妊婦なのに。 妊娠

「妊婦の方々などに向けた新型コロナウイルス感染症対策」をとりまとめました

妊婦なのに

この項目では、女性による妊娠について説明しています。 男性については「」をご覧ください。 妊娠(にんしん、英:pregnancy)とは、が内を移動し、内膜表面にし、母体と的に結合し、(からを介して)やの供給を受けてし、やがては にいたるまでの生理的経過(およびその状態)を指す。 妊娠は男女間のまたは不妊治療などの生殖医療の利用によって起こる。 ここでは主に人間の妊娠について詳細を述べる。 の場合、(あくまで平均的な場合の話であるが)受精後平均266日、腹の子(胎児)が約3,000g程度にまで育ったところで出産に至る。 妊娠中の女性は「妊婦」、分娩直前の女性は「産婦」、分娩後は「褥婦」、女性の胎内にいる子どもは「」と呼ばれる。 人間では同時に妊娠する子は1人である場合が統計的に圧倒的に多く、子を二人以上妊娠した場合の子を学問的には特にと言い、一般的には二人の場合は「」、三人の場合は「」などと呼ばれている。 女性は胎生期に最大の卵子を持ち、以降減少していく。 このため女性の妊娠しやすさ(妊孕性)は、おおよそ32歳位までは緩徐に下降し、卵子数の減少と同じくして37歳を過ぎると急激に下降していく。 また男性も年齢とともに妊孕能が低下する。 哺乳類の妊娠 [ ] 生物学的に言うと、通常、妊娠とはのが母体との間にを形成し発生を進める現象やその状態のことである。 哺乳類では、胚は、胚盤胞の状態で降りてきて、はじめは子宮腔内で遊離状態で存在する。 一方で、のがを分泌し、このホルモンの影響によって、が 機械的刺激に反応し脱落膜を形成する能力を得て、そこに胚が着床するのである。 妊娠期の長さは、は20か月あまり、は14か月、は11-12か月、やは約2か月、は約3週間である。 成熟度に関しては、一般論として言うとは、生後まもなく走れるほどにして生まれることが多いが、外敵の少ないでは、しばしば目も開かない状態で生まれてくる。 または、大変小さく未熟な状態で生まれ(子宮から出て)、母親の袋()内で成長する。 同時に妊娠する子の数に関しては、のように多産のものから、やのように、ほぼ1頭のみ妊娠するものまである。 これは、母体への負担と生後の生存率に関係していると考えられる。 受胎 [ ] 排卵 [ ] は胎児期から、内にを持っている。 平均して12 - 13歳で(当初はであることが多い)が起こり、その約1 - 2年後から原始卵胞は毎周期いくつか発達を始め、そのうち成熟の最終段階に至った1個が卵巣から排出されるようになる。 この成熟の排出を「」という。 排卵された卵子はの先端(膨大部)に拾われる。 毎期の月経開始とともに、卵巣内で次の排卵に向けた卵胞の発育が始まる一方、では月経終了後に再びのためのを用意して排卵を待つ。 個人差はあるが、一般に28日前後を1周期として、排卵が起こる。 受精した卵を「」と呼ぶ。 卵子は一旦受精すると、それ以外の精子は受け付けない。 Hellinの法則によるとn胎の発生する確率は89のn-1乗に1例である。 多胎妊娠は妊娠経過中に多々の合併症を生じることも多く、出生予後も単胎に比べると良くない。 そのため、体外受精の時に子宮内に戻される受精卵の数は3個までと日本産科婦人科学会によって会告で通達されている。 妊娠可能時期 [ ] も参照。 卵子はをすれば着床するが、しなければ数時間から24時間以内に退化してしまう。 その一方で精子は最大で7日ほど、通常は数時間から3日ほどの寿命を持つため、妊娠可能時期は最大で排卵の前後8日間、可能性が高くなるのは排卵日1日に精子の受精可能3日を足した4日ほどとなる。 子宮 [ ] 排卵後のは「」となり、「黄体ホルモン()」を分泌する。 「黄体ホルモン」はを着床に適した状態に整える。 この黄体の寿命は妊娠成立しなければ排卵から約14日前後で、黄体ホルモンの分泌が終わって子宮内膜を保持できなくなると、月経が起こる。 着床 [ ] 受精卵はゆっくりと細胞分裂を繰り返しながら卵管を下り、およそ48時間かけて子宮にたどり着く。 そして、子宮内膜の一箇所に取り付いて着床の過程を開始し、徐々に潜り込んでいって根を下ろし、排卵から7 - 11日後に着床状態が完成する。 この着床をもって、妊娠成立と見なされる。 着床した受精卵からは、が形成され始める(なお、胎盤はに入る頃までに徐々に完成する)。 すべての受精卵が着床に成功するわけではなく、に異常がある受精卵など一定の割合は淘汰される。 受精卵が着床しなければ妊娠は不成立で、排卵から12 - 16日後に月経が起こる。 (cf. ) 子宮外妊娠 [ ] 受精卵が何らかの理由で卵管など子宮以外の場所に着床した場合はと呼ばれ、放置すると危険な状態になる。 での緊急な処置が必要となる。 妊娠判定 [ ] 着床した受精卵の初期胎盤から分泌される hCG という特有のホルモン(これが黄体の寿命を延ばして子宮に着床状態を維持させる)の検出により、女性の尿が少量あれば妊娠の有無は簡単に判定できる。 は薬局で求めることができるが、より確実を期するためには医療機関を受診する。 妊娠期間の数え方 [ ] 受精後胎齢と月経後胎齢の2つの数え方がある。 前者はで用いられ、後者はで用いられる。 受精後胎齢 - 受精初日を1日目として、満日数、満週数であらわす。 月経後胎齢 - 最終月経初日を0日目として、満日数または満週数で表す。 日本やアメリカでは一般に最終月経の第1日目を妊娠0週0日とする月経後胎齢で妊娠期間を計り、40週0日を標準的な妊娠期間として出産予定日を導出している。 産科学では4週(28日)を1か月と扱い、最終月経から母体を「1か月」「2か月」と数えでの月数で表現する(満でないことに注意。 すなわち、妊娠0か月は存在せず、最終月経開始日はすでに妊娠1か月であり、月経予定日〈4週0日相当〉を過ぎても次の月経が来ないことに気づいて検査を行った時点で、妊娠2か月である)。 なお、では臨床産科においても受精後胎齢が使われており、推定された受精日から何週、または何か月経過したかで妊娠期間を表している。 日本でもかつては受精後胎齢を用いて、受胎から出産までを俗に「十月十日(とつきとおか)」と言い習わしてきた。 妊娠の経過 [ ] 受精卵は、妊娠7週6日までは「胎芽」、8週以降は「」と呼ばれる。 胎児の諸器官の原型は妊娠初期にほとんどが形成される。 諸器官は妊娠中期に著しく成長し、22週頃には早産しても(新生児集中治療室)の保育器内で生存できる場合がある。 36週以前、または2,500g未満で生まれた場合は低出生体重児(未熟児とは言わない)、1,500g未満の場合は極低出生体重児、1,000g未満の場合は超低出生体重児と呼ばれる。 妊娠により乳首、脇、背中上部、腹部、太もも、性器など、全身的に特に色素の濃い部分にを生じさせ、通常は分娩後に全身的に皮膚は明るく戻ってくる。 妊娠線では産後に縮小し目立たなくなるが完全には消えないことも多い。 正常妊娠 [ ] 検査として、胎児の心拍数を母体の陣痛の強さと共に記録する胎児心拍数陣痛図がある。 胎児の自律神経が発達してくると心拍数が細かく振れる様になる。 これを基線細変動と言う。 妊娠初期 [ ] (満15週まで)母体の外観は妊娠前とほとんど変わらないが、妊娠に伴い、ホルモン分泌が変わるなどのため、様々な変調が起きる。 肉体的: 、嗜好の変化、眠気、頻尿、便秘• 精神的に不安定になる。 周りの者に当り散らす。 落ち込む。 悪影響をおよぼすもの [ ] 喫煙、、、特定の薬、などのウイルス、X線などが、胎児の諸器官形成に悪影響を及ぼし、奇形または自然流産の原因となることがある。 妊娠中期 [ ] (満16 - 27週)胎動が感じられるようになる。 古来、日本では妊娠5か月目の戌の日に「腹帯(ふくたい・はらおび)」をしめはじめた。 普通、つわりもほぼおさまり、安定期。 ただし、胎児が子宮外に出てしまうと生存はほとんど困難で、となる(22週以降は生存の可能性がでてくるのでと呼ばれる)。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 この時期、胎児はどんどん発育する。 それにつれて子宮が大きくなり、妊婦の腹部は膨らんでいく。 腹部の膨らみ具合には個人差があり、一般に痩せ形で体脂肪の少ない人は早くから腹部の膨らみが目立ちやすい。 スポーツ選手など普段から腹筋を鍛えている女性の場合、子宮が背中側に押されるために臨月になっても腹部が大きくならない場合がある。 腹部の重みを支えるため背骨に負担がかかるようになる。 乳房は乳腺の発達によってふくらみを増し、乳輪は色素が沈着して茶褐色が濃くなる。 妊娠8か月の女性のお腹 妊娠後期 [ ] (満28週以降)胎児がどんどん大きくなり、子宮も大きくなる、それに伴い、母体への負担が増えていく。 になる妊婦も少なくない。 (妊娠中毒症)が起こりやすいので、注意が必要である。 、、など。 などで胎児が子宮外に出ることになっても生存する確率がだんだん高くなる。 出産直前 [ ] 子宮口が柔らかくなってくる。 通常、陣痛が起こる前から開きはじめる。 陣痛が起こると、胎児心拍数陣痛図では、陣痛に一致して胎児の心拍数が低下する。 これを早発一過性徐脈と言う。 異常妊娠 [ ] 検査は、胎児心拍数陣痛図では基線細変動が見られなくなる。 これを基線細変動消失と言う。 陣痛に同期してやや遅れて胎児の心拍数が低下する。 これを遅発性一過性徐脈と言う。 基線細変動消失や遅発性一過性徐脈が見られた場合は胎児仮死と考える。 胎児仮死の場合は、たとえ肺ができ上がっていない妊娠36週未満であっても急いで(急速遂娩)を行う必要がある。 急速遂娩にはも含まれる。 出産 [ ] 「」および「」を参照 最終月経からおよそ40週頃、子宮筋が周期的に収縮を繰り返し始める(「産気づく」)。 最初は、間歇的に突っ張る程度だったのが、だんだん強度と頻度を増していく)。 子宮の定期的な収縮が10分間欠、または1時間に6回となった時点で陣痛発来という。 子宮の収縮で胎児の頭が子宮口をだんだん押し広げていく。 子宮口が広がることを子宮口開大と言う。 収縮を繰り返すうちに、胎胞の卵膜が破れて羊水が出る(破水)。 直径10cmで「全開」。 陣痛と同時に産婦に「いきみ」がおこり(息を止めて腹に力を加えるような状態)、胎児はゆっくりと回りながら(回旋)産道を下り、ついには母体から出る。 出産(分娩)によって妊娠状態は終了する。 産後:産褥期 [ ]• 回復 子宮が元の大きさに戻るまでには4 - 6週間かかる。 産後の出血(悪露)が消失するまで約4週間かかるが、特に合併症などがない限り、絶対安静の必要はなく、無理をしない(重いものを持つ、長時間立つなど)程度で通常の生活を送ることができる。 第六章の2、第66条で産後の休養期間を6週間(医師の許可と本人の希望があれば職場復帰可能) - 8週間以上与えるよう要求している のもこのためである。 マタニティ・ブルー 妊娠初期同様、出産後はホルモン分泌の急激な変化が起こる。 具体的には、体内の女性ホルモンが急に減少するので、精神的に不安定になりやすく、周囲の人間の配慮と援助が求められる。 妊婦健康診査 [ ] 第15条により、妊娠した者は、厚生労働省令で定める事項につき、速やかに、保健所や自治体に妊娠の届出をするようにしなければならない、と定められている。 届出をすると、が交付される。 妊娠判明後、通常は・において定期検診として、妊婦健康診査を受ける。 周産期の異常への対処を行い、周産期死亡率の改善を図っている。 妊婦健康診査は通常、妊娠23週(妊娠6か月)までは4週間に1度、妊娠24週間(妊娠7か月)から妊娠35週(妊娠9か月)までは2週間に1度、妊娠36週間(妊娠10か月)以後は1週間に1度行う。 妊娠の診断 [ ] 月経の消失、市販のによって受診されることが多い。 2008年現在、妊娠の決定は妊娠診断薬、すなわち尿中のほか、超音波断層検査、ドプラ法などを用いて行う。 これらの近代的な検査が存在しなかった場合は身体診察で経過観察を行っていた。 古典的には妊娠不確徴(性器以外の徴候)としてつわり様症状、腹部膨隆など、妊娠半確徴(性器徴候)として子宮の腫大、軟化、乳房の増大、乳輪の着色、妊娠確徴(胎児徴候)として胎児部分触知、胎児心音聴取(Traube法、約12週以降)、臍帯雑音聴取、X線による胎児骨格、他覚できる胎動などがある。 古典的方法では客観的に妊娠確徴が見られるのに妊娠5か月まで至っていた。 2008年現在尿中hCG検査にて妊娠4週以降は診断可能であるため、の停止にて疑った場合は大抵は信頼できる。 ただし、この時期では胎嚢が確認できないこともある。 尿中hCGは、など異常妊娠(子宮外妊娠、切迫流産)を疑う場合も救急外来で測定される。 妊娠時期の診断 [ ] 月経歴、基礎体温、超音波検査、子宮の大きさといった方法が知られているが、最も信頼性が高いのはであるためにその他の方法は補助診断とされる。 一般的なのは妊娠8 - 11週は頭殿長(CRL)を用い、12週以降は児頭大横径(BPD)を用いるというやり方である。 胎嚢(GS) 妊娠4週から5週に小さな円として確認できる。 その後GS中に卵黄嚢、胎芽心拍動(約8週以降)などが認められるようになる。 頭臀長(CRL) 頭部から臀部までの直線距離である。 妊娠7 - 8週で頭部と体幹の区別が可能になるため測定可能となる。 生理的屈曲の状態で測定する。 妊娠8週 - 11週ではCRL値に個体差はないため分娩予定日の算出に用いられる。 児頭大横径(BPD) 頭蓋骨外側 - 対側の頭蓋骨内側までの距離である。 胎児発育の目安であり、妊娠週数の推定や分娩予定日の算出に用いられる。 推定胎児体重(EFW) 児頭大横径(BPD)、体幹前後径(APTD)、体幹横径(TTD)、大腿骨長(FL)を用いて推定する。 推定式は各種存在し、コンセンサスは得られていない。 妊娠6か月で500g、妊娠8か月で1500g程度あればおおむね良好である。 定期健康診査の検診項目 [ ] 妊娠が正常に経過しているのかを確認し、特にをスクリーニングすることに力をいれた検診である。 特に以下の7項目はに記載の義務がある。 子宮底長• 尿蛋白• 体重 血液検査項目 [ ]• 初診時に1回 (ABO式、Rh式、不規則抗体検査)、梅毒血清反応、B型肝炎ウイルス抗原検査、C型肝炎ウイルス抗体検査 、風しんウイルス抗体検査、抗体検査 (30週までに1回)• 初期・中期・末期に各1回 血算、血糖 医学的検査項目 [ ] 検査、検査 これら以外に妊娠初期は母体の健康状態の詳細把握、ハイリスク妊娠の描出、胎児存在の確認と状態観察のための各種検査を、妊娠中期は、流産、早産、胎児異常の早期発見と予防のための検査、妊娠後期は胎児well-beingの検査を行っていく。 妊娠の異常 [ ] 流産 [ ] も参照のこと。 流産とは妊娠22週未満の場合を指す。 児の胎外生活は不可能である。 22週以降は児の生存が可能な場合もあることからと区別される。 周産期医療の発達した2008年現在も34週未満の早産は予後不良な場合が多い。 流産では12週未満に起こった場合は染色体異常が原因のことが多く早期流産という。 また12週以降ではが原因であることが多い。 そのため3回以上流産をする確率は0. これはの頻度が高くなるためであり、羊水の性状とは関係はないと考えられている。 少量の性器出血、軽度の下腹部痛を呈し、内子宮口が未開大である場合は切迫流産の可能性が高い。 性器出血に加え、陣痛様の下腹部痛を呈し、内診にて子宮口の開大が認められる場合は進行流産を疑う。 切迫流産の場合は妊娠の継続が可能な場合もあるので安静、臥床とし16週以降で子宮の収縮が認められる場合は子宮収縮抑制薬を使用する。 これらの治療は医療機関で行われるのが通常である。 進行流産の場合は妊娠の継続は不可能と考えられており、子宮内容除去の適用となる。 それ以外に無症状だが経腟超音波検査にて枯死卵を認める場合を稽留流産といい、これも子宮内容除去の適用となる。 早産 [ ] も参照のこと。 妊娠22週 - 37週未満の分娩をという。 34週以降では比較的良好であるといわれている。 、、などによって母児救命のために行う人工早産と切迫早産やによる自然早産が知られている。 自然早産の原因はほとんどがである。 妊娠22週 - 37週未満で規則的な子宮収縮、少量の性器出血、水様などを自覚した場合は切迫早産である可能性がある。 破水が起こっているかどうかによって対応は大きく異なるが、基本的には入院管理としできるだけ妊娠期間を延長させ、児の発育、成熟を図るようにする。 破水をしていて、子宮内感染または胎児ジストレスがある場合はの適応となる。 未破水で胎児が安全である場合は安静を保ち、妊娠の継続を行う。 そのため子宮収縮抑制薬やなどを用いることがある。 早産で生まれた子はいわゆる、となりやすい。 過期産 [ ] 42週以降の妊娠を過期妊娠という。 胎盤機能不全を起こしやすい。 これを防ぐ目的でCRL,BPDの測定で正確な妊娠週数を把握し、過期妊娠となる前に誘発分娩を行うのが一般的である。 急速遂娩 [ ] のことである。 異常分娩の際は様々な理由によって帝王切開の適用となることが多い。 児頭骨盤不適合や胎位、胎勢、異常、遷延分娩の場合は経腟分娩困難ということで適用となり、子宮切迫破裂、常位胎盤早期剥離や子癇、過強陣痛、胎児ジストレスでも同様である。 そのほか、経腟分娩が母児に危険をもたらすと考えられる病態もある。 妊娠高血圧症候群、前置胎盤、帝王切開や子宮手術の既往、子宮奇形、(逆子)、重症の母体合併症では帝王切開を好まれる。 また長期不妊後の分娩も帝王切開となりやすい。 妊娠トラブルでの対応 [ ] 切迫流早産 [ ] 妊娠22週未満に子宮収縮または子宮収縮による下腹部痛を認められるが、子宮口の拡大といった頸管の熟化が認められない場合は切迫流産の可能性がある。 医療機関の受診を行い、超音波検査によって胎嚢や胎児心拍の確認を行い妊娠継続が可能かを評価したのち、安静にて対応することが多い。 また、進行流産への進展を防止する目的で子宮収縮抑制薬や止血薬が処方されることが多いほか、血腫の形成などが認められた場合などは入院管理となることも多い。 妊娠12週未満の場合 薬によって胎児奇形を招きやすい時期であるため、子宮収縮抑制薬ではなく、を用いるのが一般的である。 妊娠16週以後ではを用いることが多いが、動悸の出現などウテメリンの副作用が気になる場合、16週以降でもズファジランを用いることもある。 この時期になると感染による切迫流早産が多く、特にの可能性が非常に高くなってくるため、腟分泌物の精査が必要である。 ウテメリン内服にてコントロールがつかない場合はウテロンの点滴やマグネシウム製剤の使用が検討され、入院加療が必要となってくる。 感染兆候が認められた場合、胎児への影響が少ないセフェム系の抗菌薬、などが処方される場合が多い。 収縮数のほか頸管の熟化も重要な所見であり、疑わしいと考えられたら医療機関での相談が望ましい。 つわり・妊娠悪阻 [ ] は一般的には妊娠12週から16週ころには軽快することが多く、食生活の指導などで対応する場合が多い。 栄養障害を起こし、に至った場合は外来にて点滴を行う。 など予防のためのを含む製剤や解毒剤であるを用いる場合が多い。 に対してはプリンペランを用いる場合も多いが、妊娠中の安全性は確立していないため少量、短時間の投与のみとするべきである。 症状があまりに強い場合は比較的安全といわれている漢方薬を用いる。 妊娠中の高血圧 [ ] 妊娠高血圧症候群、本態性高血圧の可能性がある。 妊娠中はACEIやARBの投与が禁忌となる。 妊娠中は可能な限り薬物の使用は避けたいため軽症の高血圧では安静・食事療法が基本となる。 を使用する場合はヒドララジン系降圧薬であるやメチルドパ系降圧薬であるが好まれる。 これでもコントロールができなければであるアダラートLなども使用する。 入院中で速やかな降圧が必要な場合はも用いる。 妊娠中のかぜ症候群 [ ] 第一選択はによる解熱鎮痛となる。 は胎児の動脈管収縮、閉鎖やその他の原因による死亡例が報告されており原則禁忌である。 抗ヒスタミン薬に催奇形性があるという報告もあるため妊娠12週未満ではPLといった総合感冒薬も投与を見合わせた方が良い。 NSAIDs外用剤は短期なら使用可能である。 妊娠中の胃炎 [ ] PPIやH2ブロッカーの安全性は確立していないため、セルベックスなど防御因子に作用する薬物を用いる。 鎮痙薬のブスコパンも投与可能である。 妊娠中の便秘 [ ] 妊娠中は大腸への胎児の圧迫により便秘になりやすい傾向がある。 また胎児の造血に鉄分が消費されるため貧血になりやすく、鉄剤を処方されるが、この鉄剤によって便秘になりやすくなる。 大腸刺激性のの使用は子宮収縮を招き流産に陥る場合があるため可能な限りさけるのが望ましい。 バルコーゼや酸化マグネシウムを用いるのが一般的である。 妊娠中の下痢 [ ] 妊娠中は下痢によって子宮収縮がおこり流産となることもあるため、重度の下痢に関してはの投与を行う。 などがよく用いられる。 なお輸液、電解質補正を行うのは非妊娠時と同様である。 妊娠中の性行為 [ ] 胎児の安全を第一に考えなければならないため、腹部を圧迫するような体位や激しい性行為は避けるべきである。 一般的には、母体が子宮の張りを訴えなければ差支えないとされている。 また、精液に含まれるプロスタグランジンは子宮収縮作用があることと、母体に対する細菌感染防止のため男性はコンドームを使用すべきである。 分娩後の子宮収縮不良 [ ] 分娩後の子宮収縮が不良となるとやとなることがある。 この場合は0. なお、産後1 - 2か月で出血が認められた場合は機能性子宮出血であるばあいが多く、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤であるノアルテン-Dを用いることもある。 止血薬や抗菌薬も併用することは多い。 内服薬でコントロールができない場合は子宮内容除去といった外科的な手技が必要となる場合もある。 乳汁分泌の調節 [ ] 期になり乳汁分泌が開始されるとそれらのトラブル対応が必要となる場合がある。 乳汁分泌の促進 早期授乳、マッサージ、睡眠と安静、栄養補給が基本であるがこれらを用いても乳汁分泌が不十分な場合はを用いての分泌を促進する。 乳汁分泌の停止 死産や新生児死亡にて乳汁分泌を完全に停止したい場合はドパミン作動薬を用いてプロラクチンの分泌を抑制する。 最も良く用いられる処方としては1. カバサールは胎児娩出後4時間以内の投与は避け、バイタルサインが安定してから投与する。 分娩後2日以内で投与することが望ましいとされている。 その他の処方としてはパーロデル2. パーロデルは乳汁うっ滞で乳房が緊満しマッサージ不可能となった場合、1錠だけ内服させ緊満を解除するという目的でも用いられることがある。 妊娠中の治療上の注意 [ ] , Anatomia uteri humani gravidi tabulis illustrata, 1774 多くの薬は妊娠中に使用禁止となる。 以下に使用禁止な薬を列記する。 (ACE阻害薬)• 系抗生物質• アミノ配糖体• ST合剤• 系抗生物質…黄色歯牙形成のため こういったことがあるためでは、一般的な降圧薬は使用しない。 以下に述べるような薬を用いる。 メチルドーパ:降圧薬• ヒドララジン:降圧薬 処方可能な薬剤• 解熱鎮痛薬:第一選択薬=• 消化器粘膜保護薬:第一選択薬= 疫学データあり• H 2ブロッカー:、 疫学データあり• プロトンポンプインヒビター: 疫学データあり。 FDA評価では、も同等。 抗ヒスタミン剤:第一選択薬=、、 疫学データあり• 鎮咳薬:が第一、が第二選択となる。 特にリン酸コデインは妊娠末期は避ける。 疫学データあり 外部リンク• 医薬品情報21• -メルクマニュアル家庭版 なお、コントロールで用いる薬はの項を参照のこと。 妊娠中の放射線照射• 現在では10日規則 10 days rule は無意味なものと証明されており、緊急時の単純は問題ないとされている。 無用な照射は避けるべきであるが、必要な際には十分な防護をすれば問題ない。 妊娠中の栄養管理 [ ] 妊娠期および綬乳期における望ましい食生活の実現に向け何をどれだけどのように食べたらよいかの指針として「妊産婦のための食生活指針」が厚生労働省の「健やか親子21」推進検討会から2006年に示されている。 栄養の摂取について、、、、、 ()も参照のこと。 なお、母体から胎児への転送により、妊娠・出産期には母親には無視できないの枯渇の危険性が高まり、その結果として産後のうつ病の危険性に関与する可能性がある ので、その十分な摂取に留意する必要がある。 出典 [ ] []• もしくは• 『ブリタニカ国際百科事典』「妊娠」• 公益社団法人 日本産婦人科医会. 2020年5月5日閲覧。 Louis G. Keith, Isaac Blickstein, Jaroslaw J. Oleszczuk, Donald M. Keith 2002. Triplet Pregnancies and Their Consequences Informa Health Care. 10 Hellin opined that twins occur once in 89 birth, triplets once in 89 2, and quadruplets once in 89 3. Kar S, Krishnan A, Shivkumar PV. 2012-6. Journal of obstetrics and gynaecology of India 62 3 : 268—275. Hassan I, Bashir S, Taing S 2015. Indian journal of dermatology 60 1 : 28—32. Marc Tunzi, Gary R. Gray 2007-1. American family physician 75 2 : 211—218. - 、2012年8月19日閲覧• - e-Gov法令検索、2012年8月19日閲覧• - 厚生労働省、2012年8月19日閲覧• - 厚生労働省• - 厚生労働省• - 厚生労働省• 参考文献 [ ]• 病気がみえる 産科• 産婦人科ベッドサイドマニュアル• CHART 産婦人科1 産科• 産婦人科外来処方マニュアル 関連項目 [ ]• 外部リンク [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するメディアがあります。 - (2012年10月12日アーカイブ分) (英語) 「妊娠」の項目。

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妊婦の食事でNGとGOODな食べものベスト10はこれだ!

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shutterstock. com 無症状の妊婦への検査に公費補助という方針 新型コロナウイルス感染(COVID-19)を調べるPCR検査について、妊婦さんには症状がなくても検査費用を公費で補助するという方針が厚生労働省から出されました。 すでに一部では全妊婦を対象とする検査が始まっているところもあるようです。 分娩施設での院内感染がおこることを心配した産科医の要望が実現したものと聞きましたが、PCR検査の拡充を求める世論に後押しされたことも背景にあったようです。 ただし厚労省から出た方針は、院内感染対策ではなく、妊婦さんの不安解消を目的に希望者のみの検査を補助対象とするものです。 発熱や肺炎が疑われる症状がある妊婦さんはもちろんPCR検査の対象となりますが、多くの産科医療施設では、症状の有無にかかわらず妊娠37週ころの時期の全妊婦を対象にPCR検査をおこなうことが念頭にあるようです。 いわゆる「ユニバーサルスクリーニング(すべての人を対象とする検査)」と呼ばれるものです。 しかし、わたしは産科医として症状のない妊婦さんに対するこのユニバーサルスクリーニングはやるべきではないと考えます。 妊婦さんへのメリットはほとんどなく、院内感染の予防にもつながらないからです。 以下に詳しくご説明します。 PCR検査は見逃しが多く、スクリーニングの役に立たない 第一に、PCR検査で全例検査しても「スクリーニング(ふるい分け)」としてはあまり役立ちません。 このことには少々解説が必要です。 PCR検査の特異度(陰性の人を正しく陰性と判定する割合)は99%以上といわれていて、この特徴を持つために診断確定に適した検査です。 その一方で感度(陽性の人を正しく陽性と判定する割合)は40~70%と低く、感染の見逃しが半数近くと高くなります。 子宮頸がん検診への理解を呼びかける啓発活動。 説明を聞き「お母さんに渡してみる」と話す子ども=2018年4月15日、和歌山市美園町5丁目、關宏美撮影 スクリーニング検査とはどういうものでしょうか。 例として子宮頸がん検診を考えていただければわかりやすいでしょう。 これは、無症状の人を対象として産婦人科医が内診しておこなう「スメア細胞診」が一般的です。 細胞を少しとって、そこにがんのような細胞が含まれていないか調べるものです。 簡便で費用も高くなく、なにより感度が高い、すなわち見逃しが少ないことが特徴です。 ただ、陽性だったからといってがんとは限りません。 検診で陽性となった人は専門施設で精密検査を受け、その中から本当の子宮頸がんを見つけていくことになります。 つまり、スクリーニング検査は、このように感度が高い検査法が望ましいのです。 特異度は多少低くてもかまいません。 しかしCOVID-19のPCRは特異度が高いけれど感度は低い検査法ですから、そもそもスクリーニングに向いていません。 この方法でスクリーニングをおこなえば「半数以上の見逃し」が生じることになります。 これでは役に立たないとご理解いただけるでしょう。 妊婦さんにはメリットは少なく、デメリットが大きい 第二に、そもそも妊婦さんにとってPCR検査を受けるメリットはあまりありません。 妊娠初期にスクリーニングする梅毒やB型肝炎、エイズといった感染症の場合は、治療法やこどもへの垂直感染の予防策が確立しているため、妊婦さんがそういった細菌やウイルスをもっているかを調べることには医学的にとても意義があります。 しかし、新型コロナウイルスについては、妊婦さんがふつうの人より重症化しやすいかについては議論がありますが、感染がわかったからといってとくに治療の方法が変わるわけではありません。 したがって検査を受ける医学的意義がないのです。

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shutterstock. com 無症状の妊婦への検査に公費補助という方針 新型コロナウイルス感染(COVID-19)を調べるPCR検査について、妊婦さんには症状がなくても検査費用を公費で補助するという方針が厚生労働省から出されました。 すでに一部では全妊婦を対象とする検査が始まっているところもあるようです。 分娩施設での院内感染がおこることを心配した産科医の要望が実現したものと聞きましたが、PCR検査の拡充を求める世論に後押しされたことも背景にあったようです。 ただし厚労省から出た方針は、院内感染対策ではなく、妊婦さんの不安解消を目的に希望者のみの検査を補助対象とするものです。 発熱や肺炎が疑われる症状がある妊婦さんはもちろんPCR検査の対象となりますが、多くの産科医療施設では、症状の有無にかかわらず妊娠37週ころの時期の全妊婦を対象にPCR検査をおこなうことが念頭にあるようです。 いわゆる「ユニバーサルスクリーニング(すべての人を対象とする検査)」と呼ばれるものです。 しかし、わたしは産科医として症状のない妊婦さんに対するこのユニバーサルスクリーニングはやるべきではないと考えます。 妊婦さんへのメリットはほとんどなく、院内感染の予防にもつながらないからです。 以下に詳しくご説明します。 PCR検査は見逃しが多く、スクリーニングの役に立たない 第一に、PCR検査で全例検査しても「スクリーニング(ふるい分け)」としてはあまり役立ちません。 このことには少々解説が必要です。 PCR検査の特異度(陰性の人を正しく陰性と判定する割合)は99%以上といわれていて、この特徴を持つために診断確定に適した検査です。 その一方で感度(陽性の人を正しく陽性と判定する割合)は40~70%と低く、感染の見逃しが半数近くと高くなります。 子宮頸がん検診への理解を呼びかける啓発活動。 説明を聞き「お母さんに渡してみる」と話す子ども=2018年4月15日、和歌山市美園町5丁目、關宏美撮影 スクリーニング検査とはどういうものでしょうか。 例として子宮頸がん検診を考えていただければわかりやすいでしょう。 これは、無症状の人を対象として産婦人科医が内診しておこなう「スメア細胞診」が一般的です。 細胞を少しとって、そこにがんのような細胞が含まれていないか調べるものです。 簡便で費用も高くなく、なにより感度が高い、すなわち見逃しが少ないことが特徴です。 ただ、陽性だったからといってがんとは限りません。 検診で陽性となった人は専門施設で精密検査を受け、その中から本当の子宮頸がんを見つけていくことになります。 つまり、スクリーニング検査は、このように感度が高い検査法が望ましいのです。 特異度は多少低くてもかまいません。 しかしCOVID-19のPCRは特異度が高いけれど感度は低い検査法ですから、そもそもスクリーニングに向いていません。 この方法でスクリーニングをおこなえば「半数以上の見逃し」が生じることになります。 これでは役に立たないとご理解いただけるでしょう。 妊婦さんにはメリットは少なく、デメリットが大きい 第二に、そもそも妊婦さんにとってPCR検査を受けるメリットはあまりありません。 妊娠初期にスクリーニングする梅毒やB型肝炎、エイズといった感染症の場合は、治療法やこどもへの垂直感染の予防策が確立しているため、妊婦さんがそういった細菌やウイルスをもっているかを調べることには医学的にとても意義があります。 しかし、新型コロナウイルスについては、妊婦さんがふつうの人より重症化しやすいかについては議論がありますが、感染がわかったからといってとくに治療の方法が変わるわけではありません。 したがって検査を受ける医学的意義がないのです。

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