパート。 ここだけでももう、全然見る価値 …… 見てよかったと思える。 本当にあそこだけ繰り返し …… もう、いま泣いてますけども(笑)、ぐらいの作品でございました。 ぜひぜひ劇場でウォッチしてください! (ガチャ回しパート中略 ~ 来週の課題映画は、1960年代のNASAで有人宇宙飛行計画を実現させた女性職員たちの活躍を描くに決定!) 以上、「誰が映画を見張るのか?」 週刊映画時評ムービーウォッチメンのコーナーでした。 AM954kHz/FM90. 5MHz、もしくはPCやスマートフォンはでお聞き頂けます。 聴き逃した方はで一週間前まで、それより過去の音声はで。 スマホの方はを使うとより快適にお聞き頂けます。

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僕のワンダフル・ライフ|上映スケジュール

映画 僕 の ワンダフル ライフ

転生を繰り返す犬と飼い主との絆を描いた2017年の作品。 メガホンを取ったのはスウェーデンのラッセ・ハルストレム監督です。 大の犬好きを自称するラッセ・ハルストレムが手掛けた本作は、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』に続く3本目のドッグ・ムービーということで公開前から話題となりました。 何度も生まれ変わる犬のベイリーが最初の飼い主を一途に思い続ける姿が涙を誘う感動作。 こちらの記事では、映画『僕のワンダフル・ライフ』の動画を無料視聴する方法や配信サービスをはじめ、気になる『僕のワンダフル・ライフ』のあらすじネタバレや感想・評価についても紹介します。 今すぐ映画『僕のワンダフル・ライフ』の動画を無料で見たい方はこちらをクリック 目次• 映画『僕のワンダフル・ライフ』動画を無料視聴する方法とは? 映画『僕のワンダフル・ライフ』の動画を無料視聴する方法を調査した結果! 映画が見れる動画配信サービスで、初回にもらえるポイントを利用すれば、無料で視聴できることがわかりました。 2019年9月現在、映画『僕のワンダフル・ライフ』を配信している動画配信サービスは以下の通りとなります。 料金は1作品あたりの金額(税抜)です。 映画『僕のワンダフル・ライフ』は、複数の動画配信サービス(VOD)で配信されていますが、 U-NEXT・ビデオパスであれば初回の登録でもらえるポイントを使うことで、無料で見る事ができます。 また、 huluであれば無料期間中に追加料金なしで見放題となります。 過去に登録したことがある動画配信サービスがあれば、それ以外の所で登録すれば、また無料で見れますので、ご自身の登録状況を確認の上、ぜひ無料で映画を楽しんでみてください。 映画『僕のワンダフル・ライフ』配信サービスを徹底比較!おすすめはU-NEXT! 映画『僕のワンダフル・ライフ』が配信されている動画サービスごとに内容を比較し、おすすめポイントをまとめました。 作品数の多さは断トツでU-NEXT! 映画『僕のワンダフル・ライフ』のフル動画を無料で視聴し、さらに他の映画もたくさん観たい方にオススメなのがです。 月額料金は1990円 税抜 ですが、毎月1200円分のポイントが付与され、最新作を観ることもできます。 4人同時視聴できるので、実質ひとり500円! 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