リュウ ソウ ジャー オト。 カナロのリュウソウジャー・オト・婚活が話題

リュウソウジャー カナロの妹オト役は誰?プロフィールも

リュウ ソウ ジャー オト

「…あった!」 これで三枚目。 そっと摘んで、もってきたビニール袋の中に入れる。 「トワくん、どうだった?」 「こっちは三枚。 オトは?」 隣にいたオトは布製のカバンの中身を見せる。 「私は二枚見つけたよ、ほら」 「あと一枚かー、場所変える?」 「メルトくんが言っていた、『四つ葉のクローバーが見つかりやすい場所』って近くだとこの辺りしかないから…もう少し探したいな」 「わかった、じゃあ俺はこっち探すね」 緑色のポンチョをヒラヒラさせて、別のところを探しに行く。 (三時間かけて五枚…多いのか少ないのか…) トワには戦いや速さの才能があるが、生まれた年が遅かったためリュウソウジャーに選ばれることはなかった。 それでも自分に出来ることをやりたくて、やがて『戦っているみんなのために四つ葉のクローバーを探してお守り代わりにする』ことを思いついた。 思いついたのはいいがどうしていいのかわからず、とりあえず一番年が近いオトに相談してみた。 すると、オトが四つ葉のクローバーが見つかりやすい場所を知っていたこと、オト自身も何か役に立ちたいと思っていたこともあって一緒に行動することになった。 ちなみに今日バンバたちは特訓に行っているらしい。 この隙を狙って二人は四つ葉のクローバー探しを実行した。 (ミエソウルとかが使えれば楽なんだけどな…リュウソウケン持ってないから出来ないけど…) 一つ一つ確認して二時間後、もうここにはないのかと思い始めた時、オトが最後のクローバーを見つけた。 「トワくん!あったよクローバー!」 「本当!?」 オトの手には、四つ葉のクローバーがあった。 「これで全部かな?」 「…そうだね…」 オトはトワより年下だが、オト曰く「あまり年上って気がしない」ためタメ口で話している。 他のみんなは兄姉的存在だが、トワだけは友達的存在らしい。 特に気にしてはいないが、時々兄的存在になりたかったな…と思ってしまう。 「この後どうするんだっけ」 「この後は水に入れて、一日寝かせるだけだよ」 どのような形状にするのかはもう決めていた。 海のリュウソウ族のお守りは、小さな瓶の中に水とお守り用の石を入れ、一日寝かせて作るという。 実物を見せてもらったがとても綺麗で持ち運びやすかったため、これと同じようなものを作ろうということになった。 「明日の夕方、またここで集合でいい?」 「うん、大丈夫だよ」 クローバーが入った袋をオトに渡した。 「カナロに見つからないようにね」 「お兄ちゃんには『部屋に入ったら絶縁!』って言うから大丈夫」 「それは…カナロが傷つきそうだね…」 もう夕暮れも近いため、現地解散となった。 「兄さん、ナダ、ただいま!」 「わっ!」 寝床に帰ってきた途端、何故かナダが慌てていた。 「おいバンバ、隠せ!」 後ろを向いているバンバがせっせと何かを隠している。 「…何してるの?」 「いやー俺ら何もしてへん、いやらしいものなんて何も持ってへんでー」 「そう言うとそういうもの持っているように聞こえるんだけど」 見せたくないものなら無理に見ることはない。 そう判断したトワはこれ以上追及することをやめた。 「…そういえば、明日の卓球って何時からだっけ」 「午前九時からや」 「九時か…」 「公共機関を使うから移動に二時間かかる。 寝坊だけはするなよ」 「「はーい!」」 楽しい卓球のはずだったのに。 どうして。 「トワはこのことをバンバたちに知らせろ!」 尚久を救護室まで運んだ後、急にドルイドンに襲われた。 カナロがいたからトワだけは逃げ切れたが、カナロがいなかったらどうなっていたのだろうか。 息切れが酷い。 これほど速く走ったことはなかった。 いつまでもカナロ一人で戦うのは危険だ。 早くみんなに知らせなくてはと乱暴にドアを開ける。 「兄さん!ドルイドンが!」 卓球をしていた全員の目つきが変わる。 「トワ、それは何処だ?」 「救護室出てすぐのところ!」 「コウ」 コウ、メルト、アスナは先に卓球場を出る。 「トワはういとここにいろ。 ういを守るんだ。 出来るな?」 「…うん」 「バンバ、行くで!」 バンバとナダも卓球場を出て、残ったのは二人だけになった。 「…少し経ったら、救護室に行って、お父さんの様子みよっか」 「でも兄さんにはここにいろって言われたよ?」 「それだったら、お父さんをこっちに運ぼうよ」 「出来るの?」 「頑張る!」 「…頑張ろうか」 そして、二人は尚久を卓球場まで運び、しばらく他愛のない話をしていた。 夕方になっても彼らは帰って来ない。 オトとの約束の時間が迫ろうとしている。 ここにはドルイドンがきていないため少し席を外しても平気だろう。 「…うい、ちょっと外すね。 オトとの用事があるんだ」 「うん、行ってらっしゃい」 「ごめんオト、お待たせ」 昨日行った公園に向かうと、オトが既にいた。 「大丈夫、私もさっき来たばかり。 これでいい?」 「ありがとう!」 オトが差し出した袋を覗くと、水がとクローバーが入れてある小さな瓶が五つあった。 「…五つ?」 「一つは、朝見たら瓶にヒビが入っていて…」 オトはポシェットから瓶を取り出す。 確かに側面に小さなヒビが入っていた。 「新しく作れるの?」 「水を抜けばクローバーは使い回しが出来るから…でも、完成品が出来るのは明日かな…」 「これは俺が持っておくよ。 明日はういの家に行くって言っていたから、オトは完成したら家まで持ってきて。 作ってくれてありがとう」 「明日、ういさんの家ね。 トワくんも忘れないでね!」 「わかってるって」 ういを待たせてはいけない。 一旦寝床に荷物を置いて、トワは卓球場へと戻った。 「ごめんうい、お待た…」 卓球場に戻ると、全員がいた。 誰も動かない。 「…勝手に出てごめんなさい、でもドルイドンが来る気配がなかったから大丈夫かなって…」 「いや…トワ、お前は十分に役割を果たした。 頑張ったな」 急にバンバはトワに抱きついた。 「どうしたの、兄さん…」 そして、まだここにいない人に気がつく。 「…ナダは?」 その言葉を聞いて、全員の肩が跳ね上がる。 自分を真っ直ぐ見るバンバの顔は笑っているのか泣いているのかわからない。 「…トワ、ナダはな…頑張ったんだ」 その言葉で全てを理解した。 頭一つ分、顔を上げているはずなのに、涙が下に行くのが止まらない。 「…何で」 さっきまで、一緒に卓球をしていたのに。 「どうして」 最後に見たのが、バンバと共に卓球場を出て行く姿だったなんて。 「…ナダがいなかったら、俺たちは全滅していた。 …あいつは正しく…不屈の騎士だった」 バンバは、あるものをポケットから取り出し、トワの手に握りしめた。 それは、ナダが使っていたグリーンリュウソウルだった。 「…トワ。 「…何で、俺が?だってグリーンはナダが」 「…ナダは今、チェンジャーと共にマックスリュウソウチェンジャーになって…死んでも尚、ドルイドンと戦おうとしている。 …だが、このリュウソウルは残った。 ナダは前から言っていた。 …もしトワがもう少し先に生まれていたのなら…トワがグリーンになっていただろうと」 握られたグリーンリュウソウルをじっと見つめる。 「ナダは別の形に姿を変えて戦いを引き継いでいる。 だが、グリーン自体は…トワに引き継いでほしかった。 だから、グリーンリュウソウルとリュウソウケンは残したんじゃないのか。 …俺はそう考えている」 「…変身は出来ないよ?」 「それは問題ない。 お前には内緒でチェンジャーを作っていた。 昨日完成し、後ははじまりのリュウソウルを見つけるだけだったが…こんなことになるとはな」 昨日コソコソしてたのは、自分のためにチェンジャーを作っていたからだった。 「…トワ。 俺たちと…一緒に戦ってほしい」 もし、グリーンリュウソウルを残したのが本当にナダの意志なら、自分はそれに応えなければならない。 だが、自分はナダのようになれるだろうか。 みんなとは最低でも50は離れている。 いつもの自信満々なトワちゃんは何処行ったん?』 ナダの声が聞こえた気がして、ハッと顔を上げる。 『…安心せぇ、俺が保証したる。 トワは出来る。 何だって…トワはグリーンを継げる者なんやから』 わかっている。 ナダはもういない。 今の声はグリーンリュウソウルの声なのか、トワが作り出した声なのかはわからない。 だが、その声がトワを後押ししたのは確かだった。 「…はい」 まだ信じられない。 ナダが死んだのも、自分がグリーンを受け継ぐことになったのも。 確かなのは、ナダが残したグリーンリュウソウルの重みだけ。 「…ナダみたいにはなれないけど、ナダの意思を継いで…兄さんたちに誇れる、立派な騎士になることを誓います」 ナダが遺したリュウソウルに恥じぬよう、前を向いて進もう。 悲しむのは、戦いが終わった後でいいから。 そっと、グリーンリュウソウルを胸の前で抱く。 バンバではない誰かが、トワの頭を撫でた気がした。 オトはういの家までの道を歩いていた。 昨日、トワに頼まれて残り一つのお守りを作っていた。 だが作り終わって寝かせていた夜、カナロからナダの訃報を聞いた。 その夜は悲しくて眠れず、お守りを作る意味はあったのかと思ったほどだった。 だが捨てるのはもったいなかったため、ういにあげよう…と思って今、ういの家の前に来た。 チャイムを鳴らすと、ういが出て来る。 「…すみません…」 「オトちゃん、いらっしゃい、上がって上がって!」 「いえ、私は…」 ういの勢いに押されて、オトはいつもの場所に案内させられる。 「オトちゃん!?」 「メルトくん、久しぶり…あれ?トワくん…服装変わってる?」 昨日までと違い、トワの服装が変わっている。 ポンチョを横向きにかけていて、黒と緑の刺繍が入った白色のシャツが見えるようになっていた。 そして左腕にはチェンジャーがつけられている。 「…不屈の精神を受け継いだから」 「え、ってことは」 「それよりオト、あれ持ってきてくれたの?」 オトの話を遮って何か訳ありのように言ったため、カナロがオトとトワを交互に見返す。 「あ、うん。 でも…」 「いいって。 疾風の騎士がもらうから」 「疾風?」 「おいバンバ、トワとオトに何があった!?答えろ!」 「俺は知らん」 年上組の動揺を他所に、トワは持っていた瓶を取り出す。 「オトは誰に渡す?」 「お兄ちゃんとコウさんとメルトくん」 「じゃあ俺は残りに渡す、一斉に言うよ」 瓶を分担して、二人は前を向く。

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騎士竜戦隊リュウソウジャーのキャストが発表!プロフィールは?|

リュウ ソウ ジャー オト

カナロの妹オトとは? オトちゃんもめちゃ可愛いよ — 童子 みぶろーし EmV8KVVRzzg3fvY 俺たちのオトちゃん、今週も天使すぎる件 — ニッシー kamenridernissy カナロの妹 オトは、海のリュウソウ族でなんと年齢123歳とされているキャラクターです。 カナロは一族の為、結婚相手を探し陸にやってきましたが、そのカナロを追ってオトも一緒に陸にやっていました。 兄カナロのことが心配でしょうがない優しい女の子です。 その反面、妹オトが可愛くてしょうがない兄カナロの扱いがとても上手でもあります。 リュウソウブルーであるメルトとただならぬ関係になってきているので、メルトとオトの進展も今後の放送で楽しみです。 魅力がいっぱいで可愛い注目のキャラクターがオトです。 カナロの妹オト役は誰? オトちゃんの飛び蹴りメイキング。 とても笑顔が可愛い女の子で、演技も上手にこなす今後注目の女優になるかと思います。 田牧そらプロフィール 田牧そらちゃん可愛いわ。 田牧そらさんは、2006年8月2日生まれのなんとまだ13歳で、モデル・子役として 2011年から芸能活動をしています。 身長は148cmで、靴のサイズ23cmです。 現在は、田牧そらさんだけが芸能活動をしていて弟と妹は引退したようです。 テレビドラマでは、2011年に「マドンナ・ヴェルデ〜娘のために産むこと〜 」第1話に出演を果たした後、2015年に「ホテルコンシェルジュ」第3話に森村繭 役で、ウルトラマンX第16話・第20話に橘みちる 役で、「ナイトヒーローNAOTO」第8話 — 第10話に栞 役で出演しました。 2017年には、Eテレ「おじゃる丸スペシャル アニメじゃないでおじゃる? 」や「デッドストック〜未知への挑戦〜 」第4話に出演、2018年には、EテレのABUアジア子どもドラマシリーズ2018 『ホクロのひみつ』にノリコ 役で、相棒 season17 第8話に田川未歩 役で出演しました。 今年2019年は、「みかづき」に美鈴 役で、「緊急取調室 3rd SEASON」 第4話に樫村茜(幼少期) 役を演じ今回の「騎士竜戦隊リュウソウジャー」15話からオト役として登場となります。 13歳とまだ若いですが、もうすでにたくさんのドラマに出演していて十分ベテランですよね! バラエティー番組では、 有吉・そらちゃんのお金発見 突撃! カネオくん(NHK総合)に日直アシスタントとして出演しています。 映画では、2019年3月にSHORT TRIAL PROJECT 2018『島のシーグラス』で朱莉 役を演じました。 CM出演もかなり多く、2011年に「スタジオアリス」や「日本ケンタッキー・フライド・チキン」に2012年には「花王、ワイドハイター・EXパワー」に出演しました。 一番印象的なCMは「 フジッコ」で(2013年 — 2016年)ふじっ子ちゃんとして活躍しました。 田牧そらって、「ふじっ子」のCMに出演してた子だよ!お世話になってたよ。 — まよねーズ InlZ4xG1cuWJbSE 2015年にも「ニコン、一眼レフD5500」や「ナカバヤシ」、「STNet、Pikara」などのCMに出演しています。 今後もドラマや映画、CMなどでたくさん活躍していくと思われます。 まとめ 今回は、騎士竜戦隊リュウソウジャー「 カナロの妹オト役は誰?」について、プロフィールやその他の活動・活躍を紹介していきました。 田牧さらさんはオトという役がとてもはまっていて、可愛らしい女の子ですよね! リュウソウジャーの撮影現場では一番若く、出演している俳優さんたちからとても可愛がられているのではないかと思います。 また今後大人になり、女優としてのさらなる成長をとても期待できるのではないかと思います。 これからのリュウソウジャーの放送では、オト役の田牧さらさんにも注目ですね! 最後までご覧いただきありがとうございました。

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カナロのリュウソウジャー・オト・婚活が話題

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「…あった!」 これで三枚目。 そっと摘んで、もってきたビニール袋の中に入れる。 「トワくん、どうだった?」 「こっちは三枚。 オトは?」 隣にいたオトは布製のカバンの中身を見せる。 「私は二枚見つけたよ、ほら」 「あと一枚かー、場所変える?」 「メルトくんが言っていた、『四つ葉のクローバーが見つかりやすい場所』って近くだとこの辺りしかないから…もう少し探したいな」 「わかった、じゃあ俺はこっち探すね」 緑色のポンチョをヒラヒラさせて、別のところを探しに行く。 (三時間かけて五枚…多いのか少ないのか…) トワには戦いや速さの才能があるが、生まれた年が遅かったためリュウソウジャーに選ばれることはなかった。 それでも自分に出来ることをやりたくて、やがて『戦っているみんなのために四つ葉のクローバーを探してお守り代わりにする』ことを思いついた。 思いついたのはいいがどうしていいのかわからず、とりあえず一番年が近いオトに相談してみた。 すると、オトが四つ葉のクローバーが見つかりやすい場所を知っていたこと、オト自身も何か役に立ちたいと思っていたこともあって一緒に行動することになった。 ちなみに今日バンバたちは特訓に行っているらしい。 この隙を狙って二人は四つ葉のクローバー探しを実行した。 (ミエソウルとかが使えれば楽なんだけどな…リュウソウケン持ってないから出来ないけど…) 一つ一つ確認して二時間後、もうここにはないのかと思い始めた時、オトが最後のクローバーを見つけた。 「トワくん!あったよクローバー!」 「本当!?」 オトの手には、四つ葉のクローバーがあった。 「これで全部かな?」 「…そうだね…」 オトはトワより年下だが、オト曰く「あまり年上って気がしない」ためタメ口で話している。 他のみんなは兄姉的存在だが、トワだけは友達的存在らしい。 特に気にしてはいないが、時々兄的存在になりたかったな…と思ってしまう。 「この後どうするんだっけ」 「この後は水に入れて、一日寝かせるだけだよ」 どのような形状にするのかはもう決めていた。 海のリュウソウ族のお守りは、小さな瓶の中に水とお守り用の石を入れ、一日寝かせて作るという。 実物を見せてもらったがとても綺麗で持ち運びやすかったため、これと同じようなものを作ろうということになった。 「明日の夕方、またここで集合でいい?」 「うん、大丈夫だよ」 クローバーが入った袋をオトに渡した。 「カナロに見つからないようにね」 「お兄ちゃんには『部屋に入ったら絶縁!』って言うから大丈夫」 「それは…カナロが傷つきそうだね…」 もう夕暮れも近いため、現地解散となった。 「兄さん、ナダ、ただいま!」 「わっ!」 寝床に帰ってきた途端、何故かナダが慌てていた。 「おいバンバ、隠せ!」 後ろを向いているバンバがせっせと何かを隠している。 「…何してるの?」 「いやー俺ら何もしてへん、いやらしいものなんて何も持ってへんでー」 「そう言うとそういうもの持っているように聞こえるんだけど」 見せたくないものなら無理に見ることはない。 そう判断したトワはこれ以上追及することをやめた。 「…そういえば、明日の卓球って何時からだっけ」 「午前九時からや」 「九時か…」 「公共機関を使うから移動に二時間かかる。 寝坊だけはするなよ」 「「はーい!」」 楽しい卓球のはずだったのに。 どうして。 「トワはこのことをバンバたちに知らせろ!」 尚久を救護室まで運んだ後、急にドルイドンに襲われた。 カナロがいたからトワだけは逃げ切れたが、カナロがいなかったらどうなっていたのだろうか。 息切れが酷い。 これほど速く走ったことはなかった。 いつまでもカナロ一人で戦うのは危険だ。 早くみんなに知らせなくてはと乱暴にドアを開ける。 「兄さん!ドルイドンが!」 卓球をしていた全員の目つきが変わる。 「トワ、それは何処だ?」 「救護室出てすぐのところ!」 「コウ」 コウ、メルト、アスナは先に卓球場を出る。 「トワはういとここにいろ。 ういを守るんだ。 出来るな?」 「…うん」 「バンバ、行くで!」 バンバとナダも卓球場を出て、残ったのは二人だけになった。 「…少し経ったら、救護室に行って、お父さんの様子みよっか」 「でも兄さんにはここにいろって言われたよ?」 「それだったら、お父さんをこっちに運ぼうよ」 「出来るの?」 「頑張る!」 「…頑張ろうか」 そして、二人は尚久を卓球場まで運び、しばらく他愛のない話をしていた。 夕方になっても彼らは帰って来ない。 オトとの約束の時間が迫ろうとしている。 ここにはドルイドンがきていないため少し席を外しても平気だろう。 「…うい、ちょっと外すね。 オトとの用事があるんだ」 「うん、行ってらっしゃい」 「ごめんオト、お待たせ」 昨日行った公園に向かうと、オトが既にいた。 「大丈夫、私もさっき来たばかり。 これでいい?」 「ありがとう!」 オトが差し出した袋を覗くと、水がとクローバーが入れてある小さな瓶が五つあった。 「…五つ?」 「一つは、朝見たら瓶にヒビが入っていて…」 オトはポシェットから瓶を取り出す。 確かに側面に小さなヒビが入っていた。 「新しく作れるの?」 「水を抜けばクローバーは使い回しが出来るから…でも、完成品が出来るのは明日かな…」 「これは俺が持っておくよ。 明日はういの家に行くって言っていたから、オトは完成したら家まで持ってきて。 作ってくれてありがとう」 「明日、ういさんの家ね。 トワくんも忘れないでね!」 「わかってるって」 ういを待たせてはいけない。 一旦寝床に荷物を置いて、トワは卓球場へと戻った。 「ごめんうい、お待た…」 卓球場に戻ると、全員がいた。 誰も動かない。 「…勝手に出てごめんなさい、でもドルイドンが来る気配がなかったから大丈夫かなって…」 「いや…トワ、お前は十分に役割を果たした。 頑張ったな」 急にバンバはトワに抱きついた。 「どうしたの、兄さん…」 そして、まだここにいない人に気がつく。 「…ナダは?」 その言葉を聞いて、全員の肩が跳ね上がる。 自分を真っ直ぐ見るバンバの顔は笑っているのか泣いているのかわからない。 「…トワ、ナダはな…頑張ったんだ」 その言葉で全てを理解した。 頭一つ分、顔を上げているはずなのに、涙が下に行くのが止まらない。 「…何で」 さっきまで、一緒に卓球をしていたのに。 「どうして」 最後に見たのが、バンバと共に卓球場を出て行く姿だったなんて。 「…ナダがいなかったら、俺たちは全滅していた。 …あいつは正しく…不屈の騎士だった」 バンバは、あるものをポケットから取り出し、トワの手に握りしめた。 それは、ナダが使っていたグリーンリュウソウルだった。 「…トワ。 「…何で、俺が?だってグリーンはナダが」 「…ナダは今、チェンジャーと共にマックスリュウソウチェンジャーになって…死んでも尚、ドルイドンと戦おうとしている。 …だが、このリュウソウルは残った。 ナダは前から言っていた。 …もしトワがもう少し先に生まれていたのなら…トワがグリーンになっていただろうと」 握られたグリーンリュウソウルをじっと見つめる。 「ナダは別の形に姿を変えて戦いを引き継いでいる。 だが、グリーン自体は…トワに引き継いでほしかった。 だから、グリーンリュウソウルとリュウソウケンは残したんじゃないのか。 …俺はそう考えている」 「…変身は出来ないよ?」 「それは問題ない。 お前には内緒でチェンジャーを作っていた。 昨日完成し、後ははじまりのリュウソウルを見つけるだけだったが…こんなことになるとはな」 昨日コソコソしてたのは、自分のためにチェンジャーを作っていたからだった。 「…トワ。 俺たちと…一緒に戦ってほしい」 もし、グリーンリュウソウルを残したのが本当にナダの意志なら、自分はそれに応えなければならない。 だが、自分はナダのようになれるだろうか。 みんなとは最低でも50は離れている。 いつもの自信満々なトワちゃんは何処行ったん?』 ナダの声が聞こえた気がして、ハッと顔を上げる。 『…安心せぇ、俺が保証したる。 トワは出来る。 何だって…トワはグリーンを継げる者なんやから』 わかっている。 ナダはもういない。 今の声はグリーンリュウソウルの声なのか、トワが作り出した声なのかはわからない。 だが、その声がトワを後押ししたのは確かだった。 「…はい」 まだ信じられない。 ナダが死んだのも、自分がグリーンを受け継ぐことになったのも。 確かなのは、ナダが残したグリーンリュウソウルの重みだけ。 「…ナダみたいにはなれないけど、ナダの意思を継いで…兄さんたちに誇れる、立派な騎士になることを誓います」 ナダが遺したリュウソウルに恥じぬよう、前を向いて進もう。 悲しむのは、戦いが終わった後でいいから。 そっと、グリーンリュウソウルを胸の前で抱く。 バンバではない誰かが、トワの頭を撫でた気がした。 オトはういの家までの道を歩いていた。 昨日、トワに頼まれて残り一つのお守りを作っていた。 だが作り終わって寝かせていた夜、カナロからナダの訃報を聞いた。 その夜は悲しくて眠れず、お守りを作る意味はあったのかと思ったほどだった。 だが捨てるのはもったいなかったため、ういにあげよう…と思って今、ういの家の前に来た。 チャイムを鳴らすと、ういが出て来る。 「…すみません…」 「オトちゃん、いらっしゃい、上がって上がって!」 「いえ、私は…」 ういの勢いに押されて、オトはいつもの場所に案内させられる。 「オトちゃん!?」 「メルトくん、久しぶり…あれ?トワくん…服装変わってる?」 昨日までと違い、トワの服装が変わっている。 ポンチョを横向きにかけていて、黒と緑の刺繍が入った白色のシャツが見えるようになっていた。 そして左腕にはチェンジャーがつけられている。 「…不屈の精神を受け継いだから」 「え、ってことは」 「それよりオト、あれ持ってきてくれたの?」 オトの話を遮って何か訳ありのように言ったため、カナロがオトとトワを交互に見返す。 「あ、うん。 でも…」 「いいって。 疾風の騎士がもらうから」 「疾風?」 「おいバンバ、トワとオトに何があった!?答えろ!」 「俺は知らん」 年上組の動揺を他所に、トワは持っていた瓶を取り出す。 「オトは誰に渡す?」 「お兄ちゃんとコウさんとメルトくん」 「じゃあ俺は残りに渡す、一斉に言うよ」 瓶を分担して、二人は前を向く。

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