貧血 妊婦。 妊娠中の貧血の原因と対策は?胎児への影響はある?

【産婦人科医監修】妊娠中の貧血とは? 原因と対策、体験談を教えて!|Milly ミリー

貧血 妊婦

5~13. 5 10. 7~12. 5 10. 5~12. 3 ヘマトクリット(%) 34. 2~40 31. 8~37 31. 7~37. 1 MCV(fl) 83. 9~93. 9 86~95. 8 83. 2~94. 6 MCH(pg) 28. 1~31. 9 28. 8~32. 4 27. 3~31. 9 MCHC(%) 32. 4~35 32. 4~35 32~34. 6 19. 2~29. 8 17. 5~30. 白血球数 白血球は病原体から体を守る免疫の働きを担当している。 白血球の数が多いと細菌などに感染している可能性が高くなる。 熱があるのに白血球が少なければウイルス感染が疑われる。 赤血球数 赤血球は肺で酸素を受け取り、全身に運ぶ働きをする。 赤血球数が少ないと酸素を運ぶヘモグロビン濃度も低くなって、貧血と診断される。 ヘモグロビン Hb 赤血球の中にある鉄分を含むタンパク質のこと。 酸素と結合する力があり、全身に酸素を運ぶ赤血球の働きの主役を務める。 血液の赤い色のもとなので血色素ともいう。 血算では血液1dl(デシリットル)に何gのヘモグロビンがあるか(ヘモグロビン濃度)を調べる。 ヘマトクリット Ht 血液の全体量に占める赤血球の比率のこと。 赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリットの3項目は貧血を診断する基本の検査。 MCV 平均赤血球容積 赤血球の大きさを示す値のこと。 MCH・MCHCと合わせて貧血の確定診断と鉄欠乏性貧血か、あるいは他の貧血かを知るために必要な検査。 MCH 平均赤血球ヘモグロビン量 赤血球に含まれるヘモグロビンの量を示す値のこと。 MCHC 平均赤血球ヘモグロビン濃度 赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度を示す値。 血小板数 出血を止める働きをする。 血小板の数が少ないと止血作用も低くなる。 検査結果の見方 病院から受け取る検査結果に記入されている基準値は妊娠していない女性のもの。 たとえばヘモグロビン濃度は貧血を調べる基本項目だが、妊娠中の貧血を治療する基準は10. しかし、それ以上でも妊娠経過により貧血になりやすいので、鉄分の多い食事を心がけること。 白血球も妊娠中は多少多くなる傾向があり、1万を超えても問題のないことがある。 また、基準値は病院(検査機関)によって多少違うことも知っておきたい! 検査方法や検査機器、試薬などが異なることがあるからだ。 また、測定条件や個人差もあり、基準値から外れていても、その人にとって異常ではないということもある。 少しくらい、H(高い)やL(低い)などのチェックがあっても、主治医からとくに何も言われなければ心配はないと思っていい。 「貧血」「感染」「出血傾向」を知るのが、主な目的です。 赤血球の検査で「貧血」を診断する 貧血というのは、赤血球が少なくヘモグロビン濃度が低い状態。 貧血になると全身が酸素不足になり、動悸や息切れ、疲れやすいなどの症状が出ます。 赤血球にあるヘモグロビンは酸素とくっつく性質があって、全身に新鮮な酸素を運搬する役割を果たしているのです。 ヘモグロビンの材料は「鉄」。 妊娠中の貧血の多くはこの鉄不足から貧血が起こっていることが多いのです(鉄欠乏性貧血)。 妊娠中はおなかの赤ちゃんの発育と造血(血液を造ること)のためにもたくさんの鉄分が必要です。 妊娠前から貧血の人も多いので、妊娠初期に貧血かどうかを診断した上で、早めに食事療法で鉄分を補い、必要なら鉄剤で治療します。 白血球の検査で「感染」の有無がわかる 白血球の総数が、基準値より多いと体の中で炎症や感染が起きている心配があります。 白血球には好中球(こうちゅうきゅう)、好酸球(こうさんきゅう)、好塩基球(こうえんききゅう)、リンパ球、単球などがあります。 たとえば気管支喘息などのアレルギーの病気では好酸球が増えて、ウイルスに感染するとリンパ球が増えます。 血小板の検査で「出血傾向」を知る 血小板は出血を止める働きをします。 これが少ないと出血しやすく、血が止まりにくくなります。 お産では量の多少はあっても必ず出血するので、血小板の異常がないかを調べます。 また、特発性血小板減少性紫斑病など、稀とはいえ、重大な病気が隠れていないかを知る手がかりにもなります。

次の

貧血の予防には、まずは普段の食生活を見直そう

貧血 妊婦

原因 妊婦中は、が進行するにしたがって、血液量が約1,000mlも増加します。 赤血球、ヘモグロビンも増加しますが、それ以上に循環血漿量の増加が起こるため、その結果として血液が水増しされて薄くなりを起こします。 つまり、妊娠中に発生する貧血の多くはこのような生理的な水血症で、治療を要さないものも多いといえます。 この生理学的変化は,母児には多くのメリットがあります。 母体では血栓症の防止に、胎児側では発育に欠かせない酸素運搬量を増加させるなど重要な要素です。 したがって、慢性の貧血が持続すると、胎児発育不全の原因にもなります。 特に運動時には、母体の筋骨系への血流が増えるため、子宮への血流量が減少します。 妊婦に貧血がみられた場合、多くは妊娠に伴う生理的な貧血ですが、病的な貧血との鑑別が必要となります。 生理的貧血以外の貧血については、胎児への鉄の供給も必要になるため、鉄欠乏になりやすく、になりやすい傾向があります。 治療 軽度の生理的では、治療の必要がない場合もあります。 その場合は、食生活の改善などをおこないます。 食事のポイントとしては以下が挙げられます。 規則正しく、栄養バランスの良い食生活を心掛ける 1 日 3 食を規則的に摂り、主食・主菜・副菜をうまく組み合わせた、バランスのよい食事をすることが大切です。 良質の 蛋白質 たんぱくしつ が含まれている食品を取り入れる 良質の蛋白質は減少した赤血球・ヘモグロビンなどの成分の材料となる重要な栄養素です。 蛋白質は体内に貯蔵しておくことが難しいため、毎回の食事にバランス良く取り入れる工夫をしていきましょう。 積極的に鉄分を摂る 医師から鉄剤が処方されている場合には、十分量が摂取されるため、あまり意識する必要はありません。 また、腸管では鉄の吸収が調整されているため、過剰摂取を心配する必要はありません。

次の

妊婦が鉄分を摂取できる飲み物・食べ物。妊娠貧血の予防と対策

貧血 妊婦

妊娠性貧血の定義 妊娠性貧血の定義はHb11. 0未満もしくはHt33%未満のものをいいます。 重症度の分類は軽症がHb11. 0未満~10. 0、中等度がHb10. 0未満~9. 0、重症がHb9. 0未満です。 妊娠性貧血の原因 1 循環血液量の増加によるもの 妊娠によって循環血液量は非妊時に比べ約1000ml増加します。 血球成分と血漿成分、共に増えますが特に血漿成分が著名に増えるため相対的に血色素量や赤血球量が減少し貧血となります。 循環血液量が最大になる妊娠32週頃~34週頃に一番Hbの値が低下し貧血が強くなる傾向があります。 なぜこのようなことが起こるかというと循環血液量を増やして胎盤にたくさんの血液を送るためと、血の濃度を下げることで血栓の予防をしていると考えられています。 また分娩時の出血に対応するために血液量が増えているためです。 2 鉄の需要が増えたため 妊娠中は胎児が成長をするためにたくさんの鉄分が必要になります。 胎児への供給が優先されるため妊婦の鉄分が追いつかないと貧血になってしまいます。 妊娠性貧血は全妊婦の20%に見られるため指導により貧血を予防することが重要です。 妊娠性貧血の影響 1 妊婦への影響 女性はもともと貧血を持っている人も多く、Hbが低くても慣れてしまい症状が現れにくい場合もあるので注意が必要です。 貧血による症状にはだるい、疲れやすい、息切れ、めまい、顔色が悪い、頭痛などがあり妊娠生活に大きく影響が出ることになります。 また、分娩時の出血に耐えられず、産後にさらに貧血が進みスムーズに育児に取り組めない可能性もあります。 2 胎児への影響 妊婦より胎児に優先して鉄分供給がされるのでただちに影響が出ることはありませんが、胎児発育遅延や早産などのリスクがあります。 妊娠性貧血の治療 1 食生活の改善 まずは食生活の改善が第一です。 妊娠初期からの貧血指導、食事指導をおこない貧血を予防することが重要です。 2 鉄剤の内服 妊娠性貧血は妊娠後期になるほど強くなるので、貧血になる前のHb11. 5の段階で鉄剤を処方されることが多いです。 また、HbだけでなくHt、MCV、Feの値も評価に入れて治療が開始されます。 3 鉄剤の注射 貧血が顕著に進んでいる場合や妊娠週数が分娩に近く治療を急ぐ場合などは点滴で鉄剤を補充することがあります。 鉄分は2~3日多く摂取したからといってすぐに改善するものではありません。 分娩、授乳が終わり貧血が完全に改善するまでは続けなければいけません。 そのため、妊娠性貧血への理解と行動に移すための原動力に働きかける食事指導がもっとも大切です。 1 妊娠性貧血の理解を促す 女性はもともと貧血の方もいるため症状が現れにくく病識に乏しい方も多いです。 また息切れや疲れやすさは妊娠によるものと安易に考えている人も多いです。 このような場合は、妊婦自身の貧血の状態の理解と貧血の病態の理解、貧血が続くことで起こるリスクを十分に理解してもらうことが大切です。 循環血液量の話しや血色素の話しは目に見えることではないので言葉だけだと理解しにくいものです。 妊婦自身の症状に合わせて絵や画像で視覚的にも分かりやすく伝えると効果的です。 また助産師自身が貧血によって分娩や産後に大変な思いをされた産婦のケアの経験があれば、その話しをしてあげることも大切です。 妊婦自身が身近に感じる話しをすることで自分自身の問題としてとらえてくれることが多いです。 2 妊婦のライフスタイルに合わせた食事指導をおこなう 妊婦自身が今まで培ってきた生活スタイルや食事スタイルを変えることは大変です。 やろうと思っていてもできないことが多いのが現状でしょう。 そのため、妊婦自身の生活スタイルや食事スタイルをできるだけ変えず無理のない貧血対策を伝えていくことが重要です。 例えば、料理があまり得意でない妊婦には鉄分強化がされている食品(ヨーグルトやシリアルなど)を取り入れてもらう、プルーンなど調理の必要のないものをすすめる。 料理が得意な人なら鉄分の多い食材を絵や表にして渡し、なるべく鉄分の多い食材を料理に使ってもらいます。 このとき、非ヘム鉄とヘム鉄など詳しい話しもできるだけ取り入れ興味をもってもらうことがポイントです。 吸収されやすい動物性たんぱく質に含まれるヘム鉄を積極的に摂るよう伝えます。 また、鉄分の吸収を阻害するものを伝えておきます。 コーヒーや緑茶に含まれるタンニン、ふすま、玄米など穀類の外皮に含まれるフィチン酸、ごぼう、さうまいも、きのこ類などに含まれる食物繊維は鉄分の吸収を阻害します。 そのため、これらを多く食べるときは鉄分を意識した食事とは30分以上はずらすよう指導します。 3 鉄剤の服用は指示どうりきちんと飲みきるよう指導する 鉄剤の処方は2週間程度の長い期間処方されることが多いです。 毎食後服用が必要になるのできちんと服用、飲みきるよう指導をおこないます。 コンプライアンスがきちんと守られてこそ貧血が改善されるため理解、納得してもらうことが大切です。

次の