せん妄 ハイ リスク 患者 ケア 加算。 A247-2 せん妄ハイリスク患者ケア加算(入院中1回)

【2020診療報酬改定】早わかり1分解説 その⑩<認知症ケア加算・せん妄ハイリスク患者ケア加算>

せん妄 ハイ リスク 患者 ケア 加算

須貝和則(すがい・かずのり) 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター医事管理課長/診療情報管理室長、国際医療福祉大学院 診療情報管理学修士。 1987年、財団法人癌研究会附属病院に入職後、大学病院や民間病院グループを経て現職。 その間、診療情報管理士、診療情報管理士指導者などを取得。 現在、日本診療情報管理士会副会長、日本診療情報管理学会理事、医師事務作業補助者コース小委員会 委員長などを務める。 2020年度診療報酬改定より、急性期入院患者に対するせん妄予防を目的とした入院基本料等加算「せん妄ハイリスク患者ケア加算」が新設されました。 この加算は、せん妄のリスク因子をスクリーニングして、該当した患者をハイリスクに指定、非薬物療法を中心とした対策を行い経過観察するという、一連の流れを評価するものです。 入院前または入院後3日以内に入院患者全員にリスク評価を実施し、ハイリスク患者を早い段階で洗い出すことがポイントになります。 急性期でもせん妄患者への対応が求められている そもそも、急性期の入院医療全体にせん妄の管理が求められた背景には、認知症やせん妄の患者が入院医療の現場に大きな負担をかけている現状があります。 図表1は、中医協の議論の中で示された調査結果です。 一般病床においても、せん妄の患者が1割程度を占めていることがわかります。 図表1:平成30年度入院医療等の調査(2019年12月20日中医協総会(443回)資料より抜粋) さて、まずはせん妄のハイリスクとはどのような状態を指すのか、基本を押さえておきましょう。 まず、せん妄とは、身体疾患や薬剤、手術等を引き金にして精神症状が出現する病態をいいます。 日本サイコオンコロジー学会のせん妄ガイドラインによると、「せん妄とは、身体的原因や薬剤原因によって急性に出現する意識・注意・知覚の障害であり、その症状には変動性がある」とされています。 せん妄の原因は、以下の3段階の因子が関連して発症するとされています。 直接因子:脳疾患、臓器不全、感染症、電解質異常、脱水、薬剤原因など• 準備因子:高齢、認知症、認知機能障害など• 促進因子:痛みなどの身体的症状、環境因子、身体拘束など せん妄ハイリスク患者ケア加算では、これら因子に関係するものを次の7つのリスクに分けて定義し、全患者にスクリーニングすることを求めています。 【せん妄のリスク因子に関する確認事項】 ・70歳以上 ・脳器質的障害 ・認知症 ・アルコール多飲 ・せん妄の既往 ・リスクとなる薬剤(特にベンゾジアゼピン系薬剤)の使用 ・全身麻酔を要する手術後又はその予定があること 施設基準は入院料とチェックリストの2つ それでは、せん妄ハイリスク患者ケア加算の中身を見ていきましょう。 この加算に設けられている施設基準は2つあります。 1つは、以下の入院料のいずれかを算定していることです。 【対象となる入院料】 A100 一般病棟入院基本料(急性期一般入院基本料に限る。 ) A104 特定機能病院入院基本料(一般病棟に限る。 ) A300 救命救急入院料 A301 特定集中治療室管理料 A301-2 ハイケアユニット入院医療管理料 A301-3 脳卒中ケアユニット入院医療管理料 そして2つ目が、「せん妄のリスク因子の確認のためのチェックリスト及びせん妄のハイリスク患者に対するせん妄対策のためのチェックリストを作成していること」です。 端的に言えば、全入院患者に対する当該チェックリストの作成が求められているということです。 このリスク表は、「」として様式が指定されていますが、指定されたチェック項目を満たしていれば自院のオリジナルを使用することが疑義解釈(図表3)において認められています。 この様式に対する解釈は、診療報酬点数表の通則の「診療等に要する書面等(別紙様式)」にある「当該様式は、参考として示しているものであり、当該別紙様式と同じでなくても差し支えない」という考え方に準じるものです。 図表2:疑義解釈【せん妄ハイリスク患者ケア加算】(厚労省通知「疑義解釈資料の送付について(その1) 」より抜粋) 加算新設はニーズ増を見越しての対応か せん妄ハイリスク患者ケア加算は入院中1回に限り100点を加算することができます。 ただし、算定対象となるのは入院患者全体ではなく、ハイリスク患者に対してのみ(算定要件の(2))。 全ての入院患者をリスク評価するのに、算定できるのはハイリスク患者のみであることから、本加算の収益性は低いと考えられがちです。 せん妄ハイリスク患者ケア加算の算定要件• (省略)• せん妄ハイリスク患者ケア加算は、急性期医療を担う保険医療機関の一般病棟において、全ての入院患者に対してせん妄のリスク因子の確認を行い、ハイリスク患者に対するせん妄対策を実施した場合に、当該対策を実施した患者について、当該入院期間中1回に限り算定する。 せん妄のリスク因子の確認及びハイリスク患者に対するせん妄対策は、各保険医療機関において作成したチェックリストに基づいて行うこと。 なお、当該チェックリストを作成するに当たっては、別紙様式7の3を参考にすること。 せん妄のリスク因子の確認は患者の入院前又は入院後3日以内、ハイリスク患者に対するせん妄対策はリスク因子の確認後速やかに行う。 また、リスク因子の確認及びせん妄対策に当たっては、それぞれの病棟において、医師、看護師及び薬剤師等の関係職種が連携を図る。 せん妄のハイリスク患者については、せん妄対策を実施した上で、定期的にせん妄の有無を確認し、早期発見に努めること。 なお、せん妄ハイリスク患者ケア加算は、せん妄対策を実施したが、結果的にせん妄を発症した患者についても算定可能である。

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[留意]A247-2 せん妄ハイリスク患者ケア加算

せん妄 ハイ リスク 患者 ケア 加算

認知症ケア加算について3段階の評価に変更となり、算定要件、施設基準が追加・変更されるとともに、14日以内の点数が少し加点(+10点)されます。 第2 具体的な内容 1.認知症ケア加算の評価体系を、現行の2段階から3段階に見直す。 また、14日以内の点数が少し加点(+10点)されます。 また、算定要件や施設基準も変更になります。 内容としては、現行の1と2の間を取った内容のものが間に追加された印象です。 現行の認知症ケア加算1、2についての要件と施設基準の一覧表を下記に貼り付けておきます。 3月5日に主な算定要件のまとめが令和2年度診療報酬改定の概要資料で公表されましたので、画像を差し替えておきます。 今回、3段階の評価となって、認知症ケアチーム(認知症患者の診療に十分な経験を有する専任の常勤医師と、認知症患者の看護に従事した経験を5年以上有し認知症看護に係る適切な研修(600時間以上)を修了した専任の常勤看護師と、認知症患者等の退院調整について経験のある専任の常勤社会福祉士又は常勤精神保健福祉士)の必要な「1」、当該の医師又は看護師でよい「2」、現行の2と同様で原則として全ての病棟に認知症患者のアセスメントアセスメントや看護方法等に係る適切な研修(9時間以上)を受けた看護師を複数名(改定で3名)配置の「3」の3段階になります。 加算1は、認知症ケアチームが必要でなかなかハードル高かったのですが、看護師のみでもよいとなる加算2であれば可能となる施設も多いのではないでしょうか? 2.認知症ケア加算1の医師及び看護師に係る要件の見直しを行う。 認知症ケア加算1の要件が少し緩和されます。 医師の経験年数については5年とされていたのですが、3年でよいことになります。 また、週3日合計24時間以上常態として勤務している非常勤の組み合わせでも可とする条件は、週3日合計22時間以上でも良いとなります。 3.認知症ケア加算2の名称及び看護師に係る要件を見直し、評価の充実を行う。 認知症患者が入院しない病棟及び精神病棟は除く全ての病棟に適切な研修を受けた看護師の複数配置が求められていたところが、3名以上に変更となります。 ただその一方で、当該3名のうち1名に関しては、指定された研修を受けた看護師による院内研修でも良いと変更されます。 なので実質は、人数に変更はない印象です。 参考・引用: isomed.

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褥瘡ハイリスク患者ケア加算の施設基準等|e

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認知症ケア加算について3段階の評価に変更となり、算定要件、施設基準が追加・変更されるとともに、14日以内の点数が少し加点(+10点)されます。 第2 具体的な内容 1.認知症ケア加算の評価体系を、現行の2段階から3段階に見直す。 また、14日以内の点数が少し加点(+10点)されます。 また、算定要件や施設基準も変更になります。 内容としては、現行の1と2の間を取った内容のものが間に追加された印象です。 現行の認知症ケア加算1、2についての要件と施設基準の一覧表を下記に貼り付けておきます。 3月5日に主な算定要件のまとめが令和2年度診療報酬改定の概要資料で公表されましたので、画像を差し替えておきます。 今回、3段階の評価となって、認知症ケアチーム(認知症患者の診療に十分な経験を有する専任の常勤医師と、認知症患者の看護に従事した経験を5年以上有し認知症看護に係る適切な研修(600時間以上)を修了した専任の常勤看護師と、認知症患者等の退院調整について経験のある専任の常勤社会福祉士又は常勤精神保健福祉士)の必要な「1」、当該の医師又は看護師でよい「2」、現行の2と同様で原則として全ての病棟に認知症患者のアセスメントアセスメントや看護方法等に係る適切な研修(9時間以上)を受けた看護師を複数名(改定で3名)配置の「3」の3段階になります。 加算1は、認知症ケアチームが必要でなかなかハードル高かったのですが、看護師のみでもよいとなる加算2であれば可能となる施設も多いのではないでしょうか? 2.認知症ケア加算1の医師及び看護師に係る要件の見直しを行う。 認知症ケア加算1の要件が少し緩和されます。 医師の経験年数については5年とされていたのですが、3年でよいことになります。 また、週3日合計24時間以上常態として勤務している非常勤の組み合わせでも可とする条件は、週3日合計22時間以上でも良いとなります。 3.認知症ケア加算2の名称及び看護師に係る要件を見直し、評価の充実を行う。 認知症患者が入院しない病棟及び精神病棟は除く全ての病棟に適切な研修を受けた看護師の複数配置が求められていたところが、3名以上に変更となります。 ただその一方で、当該3名のうち1名に関しては、指定された研修を受けた看護師による院内研修でも良いと変更されます。 なので実質は、人数に変更はない印象です。 参考・引用: isomed.

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