ギフテッド nhk。 【脳科学で考える】友達がいない人はギフテッド?成功する?【孤独な天才達】

NHK〝素顔のギフテッド〟の補足と雑感

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12日にNHKで〝素顔のギフテッド〟が放送されました。 今回、見れなかった人は15日の午後3時15分からも再放送しますので、そちらをご覧下さい 放送前の記事で「ギフテッド=天才」みたいに描かれるのを心配していると記しましたが、、、 予想通り、番組に出てくる方は典型的な天才タイプの人が多かったですね(汗) ただ番組の意図的には、ギフテッドの光の部分だけでなく、闇の部分も放送することによってバランスを取っている意図は垣間見えました。 また番組構成が、6人のギフテッドの追跡取材のみでスタジオ録画がほぼなく簡素なものでした。 (少しだけ女優の〝のん〟さんがナビゲーターとして登場) ギフテッドがどういうものか、などの説明もほとんどなく、ギフテッドのことを良く知らない視聴者は置いてけぼりになっていないか心配しながら見ていました。 今回は〝素顔のギフテッド〟の補足と雑感などを纏めてみます。 ギフテッド=天才ではない 番組初めから、自分が考えた難しい数式を大学教授たちの前で書いて見せる小学生が出てきました。 私が懸念していた通り、ギフテッド=天才のイメージでがっつり来ましたね(汗) ステレオタイプのギフテッドイメージ、ギフテッド=数学の天才。 これ、一昔前の外国人から見た日本人のイメージ、日本人=侍、忍者みたいなものです(笑) ギフテッド=天才ではありません。 もちろん中には天才もいるでしょうが、ほとんどのギフテッドにとってあの数式は理解不能です。 日本のどこかで忍者修行している人もいるよね=ギフテッドの中には数学の天才もいるよね。 番組を見た視聴者の方がバイアスのかかった先入観を持たないか心配です。 演出上の問題 メディアに取り上げられるギフテッドは、どうしても天才タイプの人が取り上げられてしまいます。 ただこれは仕方がないのかもしれません。 どこにでもいるようなギフテッド。 一見、普通の子と変わらないギフテッドをテレビで取り上げても、面白みもありませんもんね。 例えば、うちのギフテッドの息子の日常を放送するとしたら、普通に学校に行って、普通に授業を受けて、家に帰ったらユーチューブ見て、ゲームやって、普通の子とたいして変わりのない風景が流れて終わってしまいます。 きっと誰も興味深く見る人はいないでしょう。 ギフテッドの光と闇 バラエティー番組などでギフテッドが扱われると、その光の部分のみ。 突出した才能のみを取り出されることが多いのですが、この番組ではギフテッドの闇の部分も放送しようとしている趣旨が感じとれました。 浮きこぼれ、不登校、鬱、虚無感など、ギフテッドは光の部分だけでなく闇がある。 これが番組のタイトル〝素顔のギフテッド〟という意味に繋がってくるのでしょうか。 また闇と言えないまでも、Yシャツのまま寝たり、スーパーで商品価値を長時間吟味するなどの個性的な所も紹介しようとしていました。 不登校 200人中15人ギフテッド ギフテッドは必ずしも勉強が出来るわけではありません。 学校の授業についていけない人もいます。 また番組で紹介された子みたいに、自分の知識と学校のレベルが違いすぎて学校嫌い、不登校になる人もいます。 今回、私が気になったフレーズは〝不登校の子の内、IQ検査を実施したところ、200人中15人が高IQでした〟というデータです。 この数値はあくまで番組で出てきた不登校の子達を支援する団体での数字ですし、高IQ=ギフテッドの数値という明確な説明はありませんでした。 仮に高IQを130だったとした場合、全体の2. 不登校の割合は200人中15人ということは、7. ギフテッドの割合から見ると不登校に占めるギフテッドの割合は3倍以上となっていますので、やはりギフテッド=不登校になる確率は高いということが分かります。 鬱について 番組の中で、高齢のギフテッドの方が鬱になって会社を辞めたとサラッと紹介されていました。 仕事のしすぎで、、、、という理由だったので、必ずしもギフテッドだから鬱になったという取り扱い方がされていたわけではありません。 また芸術大学を中退した青年は世間に受けいられず虚無感という言葉を口にしていました。 ギフテッドは鬱(気分的うつ)になりやすい性格です。 ギフテッドの感情性OEや完璧主義と言った特徴が影響を及ぼす。 上記の理由からギフテッドは自殺する確率もギフテッドでない人より高いと思っていますが、科学的証明、明確なデータはないそうです。 過集中について ギフテッドの子がスマホをやっていてお母さんに話しかけられても聞いていないような素振りをするシーンがサラッと流れていました。 上節の鬱についても、そうなのですが、この番組は何気なくギフテッドの特徴をサラッと流し、その上説明もないので一見見逃してしまいそうな構成になっています。 ギフテッドの人の特徴に過集中という特徴があり、何かに夢中になっている時は他人の声などに反応しにくい状態になります。 ギフテッドの暴力 今回、特に私が気になった部分は小1の子が体育の時間、徒競走の時間に1人で縄跳びをやっていて、その子だけ徒競走が出来なかったのでシーンでギフテッドの子が教員を殴ったり蹴ったりしていた場面です。 ナレーションで集団行動が苦手、徒競走が出来ず怒っているなどの説明はありましたが、暴力については触れず、演出上、こちらもサラッと流していました。 ギフテッドの子が周りに暴力を振るうということは決して多くはないと思います。 ネットを検索しても、文献を調べてみても、ギフテッドの子が暴力を振るうことについての説明はほとんどありません。 ただ全くの0でなく、そういった子も中にはいて、そのことについて触れてある文献も僅かながらありました。 うちのギフテッドの子は小2までクラスメイトを叩くひっかくなどのトラブルばかりを起こしていたので、子育てに大変苦労しました。 公園に連れていけば知らない子とトラブルを起こし、幼稚園では2,3日に一回は友達とトラブル。 小学校に入っても月に一回はクラスメイトと喧嘩してトラブルを起こすような子でした。 息子と似ていた子 体育の時間に徒競走に参加せず、縄跳びをし、あげくの果てに教員に怒って暴力を振るう姿を見て、「まるで小1のうちの子を見てるみたい」と思いました。 うちの子も、心の切り替えが下手で、徒競走の時間は終わりと言われても、納得いかずに怒ることもありました。 休み時間に鬼ごっこしていても、知らない草花を発見すると勝手に鬼ごっこを中断し、1人で草花の研究を始めてしまう、こともありました。 テレビの子は校長室に行って気分を落ち着かせることがあるそうなのですが、うちの子にとってその場所は〝言葉の教室〟に当たると思います。 他にも、元素に興味があるところも似ていました。 小1の時に世の中のものは元素で出来ていると知ったのは異常に興味をもち、原子や分子の図鑑などを良く読んでいました。 今でも元素記号の周期表を眺めている時があります。 眺める終わると、「ヤバい遅刻するっ」と再び焦って準備していました。 なんで遅刻しそうな状況で3分も周期表を眺めたのかは謎です。 (笑) 上記のようなことが被っていたので、その子とうちの子を比べ勝手に親近感を沸いていました。 ちなみに、うちの子は絵も下手くそですし、楽器も出来ません。 まとめ 今回は〝素顔のギフテッド〟が、あまりに簡素だったので簡単に補足してみました。 また私の危惧していた通り、ギフテッド=天才というレッテル貼りの紹介だったので、ギフテッドの子も凡人だということを私は声を大にして言いたいです。 ギフテッド=凡人だということは、当ブログを見てもらえれば分かってもらえると思います。 クローズアップ現代に続き、NHKではギフテッドをテーマにする番組が立て続けに放送されました。 世間的には認知度が低いギフテッドですが、これを機に徐々で良いのでギフテッドの認識が広がってくれれば良いと思っています。 初めまして。 もりたしんやです。 当ブログにお越し頂きありがとうございます。 ギフテッドの息子と、日々ワーワーやってます。 そんな日々をブログってます。 趣味 パパちゃん塾(育児)、将棋、ベイスターズ観戦 好きなもの ミスチル、カレー 苦手なもの バナナチップ 基本は育児や療育のことを自分が体験したことを記事にしていこうと思ってますが、趣味に関する記事も書きたいと思っています。 ご意見ご感想などありましたらお問い合わせフォームからお願いします。 関連する記事• 2018. 12 発達障害の割合は年々、増えています。 正確に言うと、発達生涯と診断される子が増えてきていると言った方 […][…]• 2018. 03 こんにちは、当サイトの管理人もりたしんやです。 当サイトギフテッドコムはギフテッド(息子の話中心)に […][…]• 2018. 18 前回の記事でウィスク4の説明をしました。 今回は息子のウィスク4の検査結果を用い、さらに詳しいデータ […][…].

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ギフテッドな人々|racoco|note

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1人目 11歳の少年 世間の「ギフテッド」イメージ通りの天才少年だな…という印象。 数学は研究者レベル、音楽も音大合格レベル、番組内では触れられてなかったけど地図や生物図鑑も壁に貼ってありましたね。 何事にも広く深く興味関心を掘り下げるタイプなんだろうな。 学校には行けていない理由は「授業がつまらない」から。 そりゃそうだろう。 40歳が4歳児に混じってあいうえおの練習やらされる感覚なんじゃないか。 彼の高度な数学トークにお父さんはついていけてないけど、それを責めるでもなくふ〜んってな具合に上手に流してる。 このあたりの振る舞い、2人目の少年(後述)と比較すると顕著な違いがある。 お父さんが話していたとおり、普通級に押し込めると潰れるので、どんどん飛び級させるとよさそう。 私は彼ほどの神童ぶりはなかったけれど、確かに小1当時から授業の進みが遅くてイラついてました。 「つまんない」「早く次進んで」って素直に言っちゃったらどうなるかを想像できたので、聞いてるフリしてずっと空想してた。 そのおかげで「勉強とは、つまらないけど大人を怒らせないためにやらなければいけないもの」とインプットされたし、見事に嫌いになりました。 たぶん。 自分と似すぎてて見ながら頭抱えた。 以下に共通点を挙げていきますと 1 学年相当ではない難しい漢字が書ける。 しかもなんか楽しそう。 2 集団行動が苦手。 離れたところでポツーン。 校長室に避難。 3 致命的なほどに時間感覚がない。 自業自得なのに周囲に八つ当たり。 4 自分の感情やモチベーションをコントロールできない。 5 先生や母親と適切なコミュニケーションを取れない。 お互いに一方通行で腹落ちしていない。 6 興味関心の対象がバラバラ。 模写、科学、楽器(ジャンルまで自分と一緒…!)。 そこそこに上達するが、一点特化して飛び級できるほどの神童ぶりは発揮されない。 7 異様なのめりこみ。 スマホから目を離せない。 (あれたぶんスマホ依存じゃなくて過集中) ここで特筆すべきは「1人目との共通点は 1 しかない」ことなんですよ。 2 6 7 も共通点っぽく見えますが、1人目の子の場合、 2 は数学という共通の趣味コミュニティでは楽しそうにやってるので協調性はありそうですし、 6 は言わずもがなの神童ぶりですし、 7 は親に「ごはんよー」って言われてちゃんとごはん食べてるので全然違います。 食べねえんだわ。 止められねえんだわ。 異常なぐらい言うこと聞かねえんだわ。 だから1人目はギフテッド、2人目は2E。 と私は判断しました。 お母さん…大変ですよね…。 1人目みたいな子だったらとにかく本人の興味関心分野をガツガツ与えておけば3人目 後述 のように正当進化してくれるんですが、2Eなんでね。 そうはいかんのですよ。 知能は浮きこぼれてるし、社会性は落ちこぼれてるし、向こう20年は苦難の連続だと思います。 つらいね。 つらいよ。 お母さん、彼の心が死なないよう、できるだけ理解者になってあげてください。 でもお母さんも自分の幸せを大事にしてね。 自分の精神や家庭が潰れないように。 あとスマホは奪わないであげて…彼がいま夢中になってググってるそのキーワードが彼の命を救う仕事につながる可能性がワンチャンあるから…。 Windows98とPHSが私の小学校生活の数少ないオアシスでしたし、その原体験が今の仕事に繋がっています。 3人目 30歳男性・京都大学教員 1人目の育成成功例って感じですね…。 同僚や奥様とも良好な信頼関係を築けていますし、本人もこれといった困り感を訴えていませんし、純然たるギフテッドだと思います。 エネルギーと騎士道、まったく関係のない分野に深く興味を示すことが不思議と同僚さんは評していましたが、これはギフテッドあるある〜な感じします。 本人の中では1つの源流に繋がっているんですよね。 他人にとっては支流しか見えないからバラバラに感じるだけで。 私の場合、マーケティング、トレンド、広告、クラシック音楽、サブカル、デザイン、ファッション、心理学、知能、精神障害、ダイバーシティに興味があるんですが、源流はひとつです。 こうやって並べるとまとまりねえな。 余談かつ持論ですが、京都大学は「知的ギフテッドと2Eが日本一集まりやすい場所」だと思ってます。 私は京大卒ではないですが、縁あって京大周辺に短期滞在し、滞在中に複数の京大生とみっちり関わったことがあるので。。 肌感でそう思う。 なので、京大のカウンセリングルーム、2E支援のナレッジが溜まっているのでは?と感じます。 不登校状態の高校〜大学生と新たに知り合ったときは、まずこの記事見て!ってURLを送ってます。 4人目 20歳男性・東京藝術大学中退 発達障害かどうかはわからないけど、1人目や3人目とは明らかに異なる社会不適合を抱えており、2Eっぽいな〜と思いました。 (「常識的にやってはいけない」表現活動を繰り返し、退学させられてるので、ぶっちゃけASDっぽいな〜と) ハイリーギフテッド、何事も速くできすぎてしまうので、人並みの努力や忍耐がわからない(そりゃそうでしょうね…)。 でもたぶん全部が全部そうとは言えず、IQで測れないところに障害があるのでは…?という印象を抱きました(失礼)。 番組内では具体例が取り上げられていなかったけれど。 彼自身でまだ分析・言語化しきれていないんじゃないか…?IQ173とはいえ若干20歳ですし。 彼の場合、たとえば面接の場面で、履歴書を用意して、スーツを着て、ノックは2回。 みたいな「本質的な意味は全くないが、社会性を示すためだけに強制される慣習的行動」に耐えきれないのでは。 という想像。 あんなもん、まともに考えたら悪ですからね。 見当違いならごめんなさい。 (私は耐えきれない人だったので新卒面接はやってませんし今も私服勤務です。 さいこ〜) 5人目 16歳の少年と、彼のカウンセラー 共通点や共感を通り越して、もはや実家のような安心感。 少年とカウンセラー、形は違えど両方とも似たような体験をしてきたので、特筆するのも難しいのですが、ただ言えることは「このような当事者と支援者の出会いの場が増えて、世間に広く認知されて、当たり前になりますように」という願いだけです。 カウンセラーの竹中さんを秒でフォローしました。 IQと職歴が私のそれとあまりにも似ていて震えた。 生き別れの兄弟ですね!(脊髄反射) 6人目 59歳男性 まさに「素顔のギフテッド」ですね。 この方で締めてくれてよかった。 大手企業での勤務。 まだギフテッドという言葉すら存在せず、気軽な転職も許されない時代、大変な苦労をされてきたのではないでしょうか。 障害を抱えていてもいなくても、周囲とは衝突の連続だったと思います。 早期退職という選択、うつ病ゆえに素直に受け入れられたのか、それとも。 幸運にも社会的な名声を得たギフテッドにとっての最大の難関は「キャリアを閉じること」ではないかと考えています。 私はまだこれからなので、わからないけれど。 死んでしまった私の父、そして祖母は、私の見立てでは2Eです。 ともに「自分の意思でキャリアを閉じられなかった」人でした。 彼らは自身の衰えを受け入れられなかった。 プライバシーに関わるので具体的な言及は避けますが、悲惨でした。 今もその余波は続いています。 それを傍で見届けることは過酷でしたし、正直トラウマです。 私もいずれああなるのではないかという恐怖が呪縛のように纏わり付き、私の首を締めてきます。 おばあちゃんも、お父さんも、あのおじさんみたいに穏やかな老後を受け入れてくれたら、すべてが違ったのに…と思うと涙が止まりません。 最後に 予告を見た時点では「妙な取り上げられ方をしているのでは」と心配しましたが、杞憂に終わりました。 邪推してごめんなさい。 ギフテッドを特集する番組に予算を振り分けてくれたNHK、当事者の方に密着取材したスタッフ、そして出演した当事者・家族・支援者の皆様、ありがとうございました。 人生がうまくいっている人、いっていない人、自身のギフテッドネスに肯定的な人、否定的な人、すべてひっくるめた「素顔」そのままを取り上げられていて本当に良かったです。 要望を挙げるとすれば、Twitter上で既に何人か指摘していますが 「女性の当事者がいないこと」「2Eに言及されていないこと」の2点です。 前者(女性)については、番組未視聴時点にも関わらず前のめり気味に「次回制作があればワイ出るやで」とツイートしました。 (ADHDかよ)(そうだよ) 私、家族や会社には取材許可どころか、2Eであるとすらロクに話していないので、実際に出るとなったら交渉が面倒ですが、私の描くゴールと一致しているので、全然やります。 やらせて。 私が「あまり一般的ではない」と言える特徴は、出自・学歴・知能(障害)ぐらいなので、番組的な見せ場に値するか不安ですが、最後のおじさんはスーパーでウキウキショッピングしてるのがメインカットだったので若干ハードル下がりました。 そ…それならできる…。 後者(2E)については賛否両論ありそうですが、その上で「やっぱり触れてほしかったな〜」と思います。 一般視聴者はギフテッドや発達障害に関する知見はほとんどないはずで、その状態でギフテッドと2Eを同時に並べて見ると「1人目の子供と2人目の子供の違いはなに?」と混乱すると思います。 2人目は1人目ほどの強烈な超人的才能はなさそう、でも1人目も2人目も学校には合わなさそう、え〜なんで〜?性格の違い〜?う〜んわかんない! というモヤモヤエンドを迎えているんじゃないかな。 一般視聴者は。 2人目はASDのクロか、良くてグレーでしょう。 「あれはギフテッドネスではなく障害特性やで」ってちゃんと着地点をつけてあげてほしい。 すみません。 ) あれこれ書きましたが、民放では絶対やらないだろう、他のメディアでは予算調達的に難しいだろう「ギフテッド当事者の密着取材&放映」に携わられた皆様に、改めて感謝の意を申し上げます。

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NHK「首都圏情報 ネタドリ!」異才特集にひそむ危険性(2020年6月22日)|BIGLOBEニュース

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NHKはEテレで「素顔のギフテッド」と題したギフテッド特集が放送されました。 昨年8月末に放送されたクローズアップ現代+のギフテッド特集の続編的な位置づけで制作されたということで、NHKギフテッド特集の第二弾ですね。 3月12日に放送されたばかりですが、15日(日)15時15分から再放送があるそうなので、興味のある方はぜひご覧ください。 昨年8月のギフテッド特集は本放送を見逃して再放送で視聴したのですが、今回は見逃さずに済みました。 女優ののんさんを起用したことでも話題になっていましたし、その点で様々な視聴者を広く獲得することに成功したのではないでしょうか。 で、早速観てみた感想ですが、今回の番組は・・・アートでしたね。 番組の中で「ギフテッドとは何か」という説明をほとんどしないまま、出演者をギフテッドと断定しつつ番組が進んでいたので、ギフテッドとは何かを知りたくて視聴した方の中には、消化不良な内容と感じられた人も多かったのではないかと推測します。 まだ日本ではギフテッドという概念の存在が広く認識されていないということを考えれば、ギフテッドについて十分に説明せずに、ただその存在を視聴者に無言で押し付けるようなやり方はどうなんだろう、ギフテッドのことを正しく理解してもらう上では効果的な方法と言えるのかな?と少々疑問に感じました。 しかし、鑑賞者の感性に訴えて、ものを考えさせるのがアートです。 この番組を観た人の多くが「結局のところギフテッドとは何?」と疑問を持つ、そうであれば、それはこの番組に人にものを考えさせるアートとしての力が備わっている、そう解釈することもできるのではないか・・・。 視聴後はそんなことを考えていました。 全体的にふんわりとした内容で、ナビゲーターののんさんの雰囲気と非常によくマッチしていたのも、印象的でした。 ネットのIQテスト風パズル再び。 向上しないNHKのIQリテラシーにガッカリ 前回のクローズアップ現代+ギフテッド特集では、ネットのIQテスト風パズル、それも作者が知能検査ではないとわざわざ断っているような代物のスコアを、あたかも正式な知能検査のものかのように紹介するというとんでもない愚行をおかしたNHKでした。 今回はどうかと思って観ていると、なんと前回と全く同じことをやらかしていました。 壁を掃除して描いたパンダの絵と共に紹介されていた、大西さんの"IQ"として、SAM LIGHTというハイレンジIQテストの173というスコアを紹介していたのです。 ハイレンジIQテストが知能検査としては心理学的根拠の無い、ネットのIQテスト風パズルであることは以前の記事でご紹介した通りです。 今回名前が出てきたSAM LIGHTもやはりハイレンジIQテストの一種です。 標準化データに基づき平均値100、標準偏差15のスケールで算出されるウェクスラー式の偏差型IQとは全く異なり、SAM LIGHTは標準化もされておらず、スコアは平均値150で、標準偏差も15になっていません。 また、信頼性、妥当性の確認もされている形跡がなく、科学誌に掲載されたり第三者によって検証された形跡も全く見当たりません。 要するに、ネット上でみんながいつでも楽しめる、IQテスト風パズルです。 (2020年3月18日追記・このハイレンジIQテストについては読者の方からのコメントに回答する形でさらに詳しい解説を行いましたので、ご興味のある方はコメント欄をご覧ください) 大西さん本人のtwitterでは、大西さんはきちんと標準化されているWAIS-IIIでのIQ145というスコアを「一番正しいスコア」としてNHKに申告しているにも関わらず、NHK側であえてハイレンジIQテストのスコアを選んで放送したという内容が紹介されていました。 正直、なんで番組側がそんなチョイスをするのか理解に苦しみますけど・・・数字が少しでも大きい方が良いと考えるのでしょうか?でも見栄えを気にしてパズルのスコアをIQとして紹介するなんて、番組全体の信頼性を落とすだけで本末転倒もいいところではないかと。 なんというか、NHKのIQに関する理解に前回から向上が見られなかったのは、非常に残念でありました。 番組では、大西さん以外の人の"IQ"については、詳しい情報を何も出していなかったんですけど、これに関してはちゃんとした標準化知能検査のスコアを紹介していることを祈るのみです。 ただ、この番組は既にネットのIQテストと標準化知能テストのスコアの混同してしまっているので、手放しで信用はできませんね。 今回の放送でも、前回よりも明言してはいませんでしたが、番組制作側の「高IQだからギフテッド」という考え方が番組の随所から感じられました。 そろそろその時代遅れすぎるギフテッド観の脱却を目指して欲しいと思いますが、IQでギフテッドを説明しようとするならば、まず番組制作側がきちんとIQというものを理解するべきだと思います。 せめて、真っ当な知能テストとパズルの違い、そして科学的正当性のない"IQ"とギフテッドを結びつけることの、ギフテッドという概念普及にもたらす悪影響についてはきちんと理解した上で番組を作って欲しいと切に願います。 たぶんそんなに難しい話ではないと思うので、もしも次回があるのなら、3度目の正直に期待です。 国内取材だけで番組を製作している限界を感じる 今回の特集を見て強く感じたのは、そもそもギフテッドという概念が欧米での研究結果からの輸入品である都合、日本には専門家がほとんどいない状態で、日本国内で取材した情報だけでギフテッドの番組を作るということに、そもそも限界があるだろうということです。 取材のためのリソースが国内にほとんどないわけですから。 その結果が、前回の特集のような「IQ130以上がギフテッド」という時代遅れのギフテッド観に基づく番組制作だったり、今回の特集のような何をギフテッドとしているかよくわからない、伝わらない、消化不良を引き起こす番組作りにつながってしまっているのではないかなあと。 もちろん制作費の問題など色々な制限があるのは承知していますけど、まずはきちんと海外のしかるべき研究機関に専門家を訪ね、ギフテッドという概念について掘り下げることが制作側に必要なのではないかと思います。 NHKスペシャルの「食の起源」では海外取材もふんだんに取り入れられていたので、なんとかなりませんかね・・・?そしてもし可能ならば、海外のギフテッド教育の現場や、そこで過ごす子供達、ギフテッドとして育った人達の素顔を伝えて欲しいなあと。 実際のところ、ギフテッドというラベルを使っていないだけで、突出した能力や興味、拘り、ユニークさを持つ人達を紹介する番組というのは、テレビの世界では全く珍しくありませんよね。 中にはそうした人達の挫折体験や不適応面を紹介する番組もあります。 そういう意味では、今回の番組はギフテッドという言葉を使ったという点以外、あまり目新しいことはしていないとも感じられました。 社会的不適応の悩みを抱えた人も紹介されていましたが、その悩みがギフテッドや高IQ、突出した能力特有に付随するかどうかまでは掘り下げられていませんでしたしね。 もしも次回があるならば、ギフテッド特集ならではの、ギフテッドの本質に迫る内容を期待したいです。 番組を観て、「ギフテッドとは何か?」という議論について興味を持たれた方、モヤモヤした方は、以下の記事もぜひご覧ください。 KeiPapa.

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