愛という名の疑惑。 特集「どんでん返し」 愛という名の疑惑 (1992年 サスペンス映画)

愛という名の疑惑とは

愛という名の疑惑

2,3年前になるがテレビのアンケートでハリウッドの男優ベスト25のトップがジョニデ、2位がリチャード・ギアだった。 こういう人気投票は国によってちがうが、彼はことのほか日本人に人気があるし、彼の日本好きも相当だ。 いやみのない良識派の面立ちや気質が日本人の中庸にあうのだろう。 スクリーンの上でも詐欺師は「ジャック・サマースビー」で演じたが、ホラーとギャングものには出演していない。 したかもしれないが見ていない。 本作も精神科医という役柄だ。 ちょっと「真実の行方」の弁護士役とダブルところがあるのは、どっちも〈やられ役〉だからだろう。 彼女は地味だがいい女優だ。 代表作は「L. コンフィデンシャル」をあげるのが妥当だし、それがもちろんだと思うけれど「プレタ・ポルテ」の、なんのためにベイシンガーがでなければならないのか、首をひねるような役でも軽妙にこなし、逆に「あの日、欲望の大地で」やっぱりベイシンガーと思わせるのは、主役の邪魔をせず、かえってベイシンガーが出演したために映画の価値があがるという、難しいスキルを身につけているからだ。 世間には逆ベイシンガーがいくらでもいる。 「挑発する女」である。 サンフランシスコで開業する精神分析医アイザック(リチャード・ギア)は若い女性患者ダイアナ(ユマ・サーマン)に興味を持つ。 彼女は毎夜のようにユリとカーネーションとバラの花びらが散る夢をみる。 自分の子供のときのことは姉がよくしっているからと姉のヘザー(キム・ベイシンガー)を紹介する。 ヘザーは結婚3年の人妻。 少しのアルコールで正気を失う病的酩酊という病歴がある。 アイザックとヘザーは深い関係になりヘザーは夫と別れることを考える。 ある夜セックスを強要する夫をダンベルで殴り死なせる。 病的酩酊の治療のため暫時入院ということになったヘザー。 アイザックが調べると、暴力亭主にかけられていた保険は亭主の兄が受取人だがじつにタイミングよく発作で死んでしまい、ヘザーが400万ドルという大金の受取人になっていた。 取り返さねばと手を尽くす。 真相を知ったアイザックを消すためにヘザーが悪知恵の限りを尽くして病院を脱走し追跡します。 このあたりにくると映画が前半にもっていた巧さがメタメタと失速する。 考えてみてほしい。 業界でも羨望される精神科医の彼は自信満々、美人の姉に出会いその日のうちにアプローチ、たとえヘザーに下心があったにせよだれのせいでもない、アイザックの〈身から出たサビ〉である。 そんなやつが女にはめられた、とオタオタして人を雇ってまでヘザーのバッグ(ダンベルが入っている)をかっぱらいさせるのだ。 女は自分が自由の身になるために邪魔なアイザックを殺そうと着々追い詰めていく。 普通に考えたら灯台から海へ墜落というドジをふむのは、殺し屋の仮面をはいで正体を現した冷徹なヘザーより、ふるえあがったアイザックがしそうなことだろう。 そんな男だから当て馬に選ばれたのとちがった? 一件落着かと思うといきなりダイアナがラストシーンに現れ、男に「わたしヘザーなの。 一人娘よ」と自己紹介している。 なにコレ。 まだ隠されたどんでん返しがあるってこと。 あろうがなかろうが映画としてはもう完全に付け足しよ。 余計なことやらされてユマ・サーマンは失笑ものだったわ。 気の毒。

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愛という名の疑惑のあらすじ/作品解説

愛という名の疑惑

が患者と関係者との事件に巻き込まれるさまを描いている。 が主演と製作総指揮を兼任。 とは『』に続けて二度目の共演となる。 この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 あらすじの書き方を参考にして、 物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権をしないよう ご自身の言葉で加筆を行なってください。 ( 2015年9月)(使い方) サンフランシスコで精神科医をしているアイザックは、悪夢にさいなまされる患者ダイアナを通じて彼女の姉ヘザーとも知り合い、深い仲になる。 ヘザーは少量の酒で暴力をふるい、しかもその時の記憶が残らないという精神的な問題を抱えていた。 ある時、ヘザーは夫を殺害した容疑で逮捕されるが、アイザックはヘザーが酩酊状態にあったことを証明して、彼女の無罪を勝ち取るのを助ける。 だが、ダイアナの夢がフロイトの論文から引用である事が判明したことがきっかけで、ヘザーが夫に多額の保険金をかけておりダイアナもその犯罪の片棒を担いでいたことが分かる。 アイザック・バー - (): 精神科医。 ヘザー・エヴァンズ - (): アイザックの患者ダイアナの姉。 ダイアナ・ベイラー - (): ヘザーの妹。 アイザックの患者。 ジミー・エヴァンズ - (): ヘザーの夫。 マイク・オブライエン - (): 弁護士。 アイザックの親友。 ハギンズ刑事 - (): アイザックを敵視。 アラン・ローウェンソール - ロバート・ハーパー ()(): アイザックの同僚医師。 ペペ・カレロ - アグスティン・ロドリゲス()• グルーシン医師 - リタ・ゾーハー()• ヘクター - ()• 日本語版 [編集 ]• プロデューサー:小川政弘、貴島久祐子• 翻訳:中島多恵子• 演出:中野寛次• 録音:熊倉亨• 製作: スタッフ [編集 ]• 監督:• 製作総指揮:リチャード・ギア、マギー・ワイルド• 製作: ポール・ユンガー・ウィット ()、、 トニー・トーマス ()• 原案:ロバート・バーガー、• 脚本:• 音楽:• 撮影監督:• 編集:• 美術:ディーン・タブラリス• 衣装:オード・ブロンソン・ハワード•

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愛という名の疑惑とは

愛という名の疑惑

サンフランシスコ。 夜ごと悪夢を見るという若い女性患者ダイアナ・ベイラー(ユマ・サーマン)の病状に興味を覚えた精神分析医アイザック・バー(リチャード・ギア)。 ダイアナは自分の過去を知る姉に会ってほしいと彼に言う。 やがて姉のヘザー・エヴァンズ(キム・ベイシンガー)は自分からアイザックの前に現れる。 彼はヘザーの美しさに魅かれ、2人は恋におちる。 彼女の夫ジミー(エリック・ロバーツ)はマフィアで、妻を虐げる卑劣な男だ。 アイザックの愛は同情も加わり次第に募る。 そんなある日、アイザックはダイアナから緊急の電話を受け取る。 ヘザーが夫殺しで逮捕されたのだ。 ヘザーは以前より病的酩酊症で、犯行時の記憶がないという。 アイザックは裁判で友人の弁護士と共闘してヘザーの無罪を勝ち取り、ヘザーは病院での治療が義務づけられ、入院した。 しかし、数日後の学会でアイザックはフロイトの夢の学説を聞いて愕然とする。 ダイアナの語る夢はフロイトからの引用そのままだったのだ。 ヘザーの夫ジミーには多額の保険金がかけられており、アイザックは全てがヘザーの仕組んだ罠だったことを知る。 ダイアナはその共犯者だった。 怒りのアイザックはヘザーを病院に閉じ込めることにするが、復讐の鬼となったヘザーはダイアナを身代わりにして病院を脱出、隠し持ったアイザックの指紋が付いた犯行時の凶器をタテに、身の潔白を主張しようとする。 だが、嵐の中、灯台に追いつめられたヘザーは、アイザックの前で落下して死亡してしまう。 結局、罪を逃れたダイアナがジミーの保険金を手に入れるのだった。 関連するキネマ旬報の記事.

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